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今日は9月11日。あれから10年が経ちました。
そして、東日本大震災から6ヶ月。
あっという間のような、もう随分前のことのような気がします。

今日は、グラウンドゼロで毎年この日に行われるメモリアルの式典が行われました。
そして、テレビではニューヨーク、ワシントンDC、ペンシルバニアの様子を放送し、それぞれの10年アニバーサリーを伝えました。

その中で、NYの地元放送局NY1はポール(マッカートニーじゃない方)の消防署の様子を伝えました。
ポールの消防署は放水車隊とはしご車隊の二部隊で構成されているんですが、放水車隊から5人の犠牲者が出ました。
ポールはこの日、たまたま非番だったんですが、ニュースを知って出動した時は二つ目のビルが崩壊する直前。ポールが駆けつけ、消防署の全員と合流した時、ほんの4-5メートルほど離れた所に放水車隊の隊員が次の命令を待っているのを見たそうですが、その直後タワーが崩壊。
そして、はしご車隊は全員助かりましたが、放水車隊の5人が亡くなり、さがしてもさがしてもどんなに探しても、髪の毛一筋見つけることはできませんでした。

通常勤務にあたっているのは1隊につき6人です。
この日放水車隊でたった一人命が助かったのは、消防車を運転するショーンさん。
放水車に水を補給するため、通りに出て一人で作業している時にタワーが崩壊し、たった一人命が助かったそうです。


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↑亡くなった5人の防火服。

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↑コレはポールのはしご車。

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↑放水車の横に名前も記されています。

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↑ショーンさん。

「みんな助からない……と思いました」
とTVインタビューに答えているショーンさんは、10年経った今でも少し涙声になっていました。
ポールが言うには「たった一人、他のことをしている時に命が助かったことに、彼はとてもとても罪悪感を抱いているんだ」

人々の命を助けるために命がけで働いている彼らは、何かあったときは無条件で一市民の前に体を投げ出し、その命を救おうとしてくれます。新人消防士のドキュメンタリー取材中にたまたま事件に遭遇したフレンチのカメラマンも、タワーが崩壊し、地面に倒れ込んだ時『ああ。もう死ぬんだ、と思った時、誰かの体が自分の上に覆い被さっていることに気がついたんだ。消防士だった』と言っていました。
チョビや食べ物の取り合いでケンカするポールも、そんな消防士の一人なんだと思うと、ちょっとびっくりします。

そんなまさしくヒーローな消防士さんたちですが、ちょっとかわった人もいるようで。

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↑オーチョ。

この人、本名はなんか違う名前なんですけど、署内ではオーチョと呼ばれていじめられています。
何故いじめられるかというと、ヘンな人なくせにテレビに出たがるからだそうです。
テレビに出たがってもいいじゃないか、と思わなくもないんですけど、なんとなく小学生の頃のクラスのいじめに似てる感じですかね。
今日10年目のアニバーサリー番組でも、オーチョはガンガンテレビに出てバリバリ喋りまくっていました。
そして、この画面をキャプチャした画像をポールに見せたら「プリントアウトしてちょうだい」と頼まれました。

なんで?と訊くと、

「プリントアウトしたものを消防署中に貼り出していじめてやる」

て、ああた。

それじゃホントに小学生のいじめですがな。
ちなみにオーチョはスペイン語で数字の8。
そして、彼の背番号(?)は8。
いじめのあだ名の付け方もまさしく小学生。
10年記念番組を見て、消防士さんたちの自らを顧みない人命救助と勇気ある行動に改めて涙したんですけどね、私。