ペタしてね

見てきましたマイケルのTHIS IS IT。
実は、NYに戻って二日目に見に行ったんです。だって当初の予定では、11月6日までの限定公開でしたから。今ではあまりに好評のため、11月末まで延長になったそうですが(アメリカで)。

私が見に行ったのは、マンハッタンではなくてブルックリンのとある映画館です。
初めて行ったその映画館は、こういっちゃなんですが意外にもかなり大規模なコンプレックスシアター。
へーっ。ブルックリンにこんなに大きな映画館があったとは。しかも結構新しい感じだし、小汚くもないな、なんてかなり失礼な感想を持ちながら中に入りました。チケットは日本に戻る前にすでに入手してあったので、プリントアウトしたチケットを握りしめチケットもぎ(?)のお姉さんに差し出しました。
「シアターナンバー11。6階ね」
はいはいシアター11で6階ね。
……って、えっ。シアター11ってことは、その前にシアター1からシアター10まであるってこと?
で?6階ってことは、その前に2階から5階まであるってこと??(当たり前じゃ)
大きめかな、とは思ったけど、そこまで大きいとは知らんかった。気がつかんかった。意外だった。
どこまでもブルックリンをナメきっているリンコさん。
おそるおそるまったくひとけのないシアターの、これまた前にも後ろにも上にも下にも、全く人がのっていないエスカレーターに乗りました。一人ぼっちで。
細い独り乗りのエスカレーターはゴオンゴオンゴオン……とひたすら上に上がり続け、隣りの下りエスカレーターもゴオンゴオンゴオンンン……と、ひたすら下り続けています。もちろん無人状態で。
なんか。
コワいんですけど。
右を見ても左を見てもどこまで行ってもひとりぼっちっていうのもコワいけど、たとえば下りエスカレーターにマイケルが載っていて私の横を下って行くのを目撃してもかなり恐ろしいし(でも飛び移って追いかけるかも)、自分が乗っているエスカレーターの降り場でバブルス君が待っていたら、マジで腰をぬかして転げ落ちるかもしれないぐらい恐ろしい。なんか映画館とは思えないぐらい静まり返ってるし、全体的に薄暗いし、それに普通だったら漏れ聞こえてくる他の映画の音響とか音楽とか、見終わって出てくる観客の声とか気配とか、そういうものが皆無なのもすごく不気味。
大丈夫なんだろうか、マイケル……。
大丈夫なんだろうか、私……。

とにかくなんだかひたすら遠かったシアターナンバー11。
6階まで全く誰に会う事も無く、下りエスカレーターのマイケルもバブルス君もだあれも目撃することなく、泣きそうになりながらやっとたどり着きました。
たどり着いたはいいけれど。
誰もいませんが。

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↑ほら。誰もいない……。売店すら開いていない……。暗い……(これは当たり前か?)。

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↑しかもタイトルがただ単に"Michael"。マイケル……ってああた……。いや、そうだけどさ……。

ホントにここでいいのか?
ここは"マイケル”っていうタイトルの別の映画を上映してるんじゃないのか?
私、間違ったんじゃないのか?
と、かなり真剣に悩みました。
その疑念は、中に入ってからますます高まりました。
なぜなら、恐らく350人以上は軽く収容できそうなサイズの室内に、座っていた観客は約15人。
15人ですよ、15人。
マイケルなのに、15人。
しかも、後でわかったことですが、このシアター評判最悪なんです。
カスタマーレビューでは、『最悪のシアター。映画鑑賞中にマリファナを吸う客多数』とか『映画鑑賞中に殴り合いの喧嘩は見たくない』とか『映画鑑賞中にガキ共が食べ物をまき散らし、喚きちらしながら走り回るのはイヤだ』とか、そんなのばっかり。
そんな暴力シアター(?)なのに、私が行ったこの日はたった15人しか客がいない上に、場内は水を打ったような静けさ。
本当に本当にここなんですかね。
<映画の感想を書くまえに長くなりすぎたわ。なので続く>(そんなアホな)