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マウイ島にきて、またレンタカーしました。
最初、普通のSUVにしようかと思ったんですが、カウンターのいやに陽気なお兄さんに
『カマロはどう?コンバーチブル』と言われ、ふと気づいたら白のカマロが目の前に。

いやー。
前にビッグアイランドを旅した時も、たしか車種は忘れましたがコンバーチブルを借りて、そりゃあいい気分だったのを思い出しました(死ぬほど日焼けしたけど)。
車高が低く、地面にビターと張り付くような安定した足回りと、力強いエンジン音が快感。
目の高さをうまく合わせないと、フロントガラスが低いのでちょっと前が見えにくいんですが、いやいやいやいやいや。こりゃ快適です。
で、グバババババババーっとかっ飛ばして……と思ったら、ラナイ島ほどではないですが、マウイもやっぱり制限速度が超遅く、ホテル前のキレイに舗装された通りは時速30マイルから時に20マイル。停まってしまうわ、と思うぐらいのノロノロ運転で、カマロの醍醐味80%減です。

まあそんな浮かれたことを言っていたバチが当たったのかもしれませんが、旅先で二種の災難に遭遇しました。
一つは、バスタブで滑って転んで頭とか顔とかしたたかに打ったんです。
幸い足を洗って身を屈めている所で滑ったので(それでも死ぬかと思うほど痛かったけど)、骨折もせず、今日のところはまだ生きていますので、頭の打ち所もそう悪くはなかったのかも?ですが、打ち所が悪ければ、死んでしまいます。本当に気をつけないと。
実はホテルのバスタブにはゴムの敷物が常備されていて、毎回ちゃんと使っていたんですが、昨日に限って部屋を変わり、ゴムの敷物が置かれていないことにうっかり気づかずそのままシャワーに入ってしまったんです。
足を洗いながら、あれ、そういえばゴムの敷物がないなあ……と思った瞬間ズダーン!ゴッチーン!です。
目から火花が出ました。
どこか骨でも折れてやしないかと思うほど派手に転びましたが、そろそろと起き上がったらどうもどこも壊れていないようで、ちょっと安心。でも、昨夜はショックで落ち込んで、早々に寝てしまいましたよ。
どうか明日も生きていますように。

さて。
二つ目の災難は、マウイ島の山の裏にある街マカワオを訪ねた時のことです。
かつては山を越えて反対側に行ける道があったそうなんですが、ゴルフ場建設のためにその道をつぶしてしまったそうで、山の反対側に行くためには、飛行場がある市街地までぐるーっと大回りして行かなければなりません。
距離にすると多分山越えの道の3倍か4倍ぐらい遠いと思います。

市街地あたりまで出た頃から、かなり雲行きが怪しくなり、ハイウェイで大粒の雨がバラバラバラッ。
うぎゃー!と慌てて車を寄せ、幌(でいいのか?)をおろしてまた発進しましたが、進めば進むほど雨脚が激しくなる一方。
マカワオはカウボーイの街として有名。ショッピングスポットとしても人気があるとかで、大きな観光バスも停まっていましたけど、こっちはそれどころじゃないわ、というぐらいの土砂土砂土砂降りになっていました。
もう、マジで道路は河です河。
どうすりゃいいの。

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↑松井という名のなんかのショップ。だけど……

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↑この後の展開と比べれが、まだマシな状況。

いやいやいや。
えげつない雨降りになりました。
道は川というよりは、すでに大河状態。
赤土を含んだ泥水が、ドドドドドドドと狭い街のメインストリートを流れていきます。
車を降りて目の前のショップに走るのすらためらわれるほどの大雨でしたが、意を決してドアを開け、3歩。ショップの軒下に駆け込みました。
すでにずぶ濡れです。
ジャケットもドロドロ。
バックパックもずぶずぶ。
バッグの中のコチョビまでべちゃべちゃ。
いつか小降りになるのかしら……。


と思いつつ、目的のレストランに電話をかけると
「悪天候のため今日はたった今閉店しました」と言われ愕然。
雨で閉店?

仕方なく、目の前にあったコモダベーカリーという、鄙びた日系のお店に駆け込みました。
美味しそうなあんドーナツなんかが並んでいたので、帰りに買って帰ろう、と思ったんですが、いやいやいやいやいやいや、それどころじゃありませんでした。
どこかでお昼を食べなくちゃ、ということで、なんとかオープンしていたコリアン系のお寿司デリに駆け込みましたが、またここまでの15歩ぐらいの間で、靴の中はじゃぶんじゃぶん。ジャケットを通して、全身ずくずくのずぶ濡れです。
トイレで靴下やTシャツをしぼったら、お水がどぼどぼ出たほどです。

がっくりとうなだれてお寿司を食べていると(結構美味しかった!)、母と娘の二人連れが入ってきました。どうも地元の人らしく、お店の人と話をしています。
BGMはなぜかボンジョビ。
ボーっとボンジョビ様の声に耳を傾けていたら、ふいにラジオがビービービー!!!といやーなサイレンを鳴らし始めました。
ゲ。
この音は、なんか聞き覚えが。

たしか。

たしか数年前、ビッグアイランドを旅した時のTSUNAMI警報の時もこんな音が流れて来たような……。


『大洪水警報。大洪水警報。なんちゃらかんちゃら街のなんとかかんとか道路となんだかかんだかアベニューは大洪水のため封鎖。用事のない人は外に出ないように。戸外に居る人は速やかに自宅に戻ってください』

ってああた。ちょっとまってよ。
そのなんとかかんとか道路って、さっき車で来た道の名前じゃ?
そんでもって、その道以外、どこを通ってホテルの帰れと?

さっきの母娘連れがお店の人に言っているのが聞こえました。
「こんな酷い雨、いまだかつてなかったわ。私も道路が封鎖されて自宅に戻れないのよ。今日は夜中までこのままだってニュースで言ってたけど、どうしようかしら。お宅の裏の広場、さっき見たらすでに池みたいになってたわよ」

え?え?エ?エ?エ?
家に帰れないって。帰れないって。
ああたそんなノンキな……。

びっくりして外に出ると、さっきよりさらに酷い降り。
道はもう大河ではなく、滝。
どうするねん。

やけくそになって滝の中を歩きました。
車にたどり着くまでの歩数。約35歩。
靴の中も池です。
コチョビは遠泳後状態。
もうほんと。どうにでもなれ、って感じでした。

結局、他の道をなんとか探し出し、途中で封鎖されていないことを祈りながら、数珠つなぎの車と共にパイアという麓の街までどうにかこうにかたどり着きました。
パイアの街では雨は小雨程度。
市街地を通り抜けホテルのあるエリアまで戻ると、なんと青空が広がり、気温は真夏。
ジーンズがズクズクであまりにもキモかったので、お夕飯のお弁当を買いに行くついでに、ショッピングモールで短パンを買い、すぐに履き替えました。
それでも靴はズクズク。最悪です。

戻ってから、雨に降られて駆け込んだコモダベーカリーが美味しいドーナツで超有名だったと知り、マジで泣きました。
おしゃれなショップが並ぶ街だというのに、なーーーーんにも楽しめずなあああああああんにも見られずじまい。
ちくしょー!!
また絶対戻って来て、次は絶対アンドーナツ買うぞ!!!きいいいいっっっ!!


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↑コモダパン屋。くーっ。


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↑あまりにも濡れて汚れたので、全身シャンプーされたコチョビ。


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↑なんか毛並みが良くなった。。。フカフカ