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昨日のことです。
急ぎの仕事を黙々とこなしていた私の元に、コンちゃんから一本のテキストメッセージが入りました。
「今日、通勤途中で小鳥を拾いました」
なんだとうっ。小鳥!?
か、かわいいじゃないかっっ。
実を言うと最近トリ漫画を読み、「ああ鳥と一緒に暮らしてみたい…」という気持ちが募っていた矢先のことだったんです。
どど、どんなコトリ!?
「なんか、うぐいす餅みたいな…」
つまりコンちゃん的にはウグイスのヒナなのではないか、ということです。
「えええー。どのぐらいヒナ?」
「よくわからないけど、五番街に落ちててね。飛べない感じで、もう人に踏まれるか車にひかれるかで今にも死にそうだったから、無視できず拾ってしまいました…」
あああああ。わかるわかるわかる。でもよく捕獲できたねえ。
「飛ぶのは無理みたい」
そんなベイビートリが…。かわいそうに巣から落ちたんだねきっと。
五番街の真上にヒナドリの居る巣が?
という疑問も頭の片隅をよぎりましたが、それよりも小鳥が見たくて見たくて仕方ありません。
この夜、私たちは日本から来ているお友達と一緒にお夕食を頂く予定だったのですが、さてコトリをどうするのか?
「ケーキの箱に入れてあるので、こっそりレストランに持って行くわ」
とコンちゃん。
大丈夫なのかな?
とこれまた頭の片隅をよぎりましたが、それよりもとにかくコトリが見たい。
急ぎの仕事も入っていたけど、もうこの際仕事なんてどうでもいいから、とにかくなにがなんでもコトリに会いに行こうか。
『超ウルトラかわええ女子高生が来るで』
と言われて、鼻の下を100メートルぐらい伸ばし、急ぎの仕事をなげうって駆けつけるおっさん状態、と言うとおっさんに失礼なぐらいの執念です。
そうこうしているうちにコンちゃんからまたテキストが。
「レイコ。ちょっと考えたんだけど、この子をレストランに連れて行くのはちょっと無理かも…。チッチッチってないてるし、バタバタしてるし…。それにえさも何をあげればいいのかわからないし…」
そうか、そうだよね。
ケーキの箱に詰めて朝から晩までそのままだと、ちょっとコトリの体に良くないかもね。
じゃあわたくしが預かりましょう!
飛べるようになるまで里親になろうじゃありませんか!!
もう何がなんやらわからんけど、お財布を握りしめてスタンバイオッケー。
鳥かごとかなんとか、今にもペットショップに駆けつけて買い込みかねない勢いです。
『名前は鈴木にしようかな』
と伝えると、コンちゃんからもオッケーサインが。
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『超ウルトラかわええ女子高生がちょっと具合悪そうなので、保健室に連れて行ってあげたほうがいいかも』
と言われて、金色の茶瓶を放り出して駆けつけるエロ管理人のおっさん状態になりました。
ああ。うれしい。
ああ楽しみ。
早く来ないかな、鈴木。
ところが、ニヤニヤしながら(変態風味)仕事そっちのけで『コトリを拾ったらどうすればいいか』をネットで調べていると、なんだかヤバい事実が次々と明るみになってきました。
・ベイビーバードに水を与えてはいけない
・ベイビーバードにパンを与えてはいけない
というか、もっと言うなら
『拾ったコトリは専門家の手に』
とか
『野生動物は一般人が飼ってはいけない』
的な文言が。
ひいいー。
さっきコンちゃんが
『お水とオーツ入りのパンをあげておいたから、しばらく大丈夫かな』
って言ってたけどっ!
大丈夫なのか!?
慌ててコンちゃんにテキストメッセージを送ると、3秒後に電話が。
「…玲子…。なんかこの子、今見てみたらうんともすんとも言わなくなって、丸ーくなってプクーっと膨らんでじーっとしてるんだけど…」
ひいいいいいいいー。
大丈夫なのか、鈴木ー!
<長くなったので明日に続く>