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今日は、かなり久しぶりに国連本部に行ってきました。
歩いて5分ほどのところにあるのに、随分久しぶりです。
多分10年以上中には入っていないと思います。

なにをしに行ったのかというと、ギフトショップにお使いです。
ミュージアムやこういう公共の施設のギフトショップって結構好きです。
珍しいお土産ものや、アホか誰がこんなもん買うんじゃい、ぽいものがわんさかありますからね。

しかし、久しぶりだったので入館の手続きが全然変わっていることにびっくりしました。

visitor用の入口は46丁目と1番街にあるのですが、5段ほどのステップを駆け上っていくと、守衛さんに怖い顔で止められました。

「どこに行くんですか?」

「国連?」(バカ丸出しの答え)

「visitorですか?」

「そうです」

「では、通りの向こうのオフィスに行ってフォトIDを見せてパスをもらってきてください」

へえー。
昔はただ普通にここから中に入れたのに、セキュリティが厳しくなったのか。
こういうご時世ですからね。
セキュリティが厳しいのはまあ歓迎ですけど、ちょっとめんどくさいな。

通りを隔てたところにある寂れた感じのオフィスに行くと、そこにも守衛さんが。

「どちらへ?」

「国連?」(またか)

「visitorですか?」

それ以外になにがあるねん、と思いつつイエスと答えると

「フォトIDを見せてください」

へいへい。と免許証を手渡すと

「オマイガ!」

なんですか今度は一体。

「君の名前はレイコ?」

そうですが。

「僕のガールフレンドもレイコなんだっ」

えー!偶然~~。

と、そこまでびっくりしなかったけど、お付き合いでびっくりしてあげると、彼の興奮はいや増すばかり。

「来週の火曜日から5日間、マイレイコに会いに東京に行くんだ!」

あらまー。そりゃスイートだわー。楽しんでね。

「もちろん!キミは日本のどこ出身?」

「神戸。知ってる?」

「もちろーん!コーベビーフ!!」

出たよ神戸ビーフ。
アメリカ人は神戸っていうとコーベビーフ。
他にないんかいな。
イジンカーンとかポートタワーとかイクタジンジャーとか。
たまにはもうちょっとマニアックな返事をしてほしいわ。

愛しの彼女と同じ名前というだけで大歓迎してもらい、全然行列がないがら空きのオフィスであと3回同じ質問をされ(「どこに行くのか?」と「visitorか?」)、やっとステッカーパスをもらえました。
胸のところに貼れと言われたのでジャケットの胸元にステッカーを貼って意気揚々とvisitor入口に駆け込むと、今度は金属探知機が。
セキュリティレベル、半端ないなあ。
ちょうどチャイナから来た修学旅行(だと思う)の団体さんと鉢合わせしたので、少し並んで待ちました。
ジャケットを脱ぎ、ポッケの中身(携帯とキーケースのみ)をトレイに入れて金属探知機を通り抜けると、セキュリティの男性に訊かれました。

「君の引率の先生はどこ?」

「は?」

「君の引率の先生だよ。どこにいるの?」

「私一人なんだけど」

「ではなぜステッカーIDをつけていないんだ?」

なるほど。
探知機を通る時に脱いでしまったジャケットの胸元にIDを貼り付けていたので、私はIDなしの生徒の一人と間違われたらしいです。

ちょうどベルトに乗って出てきたジャケットを指差して、あそこに貼り付けた、と告げると
「オーオケー」
とすんなり通してもらえました。

この時が4時前ぐらい。
ギフトショップや国連内部ツアーなんかは多分4時半ぐらいに終わってしまうので、これぐらいの時間だとがら空きです。

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↑インフォメーションセンターがあるロビー。ガラガラ。


今日の目的はただ一つ。
ギフトショップのみなので、ツアーの申し込みもロビー奥の展示も完全無視です。
前に行った時の記憶では、ショップや国連郵便局は地下にあったはず。
と見渡すと、やっぱり広い階段のてっぺんに
「コーヒーショップオープン」
と地下へのサインがありました。

うーん。
懐かしい。
本当に久しぶりだわ。

最終ツアーの申し込みに走る中国人学生たちを尻目に、階段を降りてギフトショップを目指しました。


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↑階段横にありました。ギフトショップ。

ギフトショップの他に、もう一つ見逃してはならないのがBook Shop。
こちらも同じくお土産物がありますが、少しだけアカデミックな感じといいましょうか。
iPadケース(国連マーク入り)やバックパック、ノートブックやマウスパッドなど、文房具系のものが多く並んでいて、展示も比較的ゆったりしています。ギフトショップとは品揃えが違うので、両方チェック。
結構楽しくあれこれと小物を選び、ちょっとだけお茶休憩もしました。
ちなみに、国連のコーヒーショップもスタバ。
恐るべし、スタバです。

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↑チャイラテのスモールです。メキシカンのおじさんとおばさんが店員さんだったので、『チャイラテペケーニョ』と復唱されました。


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↑コーヒーショップの様子。サンドイッチやラップと一緒に、味の想像がつかない餃子やお寿司も並んでいました。

お買い物をすませ、国連の雰囲気を楽しんだあと外に出るとちょうど日没の時間。
対岸のロングアイランドシティーが、夕日に染まった空を背景に美しい姿を見せてくれました。
ここはなかなかの穴場です。

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↑おおお。綺麗です。

こりゃなかなかの絶景スポットだわ、と川べりを目指して進むと、左手になんか気になるものが。


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↑え。ちょ。だ、誰っ?


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↑寝てる!?誰??

人形でしたけど、遠めに見るとかなりリアル。
近寄ってもやっぱりリアル。
そして意味がわかりません。

気を取り直してくるりと振り返ると、国連の薄っぺらい横からの姿が拝めました。

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↑薄い!

たまにはこうして観光名所を楽しむのも悪くないなあ。
旅の気分が楽しめてウキウキします。
またどこか違う観光名所に行ってみよう。
どこか『ここに行ってみて!』という場所があったら、リクエストしてくださいね。