今日からわたくしのお客様も日本から登場なのですが、フンフンも来客中。
それは、フンフンの甥っ子です。
この甥っ子くんがまだチビっこだったころ、『俺の甥っ子だぜ。ヘタレな顔してんだろ』と写真を見せてもらった事があるんですが、そんなチビっこも今やなんと大学生。
い、いつの間にそんなに大きく……。とびっくりしたのですが、まあ時が経てば子供は青年に、そして大人になるのは当たり前なんですよね。そういうシンプルな事も、年齢や社会的ステータスをあまり気にしないこの国に住んでいると、なんだかマヒしてきてしまいます。
とにかくそのチビっこだった甥っ子君が、高校時代からのお友達と三人でおじさん（＝ふんふん）を頼ってニューヨークに遊びに来たんです。
フンフンから「ヒトシが来るぜ」とちょっと前から予告されていたんですが、いよいよ彼らが到着した当日夜、早速フンフンから電話がありました。
ケッケケケケと笑ってかかってきたその電話。
内容はというと
「ヒトシ、早速ヤられたぜ」
「何が？」
「空港からマンハッタンまで来る時は、トラム（モノレール）に乗って、地下鉄に乗り換えてこいよ、って教えてやったのによ。まんまと『これからマンハッタンに行くんだ。一緒に乗って行こう！』って誘って来たアメリカ人の車に乗り込んで、３００ドルだまし取られてやがんの。ケッッケッケッッケッケケ！」
さ、さんびゃくどる！！それはひどい！
「いや。それもよ。３人で３００ドルじゃなくて、一人３００ドルずつだってよっケッケッッケッケケ」
ひ、ひ、ひ、一人３００ドルずつ！！！てことは９００ドル！！！！
「そう！カッッカッッカッカッカッカ！！」
今時そんな詐欺が横行しているとは。
そして、今時そんな手口にひっかかるやつがいるとは！
「だろ？だから言ったのによー。ケッケッッケッケケケ！！」
二人で大爆笑（←人非人）。
しかも。
しかもですよ。
そんな目に遭った翌日、またもやヒトシはカツアゲに遭ったんです。
歩いていると黒人が近寄って来て、胸元にCDを押し付けて来たそうで、思わず手に取ると
「キフ。キフ」と言われたそうな。
そこでアホの細工に１０ドルを差し出すと、さらにもう１０ドル『キフ。キフ』。
ようやく「ポリスに電話する」と携帯を取り出したら、手に持っていた１０ドルを奪って逃げて行ったそうです。
ていうか！
追加で１０ドル出すなよっっ！って思いましたよ。
もっと言うなら、３００ドル出すなっっ！ですけどね。
男の子なんだしよ。命だけありゃいいんだよ、って言うフンフンも極端と言えば極端ですが、私も今時そんな目に遭う大学生ってどんな子達だろう、ってめちゃくちゃ興味津々(←人非人）。是非会わせてもらいたいということで、今日お客さんとお別れした後、彼らのディナーについて行きました。
五番街を歩いてくる大学生三人組を遠目に見た瞬間から
『あ。カモがネギしょって歩いてくる』
と思いました。
言葉は悪いですけどね。
悪人から見たら『カツアゲしてください』と看板を首から下げて歩いているような感じなんです。まさしく。
善良そうで無垢そうで大人しそうな若者三人組。
全員一流大学生なんです。千葉大、早稲田、東大ですよ。
そして、とってもとってもいい子達なんです。
適度に社交的で適度にシャイで礼儀正しくほどほどに大人しく。
こんないい子達がカモになるんだなあ、って、あらためてニューヨークの邪悪さに感心しました。
ほんと。
皆さんもニューヨーク旅行の時は、気をつけてくださいね。
旅行者、特に日本人旅行者はとっても目立ちます。
そして、悪人達の間では、無抵抗ですぐにお金を出す日本人は『絶好のカモ』として知れ渡っています。
なんと言われても絶対に空港で見知らぬ人の車に乗ったり相乗りしたりしないこと。そして、理不尽なことを言われたら、電話を取り出して『ポリスを呼ぶ』と言えば相手は脱兎のごとく逃げていきます。
そのためにも、常に大勢の人が居る場所を選んで歩いてくださいね。
人気の無い場所で取り囲まれたら大変危険です。
いやー。しかしホント。久しぶりに聞いたわ、こういう話。
ああウケた（←人非人人非人人非人）。
↑善良な若者三人組。
あまりにカモ丸だしなので、リンコ風カモられないファッションでアレンジしてみました。
『東大生の首からショッピングバッグをブラさげ、早稲田大生の頭にフードを被せ、千葉大生の首からウエストポーチを下げる』
↑一番納得いかん風表情なのは東大生。将来警察官僚になったりして。