リン父は、いつもiPadを使ってライン電話をかけてくるんですが、毎回毎回開口一番
「この機械あかんで!壊れとるで!」
と、自分がiPadを使いこなせないのをiPadのせいにして、毎度口汚く罵ります。
まあ、システムアップデートとかソフトウェアアップデートとか、リン父にはあまりにもハードルが高すぎるとは思うんですけどね。
そして昨日。
イトコのキョウコちゃんが父を訪ねてくれたタイミングで、またもや
『この機械あかんで!』状態になっていたらしく、キョウコちゃんの電話でライン電話がかかって来ました。
「もうーほんまにあの機械、ぜんっぜんあかんわ。壊れとるで」
「うんお父さん。壊れてるんじゃないけどね」
「ああそうかいな」
繰り返しの文句が激しいわりに、結構素直に引き下がります、リン父。
そして、いつものように体調報告やら何やらをした後、キョウコちゃんに代わってもらいました。
「えっとねえ。アマゾンから本が届いてるねんけどね」
とキョウコちゃん。
そうそうそう。私、注文したんですよ、最近になってドハマりした韓国ドラマの公式ガイドブック。
聞かれてもいないのにタイトルをお伝えしますと『ベートーベンウィルス』です。
18話で短いし、流浪の民の期間中、テレビもあんまり落ち着いて見られないし、なんとなく落ち込んでいた時だったので、韓国ドラマでも見て勢いをつけようか、と気軽に見はじめたんですが、これが超ドハマりでした。
いやー。色々ツッコミどころはあるものの、本当に面白かった!主人公のおじさん(と言ってもヨン様と同い年ですね)役者さんも素晴らしかった!
で、はまりついでに色々調べていたら公式ガイドブックがあると知り、古本で250円だしいっか、と思ってアマゾンで注文したんですよ。
そしてリン父には
「お父さんに頼まれたもの(←腹巻)と一緒に古本を注文したからね。それは後からお父さんのところに届くから、私の郵便物入れに入れて置いておいてね」
と何度もしつこく念を押したんですよ。
リン父も
「おお。よっしゃよっしゃ。置いといたらええねんな」
とハキハキとお返事してくれました。
そして数日後の昨日、その本が届いていたわけですよ。
「ベートーベン??なんとか?って言う本が入ってるけど」
とキョウコちゃん。
「あっそうそう!それね!私が注文した古本よー届いたのね嬉し・・・」
「でもおじさんは、『それは捨ててええやつや!』って言ってるよ・・・」
何を言うとるんじゃ!!!!!!!!!!
「開けてもなかったけど、手に持ってみたら重たかったから気になって開けてみたんだけどね。おじさんは『それはいらんやつや!』って断言してはったよ」
断言するな!!!!!!!!!1
「何回も言ったのにー!」
「おじさん、玲子さんが『捨てたらあかん!』て言うてるよ」
とキョウコちゃんが父に言う声が聞こえ、
「へえー。そうかいな」
と言う父の声が聞こえて来ました。
へーそうかいな、って。
へー、って・・・。
人の話を聞いていないのか。
あるいは記憶喪失なのか。
まさかもしかしてボケて来たのではあるまいな・・・。
「玲子さん。おじさんしかいない時には何も注文しないほうがいいと思うわ」
とキョウコちゃんに言われました。
本当にそう思います・・・。