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はい。
本日はサンクスギビングデーでした。
なんですが、どうも夕べからなんとなくヘン、と思っていたら、今朝起きたら頭がグルグルグルグル。
そう。
久々の『朝起きるなり激しい目眩病』になってしまいました。
いつからか、この『朝起きるなり激しい目眩病』が発生しましてですね、一年に一度かそこらなんですが、朝起きた瞬間に部屋の中がグールグル。頭を一ミリも動かせない状態になるんです。
前回これがおこったのは、何年か前のベトナム旅行中でした。
その時は本当に本当にひどい目眩で、頭を1ミリ動かしただけでウゲエエっと気持ち悪くなるほどのひどい目眩でした。

今朝のはそこまでひどくなかったんですが、寝ている間から頭の中がグルグル回っているのをなんとなく感じていたので、朝目覚めた時は「ありゃー。久々に来たかー」って感じでした。

この目眩で思い出すのは、やっぱりかつて米系の雑誌社で働いていた時のことです。
朝、ヒドい目眩で起き上がれず、まさしく1ミリずつ動きながら電話にたどり着き、必死でボスに電話したんです。

「あのー。レイコだけど」
「ハーイダーリン。どうしたの?」
「実は……あの……その……」
目眩のヒドさと、あと四つん這いで部屋を移動していたので、まだ子犬だったチョビが、遊んでもらえるのかと思って、四つん這いの私の周りを飛んだりはねたり大はしゃぎしたあげく、私の顔をクンカクンカクンカ嗅いだりなめまわしたり、そりゃもうエラい騒ぎで、気がちるやらおかしいやら目眩で気持ち悪いやらで電話に集中できず、英語が出てこなかった私。
ついつい
「えーとえとえとえーと。へ、部屋が……」
「部屋が?」
「あのー。部屋がですね。ぐるぐると」
「部屋が。ぐるぐると?」
「そう。部屋がぐるぐると回ってるんです……」
「……レイコ」
「はい」
「目眩がしているのね……」
そのとおりです!

その時私が使ったアホ丸出しの英語は
「my room is rounding....」
roundingって何?
全く英語になっていません。
『部屋がぐるぐる回ってる』の直訳ですらありません。
というか、言語にすらなっていません。
無茶苦茶もいいとこです。
そんなアホな私の英語を聞いた後、しばし沈黙したボスが言った言葉は
「you are feeling dizzy?」目眩がしているの?
いやまあホント、よくぞ理解してくださいました。

よくヒステリーをおこして部下たちを怒鳴りつけるので、アメリカ人デザイナーたちからは蛇蝎のごとく嫌われていたボスでしたが、私は彼女の事がとっても好きでした。
この時も、もしかしたら後から他の人に「レイコのアホな英語で朝からバカ受けしたわー」って言ったかもしれませんけど、私のことを笑いもせず、「大変。大丈夫?無理しないで、あまり具合が悪いようならドクターのところに行った方がいいわよ」と心配してくれました。
そして
「誰か看病してくれる人はいる?」
と訊かれたので
「はあ。犬が……」
と答えると
「ああ。犬ねー。それなら安心だわ。じゃあお大事にね」
とまともに答えて電話は終了。
彼女も大きなゴールデンレトリバー二頭と一緒に暮らす愛犬家でした。

と。
毎年この『朝起きるなり激しい目眩病』が発生するたびに、この時のことを思い出します。
今年も思い出しちゃったわ。
来年は『朝起きるなり激しい目眩病』にならないといいな。

ということで、皆さん遅ればせながら、ハッピーサンクスギビング!!