ペタしてね

今日はですね。
もう、ここで夕食を買い食いしたら、女として、いや、人として終わりだろう。
ってずっとずっと、ブルックリンに引っ越して来てからずーーーーーーーーーーっとずっと思っていた禁断の店でお弁当を買ってしまいました……。

我が家はおっさん臭い大通りに面したビルなんですが、そのおっさん臭い通り沿いにおっさん臭いデリやダイナーがポツポツと点在し、かなりうらぶれて寂れた雰囲気満載なんです。その中でもとりわけ、おっさん臭いというかうらぶれ度爆発というかダメっぽさ全開というか、まあとにかくイカンだろうこれは……な中華料理レストランが本日のお弁当屋さんです。

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↑探せば出てくるネット画像。恐ろしいわー。この大通りです。右上に小さく見えている黄色い看板がそのレストランじゃないかなって気がします(調べろよ)。


もう、ホント私って何様、ってぐらい見ただけで嫌ってたんですよ。避けまくってたんですよ。だって、くらーーーーいおっさんくさーーーーーーーい大通り沿いにポツン……とあって、一応並んでいるテーブルに座っているお客はほぼゼロ。もしくはもうなんていうかもうもう、ほんとにどうでもええわいな雰囲気のおっさんがひとりぼっちでモソモソモソと御飯を食べている寂しげな様子ばかり。夜中に通りかかった時なんか、もう見ただけで泣きそうになったぐらいです。閉店間際の薄暗い様子なんて見た日にゃ、翌日中ずっと落ち込みそうな雰囲気です。

でも。
今日駅から地上に降り立った瞬間。
魔が差したというか、思いつきの電球が頭の中でピカーと光ったっていうか。

『今日はあのおっさんチャイニーズにしてみよう……』

恐いもの見たさの世界です。
不味くてもそれはそれで話題になるしな。
なんて、すでに不味いこと前提。
店内に足を踏み込んだ瞬間、目に入ったのは従業員だかオーナーだかの子供が二人、テーブルについてゲームに興じていました。ギャーギャー大声でわめいています。お店の反対側、ガラス窓の前にはデリバリー用の自転車が三台、なぜか積み上げられています。積み上げられた自転車の周りにも上にも、ゴミなんだかいるものなんだかわからない、袋やら箱やらなんやらかんやらが積み上げられ、これじゃデリバリーできないじゃん状態。さらにその上に、ガキのケタグリスケボーみたいなやつがガーとのっかっています。もう、全体的にダメダメ度120%。それをボーと見ながらテーブルについていたのはラテンな御夫婦。これまた大声でわめいて(いや、普通のおしゃべりだろうけど)いました。カウンターの奥はキッチンなんですが、油をジュージュジュジュジュジュワーッ!とする音もボリュームマックス。
全体的にキイイイイイイイイイッッッッッてなる雰囲気満点です。

で。
オーダーしたのは『チキンウィズブロッコリー』
ブロッコリーとチキンの炒め物です。
コレ、初めてのチャイニーズレストランでオーダーするのに一番無難なメニューなんですよね。失敗が少なめっていうか、どんなモノでも腐ってさえいなければ食べられるっていうか(ヒドいねしかし)。

注文してからできあがりまで30秒。
あっという間にどっかーんと出て来た発砲スチロールの弁当箱。
これでもかというぐらいパンパンに詰まった白米とチキン、ブロッコリー。

「飲み物は何にする?」

カウンターのお姉さんに訊かれ、へ、飲み物付き?と思いつつ、じゃコーラください、とお願いしました。
はいよーっという感じで冷蔵庫からコーラをつかみ出し、弁当箱と一緒にビニール袋に放り込みながら

「5ドル!」

え。
この巨大弁当とコーラで5ドル?

「あ間違った。4ドル75セント!」

や、安い……。
大丈夫なんだろうか……。


帰宅後、チョビの御飯をすませてからこわごわいただいてみたチキン&ブロッコリー。
いや。
マジで。
結構イケました。
想像していた油ギッシュドッカーングエエエエエな味は全く無し。
どちらかというとさっぱり系?なぐらいのあっさり味付け。
チキンもやわらかく、ブロッコリーもやわらかく。
へええええ……。
なんだ。結構使えるじゃん……。

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↑せめて弁当箱からお皿に出せよ。

ということで、リンコさんの買い食い人生はまだまだ続きます。(料理しようという気はないのか?)