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そうそう。ご指摘の通りPasific Beach Hotelにはレストラン内に巨大水槽があり、毎日2回ぐらい『人魚ショー』という『金粉ショー』なみに怪しげなタイトルのショーが行われていました。
巨大な水槽の中にスタイル抜群の人魚さんたちがダッパーンと飛び込み、ヒラヒラヒラ~ンと泳ぎながら観客(レストランのお客)に手を振ったり笑顔を振りまいたりするんです。
人魚の扮装をしているわけですから、つまり下半身はおサカナです。
両足をバタバタできない状態で、かなりな深さの水槽のなかを上に下に右に左にと優雅に泳ぎ、ニコニコと笑ったり投げチューをしたりする様は、そりゃもう摩訶不思議というか超スゴいというか。深海チビり症の私にとっては、恐怖以外の何ものでもありませんでしたわ。

さて。
そんなパシフィックビーチホテルから一転。
ラナイ島にはホテルが三軒のみで、そのうちの二軒は世界に冠たるフォーシーズンズです。
でも待ってください皆さん。
フォーシーズンズってそりゃもう、高級ホテル以外のなにものでもございませんが、実は意外に知られていない超お得レートがあるんです。
コレ、実はウクライナのフォーシーズンズでもそうだったんですが、連泊レートっていうものがあるんですよ。
もちろんハイシーズンにはレートや条件が変わるとは思いますが、今回のラナイ島で宿泊したFour Seasons Lodge at Koeleは『3泊したら1泊タダ』レートでした。
もちろん一番お安いお部屋タイプを選んだんですが、元々ラナイ島は観光客があまり多く訪れない場所で、新しい島オーナーががんばって観光客を誘致していますが、それでも今のところ満室で泊まれない……なんてことはまずあり得ない状態。
なので、チェックインの時におとなしーく良い子そうーーーーにしていると、頼んでいないのにアップグレードしてくれました。Garden Room というお部屋からGarden Deluxeという眺めの良いお部屋にアップグレードです。
多分暇な時期なら『眺めの良い部屋にしてください』とか『駐車場向きの部屋は嫌だ』とか『2階キボンヌ』とか言うと、まず間違いなくアップグレードしてもらえるんじゃないかと思います。
ホテルの人にあんまり厚かましいことばかり言って迷惑がられるのは困りものですが、ある程度希望を伝えればフロントの人はなるだけ希望に添うように努力してくれると思いますし、チェックインしてからもあまりにもお部屋が気に入らなかったりした場合は、アメニティーなんかを使う前にすぐに申し出てお部屋をかえてもらう勇気も必要です。
やっぱりせっかくの旅なんですから、うれしーい気持ちで快適に過ごしたいですものね。

ということで、ラナイ島ではまず9泊しましたが、これは実質的には6泊分のお値段となり、計算してみると、こちらの一泊料金がパシフィックビーチホテルの一泊料金とほぼ同じになってしまいました。あーびっくり。

フォーシーズンズですもの。
そりゃあサービスは200%グッド。
到着歓迎レイとドリンクで大歓迎され、お部屋まで案内してもらい、素晴らしいお部屋に感動していると、ウェルカムおやつが届き、うひゃーと喜んでほおばっていると、『なんでもお入り用のものがおありでしたら、お申し付けください』と電話がかかってきます。
そして、バルコニーでパコパコとPC仕事をしていると、ターンダウンサービス(通常夕方5時以降から8時ぐらいまでの間に来る、就寝前のタオル換えやシーツしつらえなんかのメイドサービス)がやってきます。
この時も、お茶やお水ボトルの補給、ブライドの開閉やベッドメイク、バスルームの掃除等、そりゃもう手際良く完璧に、ゲストが最高に快適に過ごすためにサービスを提供してくれます。
ハワイの人はみんなそうですが、メイドさんたちも笑顔がピカピカで優しくてフレンドリーで、毎日癒されます。

