この間、一日中あれこれ人と会ったり郵便局に行ったりデパートに行って無駄遣いしたり(またか)道ばたで油を売ったりしているうちに、すっかりお昼ごはんを食べるのを忘れていたことがありました。
はっとそのことに気がついた時は、すでに足はふらふら手もブルブル、喉はカラカラ胃はからっぽ。
ここでのたれ死にするんじゃないかと真面目に思う位、突然の飢餓状態に陥りました。

このままではいかん、と思ったものの、目の前にあるのは死ぬほどマズそうなピザ屋とか、いつも同じ匂いが漂っていてうげえとなるデリとかそんなものしかありません。
そしてそういう時に限って両手には大荷物、頭の中は『お寿司が食べたい』で一杯。
どうすりゃいいのかわかりません。
荷物をひきずるようにして、フラフラフラ~~と五番街をあてもなくフラつく足でさまよい始めた時です。
歩道沿いに停まったピックアップトラックの荷台から乗り出した男性が、
「フリーモンスタードリンク!フリーモンスタードリンク!」
と大きな声でわめきはじめました。
目の前にいた私は、空腹も手伝って腰がぬけるほどびっくり。アホかっ。突然大声出すなっっ。と睨みつけたんですが、その男性の手には『モンスターエナジー』と書かれた黒い怪しいドリンクの缶が。

「フリーだよ。どう?」
と私のほうに差し出してくれた缶。

怪しい。

ドリンクぽくない。

そして異様に大きい。

でも、喉はカラカラだしお腹ペコペコだしフラフラだしグルグルだしタダだし…。

ということで、もらっちゃいました。
で、ゴーと飲みました。
いや。
これね。
すごいです。
マジで。
ネットの記事を読んだことはあったんですよ。
『モンスタードリンクのモンスター級効果!』みたいな記事。宣伝記事じゃなくて、一般の人が書いた批評記事なんですけど、そこに『モンスター的即効性』って書いてあったんですが、ホント、すごかったです。
私は元々リ○ビタンDとかオ○ナミンCとか、ああいうビタミンドリンクの薬臭さが大好きという変態風味なんですが、このモンスタードリンクも同じ様な感じの味なんです。
もちろん巨大缶全部を飲むのは到底無理ですが、1/4位飲んだところできましたきました。
空腹感は一気に解消。足取りは晴れやか軽やか。脳みそまでクリアになった感じです。
おおっ。これはいいぞ。とばかりに調子に乗って、目の前にあったブックオフに突入しました。
で。
突如目の前がぐらぁ~っ。
うひいっ。
またきた。ぐらぐらぁ~~っ。
うひょうう。(別に喜んでるわけではありません)

すごいです。
脳みそが一回転したみたいな感じです。
気持ち悪いわけではないんですよ。
なんていうか、脳みそに直接エネルギーを注ぎ込まれた様な感覚といいますか、血管に濃厚栄養剤を注入したような感じといいますか。
びっくりして思わずキョロキョロしたぐらいでした。
そういえば書いてありましたよ。

『モンスター的即効性は周知の事実だけど、副作用に気をつけるように』

副作用だったのか、ただ単に突然ガソリンを注入された反作用だったのかは定かではありませんが、あのパワーと即効性は恐ろしいです。
それとも大きくていつもパワフルなアメリカ人には、あれぐらいの栄養ドリンクが合ってるのかな?


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↑見るからにおどろおどろしてる?