いやー。ついに米国建国以来初の黒人大統領が誕生しましたね。
大統領選が走り始めた当初は、まさかこの日が来るとは夢にも思いませんでした。
私は最初の頃から随分と終わり近くまで、ヒラリーかな、って思ってました。

今夜は皆、街のあちこちのバーや自宅のテレビにかじりついて選挙速報に見入っていましたが、こんなに早く結果が出るとはこれまた予想外でした。
夜11時頃に結果が出た瞬間、窓の外からものすごい騒ぎが聞こえてきました。
大歓声とクラクション、爆竹の音なんかで大騒ぎです。
そして現在夜中過ぎ、2時半ですが、まだ大騒ぎの声が聞こえてきます。一体誰がどこでこんなに騒いでいるのか、ちょっと出かけてみてきたい気もするんですが、少し怖いような気もするのでやめておきます。
これから楽しみなのは、明日の朝一番の経済ニュースです。
大統領選の結果がどんな風に経済に影響を及ぼすのか、興味津々です。

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↑家の近所の中学校が投票所でした。『ココで投票しろ』と各国語で書いてあります。


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↑韓国語や中国語はあっても、何故か日本語の説明は無し。人口が少ないからか?


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↑投票所入り口。お巡りさんが見張っていました。写真撮ってるところを見とがめられてつまみだされたらどうしよう、とドキドキしながら写真を撮りました。


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↑投票しているお母さんを待っている犬。


大変な盛り上がりを見せた、今回の選挙戦。
噂によるとホームレスの皆さんの投票率も急上昇だったとか。


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↑投票しろ、とサインが街のあちこちに。


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↑ガソリンスタンドのネオンサインまでが投票しろサイン。


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↑勝利宣言の様子。いわゆるひとつの歴史的瞬間です。


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↑スピーチの名手と言われたオバマさん。

今回の勝利宣言は、出だしは良かったけどちょっと尻つぼみだったような気が。
マケインじいちゃんの敗北宣言のほうが、枯れた味が出ていて良かった気もしました。

結果公表から3時間半。まだまだ外では大騒ぎが続いています。
興奮した人たちの歓声やトラックのクラクション音が響き渡っています。
人類の誰もが自由であり平等である『はず』のアメリカ。そういう謳い文句のもとに存在している国であっても、女性や黒人の大統領が生まれるという事が、こんなにも大きな事だったんだと改めて感じました。
本来、この世に存在する人間全てが平等であるはずはないのですが、私自身もこの国に住み始めて20年の間、何度も何度も人種差別の苦渋を味わい、理不尽な扱いへの憤りとやり場の無い怒りに苦しんできました。私の味わって来たそんな苦しみなど、この国の永きに渡る黒人差別とは比べるべくもありませんが、こうして本当に黒人大統領が誕生したことで、果たして本当にこの国が『変わる』ことができるのか。
できるだけニュートラルなスタンスから、しばし観察させていただきたいと思っています。
それにしても気になるのは、オバマ氏とマケイン氏、どっちがいいかねえ、と話題にのぼると、
『マケインが大統領になったら、もう年だからすぐ死んじゃって、そしたらペイリンが大統領になるからそれは困るから、オバマの方がマシ』
という、消極的なスタンスでのオバマ支持が多かったことです。
一国の大統領を決めるのに、そんな態度でいいのか?(という話題で盛り上がったのがほとんど投票権の無い日本人ばかりだからまあいいけど)