ラナイ島はもともとパイナップル島だったことは前にも書きましたが、もっともっと太古の昔、ほとんど神話時代の話では、マウイ島の人々は、ラナイ島は人食い悪魔が支配している島だと思い込み、流刑地のように扱い恐れていたのだとか。
これを(もう名前忘れちゃったし調べ直すのめんどくさいからテキトーに)マウイ島のカラカルラルレレ王子みたいな感じの人(は?)が、いやいや悪霊はわたくしがとっくに退治したからもう大丈夫結構ええ島やで、と島民達を説得し、父王をうまいことだまくらかして島とかお父ちゃんの大事な財産とかをまんまとせしめました。
1770年代までは、カララレルレレ王子(また名前違うがな)とその島民やら子孫たちはラナイ島で幸せに平和に暮らしていたのですが、その後にカメハメハ大王(コレはホントの名前)に侵略され、ドえらい酷い目に遭わされました。
挙げ句の果てに、キャプテンクック(あの手がカギっとなってる人かしら?)に島を発見され(ていうか、元々あった島なのに発見も何もああた)たのを皮切りに、なんでそうなるのかわけがわからんのですが、1860年代にはモルモン教徒達が押し寄せて来て、ラナイ島を宗教島に仕立てようとまでしました。
が、数年後モルモン教徒達はあっさりと島を去り(なんか知らんけど色々がっかりしたらしい)、ギブソンという教会代表のおっさんだけが野望を捨てずに島に残りました。
当時のカラカウア王(コレもホントの名前よ)をうまいこと言いくるめてまんまとハワイの大統領(?みたいな感じの役職)におさまったギブソンさんは、巨大牛牧場をラナイ島に建てました。
これが現在のFour Seasons Lodge at Koeleの前身です。
あー前フリ長かった(これ全部前フリかい!)。

まあその後もパイナップルおやじとかにいいように扱われ、善良なラナイ島民達はその美しい島ごとあれこれと振り回され続けるわけですが、今は約3000人ほどの住民が暮らす、本当にのどかで美しい幸せな島です。
とはいえ、赤土のオフロードには、いたるところに怪しげな黒ビニール袋の切れ端が散乱していて、これは一体何かいな?と思っていたんですが、なんとこれはパイナップル畑の名残なんだそうです。
パイナップル栽培は、この黒ビニールシートを敷いて行っていたらしく(詳しい方法はよくわからん)、パイナップルおやじが島から撤退する時に、畑は焼き払ったらしいのですが、なんと地中6フィートまで深く敷き詰められているビニールシートの層は、焼き払われる事なく残り、今もこうしてラナイ島中に残っています。地中にビニールの毒素がしみ込んで行くことを皆心配しているんですが、コレ、どうやって処理すればいいんでしょうね?
なんとかしてあの美しい島を守ってもらいたいものです。

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↑赤土ロードと黒ビニール。ポチポチっと見えますかね?

ああ。なんかホテル話じゃなくて島話になっちゃったな。
フォーシーズンズはもう散々写真も動画もご紹介しちゃったので、今日は忍び込んで撮影したホテルラナイの内部をご紹介します。


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↑『ホテルラナイ』のエントランスホール。

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↑ドヨヨーンとした廊下。

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↑お部屋は意外に明るかったです。

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↑こちら、ラナイホテルで一番上等のお部屋だそうです。

ちなみにラナイホテルの一番お安いお部屋で119ドルから、一番上等のお部屋で189ドル。
別棟のコッテージでも219ドルだそうなので、そりゃお安いですね。
このホテルに泊まっていても島内を循環しているシャトルバスは使えますので(有料)、不便さは無いと思います。
でも、フォーシーズンズに泊まれば、海沿いにあるフォーシーズンズの施設も全て使えるので(シャワールームとかロッカーとかスチームとかサウナとかビーチチェアとか)、高原の美しさと真夏のビーチを両方満喫できるという点で、やっぱりフォーシーズンズの勝ちですかね?