ええ。

もう。

昨夜は盛り上がりに盛り上がりましたよ。

一年間、待ちに待った愛しのポール(マッカートニーの方)ライブ。

そりゃもう、かっこよかったのなんのって。

いや。おじいさんですよ。はい。おじいさんです、実際孫がいっぱいいるし。

そんでもってその孫たちにROCK BANDゲーム対戦して、そして大負けして

「言っておくけどね。このゲームに入ってる曲の大半は僕が作った曲が元なんだからね。だからお前たち黙れ」

とか孫相手に言うようなおじいさんですけどね。

でも、75歳であのパワー。あのエナジー。あのかっこよさ。尋常じゃないですよ。

毎回ライブが終わるとこっちはヘトヘト。

足が萎えて体力ゼロ。

ヘロヘロになって会場を後にするんですけど、ああ彼の年齢になっても、あんな風に大好きなことを一生懸命やって、そしてニコニコしてエナジー爆発させられるようでいたい。

って本当にいつも思うんです。

本当にかっこよかった・・・・。

 

と、ライブの興奮冷めやらぬ中、自宅までテクテク歩いていたら、電話がジャカスカジャン。

見るといとこからの電話です。

なんか。

なんかヤな予感。。。

 

電話が繋がった瞬間、

「うーん。あのねえ・・・」

と言う切り出し方。

ああああ。その不吉な出だし、やめてえええええ。

「おじさんがね・・・」

ひいいいいいいいいいいいいいいい

 

つまりこう言うことです。

その前夜、就寝しようとした父が室内で転倒。

足が萎えて動けなくなり、何がどうなったのか詳しい事情はわからないのですが、結局自力で立ち上がることもベッドに行くことも、助けを呼ぶこともできず、朝まで床の上で転がったまま。

朝食に来ない父に連絡が取れず、大急ぎで駆けつけた看護師さんに発見されるまで、同じ場所で転がったままだったそうなのです。

お風呂上がりに床の上の、しかも窓際ということで、寒かったでしょうに。。。

というか、なぜ突然歩けなくなったのか???

最近右足に力が入らない、とずっと言っていましたが、ついにこんなことに。

 

もう、ポールマッカートニーの余韻もへったくれも全て吹っ飛びました。

その後大慌てで父のマンションのコンシェルジュに電話をし、程なく父とも電話で話をすることができました。

 

「もしもし〜」

いつも通りの大声のリン父。

「お父さん。急にどうしたの?大丈夫?」

「いや。わからんけどな。ゆうべからあんた、そこら中おおおおおお騒ぎやで」

そこら中て。

大騒ぎやでて。

大騒ぎは周りの人間じゃ!

と言ってはいけない言ってはいけない言ってはいけない。

 

「う・うん。でも倒れたなら緊急コールボタンを押して助けに来てもらわないと・・・」

「そんな緊急コールボタンなんてもんがどこにあるか知らん」

知らん。

てドヤ声で言うけど、部屋中にあるんですよね、実は。

多分5−6箇所。

しかも転んだ時用に、床近くのあちこちに。

でも、転んだ本人こそがなんとかして立ち上がろう、助けを呼ぼうとしたのは間違い無いのですから、本当に身動きが取れなかったのか・・・。

こちらも焦ってしまいましたが、父もきっときっと超焦って超ショックだったに違いありません。

そして、現在も体に力が入らず、自立歩行が困難な状態なので、一旦介護棟に移動して体力の回復を待ってからリハビリをして、歩行可能になったら一般居室に戻る、と言うことになりました。

ああ。

もう。

本当に天国から地獄のような一夜でした。

と言うことで、急いで帰国しなくちゃ。