さて。

話しかけてきた隣の男性は、年の頃は多分40代から50代?

いや。アメリカ人女性の説によるとアメリカ人男性は50代になると突然老けて醜くなる(ヒドい)という話なので、その説が正しいとするとこの人は40代前半かな?

バスの隣の席ということは、かなりの至近距離なのでまともに顔を真正面から見て話をする感じではありません。

 

「このバス、電話の電源がないなんて使えないね?」

 

いきなり話しかけてきたので「え?」と思わず聞き返すと

 

「最近のバスって大体電話の電源があると思わない?」

 

と重ねていわれました。

 

あーそういえばそうね。

ないね。

 

二人で座席周りをキョロキョロさがしても、やっぱり電源らしきものはありません。

「僕の電話、あと30%しか電池がないのに」

それはあんたの勝手なミスなんじゃ?

と思ったけど、あははと笑って顔を見ると、サングラスをかけているけど、なんかどこかで見たことがあるような感じ?

誰か知ってる人?

なわけはないけど、うーん、誰かに似ている。。。

 

「僕、昨日の夜チケットを買ったんだよね。100ドルでポール・マッカートニーを見られるなんて、悪くないよね」

 

えっ。昨日の夜?チケットを?

私なんて、発売初日の朝8時からスタンバって、必死のパッチで買ったのに。

でもってそれを郵便局のおじさんに紛失されたっていうのに。

それを昨日の夜??

しかも100ドル?

ちょっと悔しくなってジロリと彼の横顔を見ると、うーん、やっぱり誰かににてる。

 

彼はローリングストーンズの大ファンだとかで、ポール・マッカートニーは『たまたま』ニューヨークにいる時に『たまたま』コンサートがあると知ったので、ヒョイとチケットを見たらパッと買えたので、「じゃいこっかなー」と思って来たらしい。

なんか不公平・・・

と思っていると、大渋滞で普通だったら2分ぐらいでたどり着くトンネル入り口に20分以上かかってようやくたどり着きました。

トンネルに入る時、彼が

「僕はPalmbeachから来たんだけど、元々はニュージャージーの出身なんだ」

と言いながら、サングラスを外したので、ふと顔を見ると

 

あっっっ!!!

 

あなたはもしかしてまさか

 

ジョン・ボンジョビ?いやボンジョヴィ?

 

 

 

 

なわけないんですけど、一瞬マジで疑いました。

 

いや。

マジで。

マジで。

激似。

 

まさか本物のジョン・ボンジョヴィがポール・マッカートニーのコンサートに行くために、マンハッタンのバス乗り場からバスに乗ってたら、かなり笑えますけど。

 

えええええ???

 

と思わずまじまじと見つめていると、ゴシゴシと目をこすりながら

「君はマンハッタンに住んでるの?」

と私の方を見たその目の色までもが、ジョン・ボンジョビ。いやボンジョヴィ。

 

ちょっとちょっとちょっと。

いいんですかああた、そんなに似ていて?

ひとつためしにここで一曲歌ってもらえませんかね?

 

と言いたくなるぐらい似てるんですよ。

 

もうそこからは、完全に上の空です。

いや。

言っておきますけど、私はボンジョヴィのファンでもなんでもありません。

特にめちゃくちゃ興味があるわけでもないんですが、ジョン様はすごくセクシーだと思いうしかっこいいアメリカ人のある一つの典型だとも思っています。

そんなんがバスの隣の席に座ってフレンドリーに話しかけてきたら、やっぱりドキドキしますよねえ。

 

仕事は何をしているの?

と重ねて聞かれて、

えーとうーんと

いろんなこと。

 

といつも通りの曖昧な答えをすると、ふーん、と彼も曖昧に頷きました。

じゃああなたは仕事はなに?

と聞くと

「Pastry Chef」

まあパティシエ?ですかね?

ひょえー。

渋いイケメンパティシエ?

なんか。

なんか。

なんか。

もう。

どうしようか?

↑これこれ。これぐらいの歳格好と顔。あー似てるわー。(ていうか、ポール・マッカートニーにはいつたどり着くのか??)

 

 

ーどうしようか?と言われても。ということでまた長くなったので続きは明日!ー