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昨日からソウルに来ています。
九州からいきなりソウル。しかも東京経由というわけのわからんルートです。

空港についたら礼子さんが紹介してくださった、日本語と英語がペッラペラの元新羅ホテルコンシェルジェ、リムさんが満面の笑顔でお出迎えしてくださいました。
まるでムービースターのようなお車でホテルまで送っていただき、丸一日かけての移動にさすがに疲れて、昨日はそのままばったりとベッドで寝入ってしまいました。

そんなわけで空港でヨン様がお出迎えしてくれるのかと思ったけど、どこにもヨン様などおらず(当たり前じゃ)、そのかわりにチャンゴンとかドングンとか、うわー、マジで名前が思い出せないけど(ファンの人すんません)最近はやりの若い子が、もう世界中に出没してるのかという勢いで、そこらじゅうに居ました。ヨン様は影も形も……。今日の午後南大門に行った時、靴下屋さんでヨン様靴下がひっそりと売られていただけ。ヨン様は今いずこ……。

ヨン様がいないってことも一大事なんですが、それより今朝、朝紅茶を飲みながらボエーとしていたら、ハっと思い出したんです。
昨夜、夢にチョビが出て来ました。
チョ、チョビ。
旅先に出てくるのが好きなのか……。

夢の中でチョビは、私の横にドッテーと横になって、それはそれは気持ち良さそうに寝ているんです。
お顔もアンヨも毛が真っ白でふっさふさで、そりゃもう綺麗でかわいくて、ああかわいいなあチョビし合わせそうだなあよかったなあ、と思って愛おしくてたまらない気持ちで見ているんですが、ふと気づくんです。
「いや待てよ。チョビはたしか死んじゃったんでは……」
で、また見直すと、やっぱりチョビは私の横で、横倒しになってスヤスヤ寝ています。
だ、大丈夫なのかな……。死んだのは間違いだった……てことはないよな……。でも、え?あれ?いや。やっぱりそうだよね。だってあそこにチョビのお仏壇があるし、チョビの遺骨が入ったお骨入れもあるし……。ええ。ていうか、どうしよう。チョビにお仏壇やお骨入れなんか見せないほうがいいかな……。あんなの見たら気を悪くするかも……。

夢の中でもかなりとんちんかんな事を考えて、チョーうろたえてしまって、うわうわうわ、どうしようチョビが目を覚ます前にお仏壇も遺骨入れも片付けておこうかな、でもいや、起こしちゃったらいかんな……。ていうか、遺骨になっちゃってるのにまた体が元に戻るなんてこと、あるのかな?スゴいな。さすがチョビ。なんとしてでも私のところに戻って来てくれたのかな……。

夢の中で、そりゃいくらなんでもあり得んだろう、と頭の中でわかってはいても、目の前に大切な大切なチョビがすやすや眠っているのを見ると、もしかして超すごい奇跡が起こったのでは……?って思ってしまっているんです。

そう思いながらチョビの寝顔を見ていると、チョビの舌がベローンと口から出ているのに気づきました。
あ。舌が出てる。なんか舌の色がピンクじゃないような……。だ、大丈夫かな……。

ベローンとはみ出た舌を口の中にいれようとして触ると「イヤンイヤンイヤン」という表情でチョビにめっちゃくちゃ迷惑そうにされ、あっごめんごめんごめんごめんなさい。と謝りました。謝りながらも、うーん、もしかして喉が渇いてるのかもしれない。お水を持って来てあげなくちゃ、と立ち上がろうとすると、ムクっと起き上がったチョビに
「でも、私のご飯入れやお水入れ、捨てちゃったんじゃない?」
って言われるんです。
ギョっとして
「捨ててないよ捨ててないよ。ほら。いつもの場所にずっと大切に置いてあるよ。ね。ほら」
と、今でもチョビが使っていたのと同じ場所においてあるチョビのお皿を見せてから、お皿に一杯きれいなお水を入れて、チョビのところに持って行ってあげました。
そして、いつものようにジャボジャボジャボと気持ちのよい音をたててお水を飲んでくれるかなあ、と思いながらチョビの口元にお水を持って行き、背後のチョビ仏壇と遺骨入れを気にしているところで、ハッと目が覚めました。

ソウルまで追いかけて来てくれたチョビは、前のブエノスアイレスの時の夢よりも、毛並みや色合いがオリジナルチョビと同じで、態度もオリジナルチョビでした。
アルゼンチン以来全然夢に出てくれない、と思っていたら、なんとはるばるソウルに来てくれるなんて。
久しぶりにチョビに会えて、本当に本当に嬉しかった。
オリジナルチョビは旅行があまり好きではなかったけれど、身軽になったから遠い国にいる私のところにちょこちょこついて来てくれるのかな。今度はいつ会えるのかな。早くあいたいな。いや、できたら毎日ずっと会いたいのになあ……。

ソウルタワーで、一生懸命写真を撮っている人たちに混ざって夜景を見下ろしながら、どんなにどんなに写真を撮っても、大切な一瞬はどこにも切り取って残しておけないんだなあ、と夢に出て来たチョビを思い出しながら、涙目になってしまいました。でも、だから一瞬一瞬を一生懸命大切に生きて行かないといけないんだな、と、サボり98%の人生の私には誰も言われたくないだろうけど、そんな風に改めて感じたソウル一日目の今日でした。
また会いに来てくれるかな、チョビ。


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↑ソウルタワーで記念に買った、チョビと私のお誕生日ベアー。紅白でめでたいよ。