えーと。もうニューヨークにも日本にもリン母にもチョビにも、ぜーんぜん関係ない話なんですけどね。
ちょっとした事情で今更ですが石川啄木について調べることになりまして、うーん啄木かあ。啄木って言えばあれだよねえ。
と思い出したのは、
東海の小島の磯の白砂に
われ泣きぬれて
蟹とたはむる
たはむれに母を背負ひて
そのあまり軽きに泣きて
三歩あゆまず
はたらけど
はたらけど猶わが生活楽にならざり
ぢっと手を見る
という、まあちょっと暗めだけど心を打つ歌の数々。
『啄木さんは暗くて貧乏だけど心優しい繊細な東北人』
というイメージでした。
今日までは。
でも、調べてみたらなんか違ってました。
貧乏は間違いないらしいんですが、趣味が「借金」と「女遊び」。
借りたお金で女遊びをし、そのお金は返さない。
遊んだ芸妓を知人に売り飛ばし、そのお金でまた女遊びをし、挙句にその売り飛ばした芸妓さんに借金を申し込むという野放途な有様。
働いても働いても貧乏で思わず手を見て涙する苦労人かと思ったら、借りたお金で女遊びをしまくる人だったとは。
あー私、全然知りませんでした。無知でした。
極め付けは彼のこの歌です。
『一度でも我に頭を下げさせし人みな死ねといのりてしこと』
つまり
『一度でも俺に頭を下げさせたヤツ全員死ねや』
ですわ。
なんちゅう人。
啄木サイコー。
一気にファンになりました。