母がどっかに行っちゃってからあっという間に一週間が過ぎました。

毎日病院に通った道や、運転をしながら父と交わした会話の記憶と一緒に、毎日お見舞いの後母を病院に残して帰宅した時の悲しくて切ない気持ちや、父のマンションの長い廊下を歩きながら

「早くお母さん帰ってこないかなあ」

と思った気持ちが時々ドスンと胸に落ちてきて、油断するとだーっと涙が出てきます。

 

まさかあのリン母がこんなにあっけなくとっととどこかに行ってしまうなんて夢にも思わなかったので、私もリン父も茫然自失で全然実感が湧いていない状態です。

遺影を見ても、「え?」という気分になるばかり。

 

でももう母を一人ぼっちで病院に残して帰る悲しみは味あわなくていい。

夜道を運転しながら、バカみたいにお母さんおかあさーんとか言いながらヘロヘロ泣かなくていい。

そう思うと、悲しくてたまらないのにほっとするような切ないような、複雑な気持ちになります。

そして、9ヶ月もの間、たくさんの病院を渡り歩き、結局あんなに帰りたがった実家にはほとんど帰ることができなかった母の気持ちを思うと、やるせなくて悔しくてたまりません。

 

今年の一月末に胸椎圧迫骨折で入院して以降、母本人も周囲の私たちも、何がどうしてこうなったのかわからないまま今日に至ったという感じで、何もかもが現実とは思えないというのが正直な気持ちです。

まだまだ元気だと思っていました。

もっというなら、私の方が先に死ぬんじゃないか?

と思えるほど、元気で強くて頭脳明晰で、死というものから一番遠いところにいるようなリン母だったので、何度考えても「え?」という言葉しか出てきません。

 

母の入院以降、そして特にこの数週間、暖かい励ましやお見舞い、そして一緒に悲しんでくださるメッセージを送ってくださった皆さんには、感謝の気持ちでいっぱいです。

そして、お見舞いに駆けつけてくれ、たくさんのお花を送ってくださった優しいいとこたち、おじさんおばさん、そして遠くにいる大切な友人たち、お通夜やお葬式に駆けつけてくださったご近所の皆さん、遠くから駆けつけてくださったお友達、母の健康をずっと支えてくださったリン母マイドクター様。

本当にありがとうございました。

みなさんからの暖かい気持ち、たくさん届きました。

何度お礼を言っても足りないぐらいです。

 

多分、いや間違いなく、リン母はそこら辺にいて、私とリン父、そしていとこたちのみならず、私と母を知ってくださっているみなさんのところにも登場して

「まああありがとうございます。でもこの娘、そんなに大したことないんですのよほほほ」

とか

「しっかりしなさい!」

とか

「忘れ物はない!?」

とか

「早くしなさい!」

とか

「気をつけて帰りなさい」

とか言っていると思います。

 

誰もが通らなければならない道で、私だけが悲しいわけじゃないのに、こんなにたくさんの皆さんに、悲しんでいただき励ましていただけて、本当に嬉しかったです。

 

ありがとうございました。

元気出します。