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↑勇猛果敢な気分のコチョビ

今日はコロッセウムとかフォロ・ロマーノとか、観光名所の王道をたどってみました。
コロッセウムといえば、20年ぐらい前だったかしら。
ニューヨーク大学で英語の勉強をしていたころ、同級生たちとヨーロッパを旅した時に立ち寄ったことがあるんですが、当時は大掛かりなツアーも無かったように記憶していますし、なんだか改修工事中だったのかなんかで中に入れなかったんです。
外から覗き込むと大きな十字架が見えて、ライオンと無理に戦わされて死んで行った奴隷達のために立てられた十字架なのかねえ、なんて友達と話し合ったことをよく思い出していました。


今回はなんとか中には入れたんですが、午前9時からフォロ・ロマーノをうろついているうちに雨が振り出し、コロッセウムについた頃には結構な大雨になっていたせいで、寒いわぬれるわ観光客は山ほどいるわで(お前もそのうちの一人じゃ)、なんだか観光どころの騒ぎじゃないって感じになってしまいました。
本当だったらコロッセウムの競技場を見下ろし、何百年、何千年前(かどうか知らんけど)にここで猛獣と戦わされた奴隷たちやグラディエーター達、そしてそれを観戦して多いに楽しんだローマ市民達の歓声を想像して、うっとりとロマンチックな気分に浸るはずだったのに、もうもうほんとに寒くて寒くて冷たくて情けなくて、どうしようもこうしようもなくなってしまいました。
売店に駆け込んでガタガタ震えていたんですが、どんなに近代的に設備が整えられていても、ここは遺跡。さすがにホットチョコの売店まではありません。
早くお家に帰ってお風呂に入りたい!
という気分でいっぱい。
でもでも。せっかくローマくんだりまで来たのに、もうちょっと想像力を働かせて色々楽しまなくちゃ。
必死のパッチで気分を盛り上げ、コチョビ撮影にいそしんでみました。

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↑この通路から、ライオンが出て来たんだろうか?

説明を読んでみると、現在は競技場の床を取り払って、地下の控え室(?)の様子を見せているんですね。
だからこの通路から、ライオンとか虎とか水前寺清子とかが歩いて競技場に出て来たわけではないみたいですが、でもやっぱりきっと歩いてましたよね、古代の人たちがこの通路を。
そんな古い建物が、まだ今現代の私たちの目の前にあるなんて、ああやっぱりなんて不思議でロマンチックなんでしょう。

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↑ジャケットの内ポッケに詰め込んだせいで、おミミがずれてるコチョビ。


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↑フォロ・ロマーノコチョビ。

ちなみにこうしてコチョビを名所旧跡で撮影していると、他の観光客のみなさんは、結構我慢強く待っていてくれますし、時にはコチョビ付きで撮影してくれる人もいます。
あっごめんごめん、とコチョビをどかそうとすると「いいんだいいんだ。この子も入れて撮りたいから」なんて言ってくれるんです。
あ、ちなみにこれ、全部英語での会話です。イタリア語はほとんど理解できませんから。

午後になってようやく雨脚が弱まったところで、午前中の遺跡観光は終了です。
徒歩15分ほどで戻った我が家は、パンテオンの真ん前。
遺跡の前に宿泊できるなんて、これまたローマならではですね。


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↑部屋の窓から見えるパンテオン。

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↑目の前の広場には、観光客目当ての物売りや馬車がたくさんでばっていて、夜遅くまでとっても賑やか。

そうだ。
そういえば何年か前にリースが旅先から電話をかけてきたことがあったんです。
ローマに一人旅に出て、ある朝異様に早い時間に超コーフンした声で電話をしてきたリース。

「レイコー!!これが聴こえるかい!?」

寝ぼけながら耳を澄ましてみると、遠くにチェロの音色が聞こえます。

「聴こえる??チェロだよ!僕が泊まってるホテルは、パンテオンの目の前なんだけど、今チェロを弾いている人が広場にいてね。それが部屋まで聴こえてくるんだー。なんてロマンチックなんだっ!」

うんまあロマンチックといえばとってもロマンチックだけどさ。
あんたのそのデカ声は、あんまりロマンチックじゃないよ、と思ったことは伏せておき、しばし旅先のリースとチェロの音色に耳を傾けました。

も、もしかして、あの時リースが泊まっていたホテルって、このホテルなのでは?
この辺には他にもホテルはあるけど、パンテオンの超真ん前っていうと、ここしかないかも?それにそうだ。
昨日の夕方、ホテルに戻って来たら広場にチェロ弾きがいたよ。
ちょっと曇り始めた霧まじりの夕暮れ時、広場とパンテオンの入り口にチェロの低い音色が響いて、それはそれは美しかった。
見上げると、カビがはえたようなくすんだ灰色のパンテオンの壁と屋根が見えて、そこだけ見ていると、中世の時代にタイムスリップしたみたいな気分が味わえて、頭がボケーっとしてきます。
時間と距離を超えて、今自分がいるこの世界とは別の世界をちょっぴりかいま見ることができるという、これが旅の醍醐味。
いや、まあ、あたくしもほれ、チョビの犬念力をもってしても抑えがたい、お買い物衝動も人一倍持ち合わせていますけどね。
旅に出たら、ショッピングやグルメだけじゃなく、時間旅行も楽しまなくちゃ、ですよね。

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↑中世の時代に思いを馳せるコチョビ。