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福ミスと言っても、福々しい美女のミスコンテストとかではありません。
『ばらのまち福山ミステリー文学新人賞』という、我が敬愛するメンター島田荘司先生が創立された、ミステリー新人作家発掘のために文学賞です。
今日はその第4回受賞作の出版記念式典にご招待いただいて、福山まで出かけてきました。
実は、水曜日の夜から体調がおかしくなって、木曜日には発熱。二日間寝込んだんですが、新幹線の切符も買っちゃったし、島田先生にも久しぶりにお会いしたいし、超がんばって超無理して出かけました。

とはいえ、新神戸ー福山間は新幹線でわずか55分の近距離です。
これって、ニューヨークの私の家からコンちゃんちまでより近いかもしれないぐらいです。
自宅を午後1時過ぎにゆっくりと出て、駅まで徒歩10分。新神戸駅まで20分ぐらいでしょうか。
お弁当を買って駅のホームでパクつき、ほどなくやってきた新幹線にコチョビと一緒に乗り込みました。

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↑今日はどこに行くんですか?

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↑福山駅前。ばらまつり受付のおじさんたちにガン見されながらコチョビ撮影。

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↑福山駅についた途端、コレが目に入った!なんじゃこりゃー、となりながらコチョビ撮影。


福山は、この信心文学賞のタイトル通り『ばらの街』なんですね。
戦後、焼け野原になった街に潤いを与えようと、住民が公園にばらの苗薬1000本を植えたのがばらのまちづくりの原点だそうで、現在は100万本のばらのまちを目指しているそうです。
会場に向かうタクシーでは、運転手さんが「今年は新種の『紫のばら』ができたそうだよ」と教えてくれました。む、紫のバラ!見に行きたい!でも時間がない!
今日は開会寸前に到着し、閉会と同時に退場しないと電車の都合がつかなかったので、あれこれ見て回る余裕はゼロ。残念。

親切なタクシーの運転手さんに色々と福山の歴史を教えていただきながら、約10分で会場の福山市立大学に到着しました。
海の近くに立つ大学は、改装されたばかりなのかとっても新しくて綺麗です。大学というより、近代的な市役所みたいです。
開会ギリギリに駆けつけたので、指定されたテーブルに着くやいなや島田先生や『謎解きはディナーの後で』の作者東川篤哉さん、そして今回の受賞作家の方が入場され、早速式典が始まりました。

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↑スーツ姿が素敵!

受賞者の方や島田先生、東川さんのご挨拶が終わり、歓談タイムとなったので、早速先生の元に駆けつけ、ご挨拶もそこそこに先生にコチョビを押しつけました。

「お。こ、これは何ですか?」とおっしゃりながらも、ニッコリと満面の笑みで写真に収まってくださった先生。撮影後にまじまじとコチョビを見つめ
「あっ。チョビだ!」とおっしゃってくださいました。
チョビが天に召された時、先生も私のことをとてもとても心配してくださり、『なんと言葉をかければよいのか……』とメールをくださいました。実は先生とチョビはメル友で、チョビがひらがなだけで「せんせいのせんせいじゅつさつじんじけんがだいすきです」とメールすると、全文ひらがなで「ちょびちゃん。よんでくれてありがとうね。らぶ そうじ」とすぐにお返事をくださったものでした。先生も犬マニアでらっしゃるので(だと思う)、チョビのことを「タイラ・バンクスに似ていますね」なんて褒めてくださって、一度は是非チョビもお目通り願いたいと思っていたのですが、結局お目にかかる機会の無いままでした。
そんなわけで、今日のコチョビ島田先生邂逅は、私とチョビにとってとても感慨深いものでした。

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↑本格ミステリーの巨匠に抱っこしていただいたコチョビ。ウヒー。

さて。
式典は粛々と進み、軽食なんかも出されたんですが、この福山という街の雰囲気のせいでしょうか。ミステリー新人賞の記念式典ではありますが、なんともアットホームで暖かく、心優しい皆さんが一堂に会した柔らかな雰囲気の、とてもとても良い会でした。
同じテーブルに座られていた方々の中に、第一回から今回までの選考委員をつとめられた一般の方々がいらっしゃり、選考にあたっての楽しい逸話なんかも訊かせていただきました。
中でも秀逸だった体験談は『作者の方が犯人と被害者の名前を途中から間違って、入れ替えて書いてしまっていたのには参りました』というやつでした。それから、最終選考にまで残った作品はやはり選考の最初の段階からずば抜けて面白く、これは残るなーというのはすぐにわかります、という感想も、なるほどと感心しました。
同じテーブルにつかれていた皆さんも、本当に暖かい皆さんで、風邪をひいて食欲が無い私を見て「何も召し上がらないんですか?」と気遣ってくださって、とっても嬉しかったです。

<長くなったので続きは明日。喉が痛くて熱があってダルダルでございます~>