いやー。

こういうことばっかり言ってると、小言くさいとか小姑ぽいとか思われるかなー、とか、いやそれよりもっと心配なのは『リンコさんって、なんだかんだ言って実はプリンスのファンなんじゃ?』とか『キアヌとかヨン様とかよりプリンスラブ?』とか思われるかも、と思ってどうしようかまよったんですけど、やっぱりがまんできん。

 

数日前に見たラインニュースの一つ。

そうです。

プリンスがHIVポジティブで死の前にエイズを発症していたというニュースです。

 

 

↑これこれ。

 

いえね。

いいんですよ。このニュースが本当であるかどうかは。

そもそもこの情報源の『National Enquiere』は三流ゴシップ誌で、数年前にはクリントン元大統領がアルツハイマーだと報じた超ウルトラいい加減な雑誌なんですけどね。

だからニュースソースとして信頼が置けるかどうかという疑いは多いにあるんですけど、いいんですよ。真偽のほどはこの際。

でも、この次がいかん。

 

↑これがいかん。

 

『首の皮ははがれてぶら下がり』

って。

ああた。

どういう状況?

びっくりして思わず検索したら、英語の報道本文がすぐに見つかりました。

読んでみると、まずもってどこにも『おなじ宗教の信者が告白した』という文言は見当たらず『情報元によると』としか書かれていません。

なぜおなじ宗教の信者が『告白』したことになっているのか?

そして、首の皮のくだりは、

He was also rapidly losing weight because of the disease and his face had become yellowish, skin on his neck was hanging off and the tips of his fingers bore a brownish-yellow color.

 

確かに『skin on his neck was hanging off』となっていますが、まずもってこの英語自体が表現を誤っているとしか思えません。

確かに直訳すると、肌が剥がれてぶらぶらしているような状態ですが、そんな状態でどうやってライブをしたり人前に出るのか?

ていうか、もう、死んでまうがな!(死んだけど)

ここはdrooping とかsagging skinとかの表現を使うべきだと思うんですが。

『病気のせいで急激に体重が落ち、顔色は黄色っぽくなり首の皮がたるみ、指先は茶色っぽい黄色になっていた』という感じですかね。

57歳の欧米人の男性なら、首の皮がたるんでデローンとなっていても不思議ではありません。drooping とかsaggingというのはそういう状態を指します。

最後の頃の彼の写真をみると、確かに肌にハリがなく、なんかもうアフロで痩せた普通の黒人のおじさんぽい感じになっていて、体調悪かったんだろうなあとは思いますけどね。

とにかく、『首の皮が剥がれてぶら下がって』は許せん!

たとえ携帯に送られてくるほんの小さな短い記事でも、報道は報道なんじゃないのか?

これを読んだ日本人のたった一人でも記事を信じてしまったら、ジャーナリズムとしては、あるまじきことなんじゃないですか?

誰だ、こんな翻訳をして公共の場で発信したのは!

発信する前に誰かチェックしろ!