素敵に仕上がったチカちゃんを横目に、レイナールドがブオオンブオオンとブロードライをしてくれています。
なんか。いいんだけど。
髪の毛から湯気っていうか煙っていうか、出てるような気もするんですが。

「まっすぐストレートにブローするねっ」

相変わらずハイテンションなレイナールド。
張り切って前髪をブロー。
してくれたのはいいんですが。
なんか。
ものすごいくるりん前髪にされちゃって、これじゃ昔の少女漫画…。

でもレイナールドは「ほらっ。どう?素敵な前髪だよっっ」と得意満面。

前髪
↑ヒー。すごい前髪カール!今時いないぞこんなヤツー。恥ずかしー。ヒー。

くるりんちょにされてしまった前髪は、もう一度シャンプーしないとなおりません。
やれやれ。
今日は一日この前髪か…。
でも。
でもでもでも。
なんか?
髪の毛がつやつやだよ?
それに、カラーの案配もなかなかいいかも?
いつもぱさぱさでふわふわで、しっとりしない私の髪がつるんとしてリッチな感じすらするけど?

様子を見に来たチカちゃんも、

「前髪、お姫様みたいでいいじゃん」

ってニヤニヤしながらも

「カラーいいじゃない。自然な感じだし。つやつやだよ」

とほめてくれました。

というわけで、チカちゃんと私のビフォーアフター写真です!


チカアフター←ビフォー

チカ2






←アフター。髪の毛つやつやっ。



リン1






←ビフォー

リンアフター






←アフター。相変わらずくるりん前髪っ。ヒー恥ずかしいー。













お支払いの時も、法外な請求はもちろん無し。チカちゃんの追加サービスセロフェインは30ドル。私のカラーは50ドル。これに、初回サービスフィーの15ドルプラスタックスのみでした。あとはチップです。
まあ、あれだけ文句たれまくって脅しまくったんだから、これで法外な請求をしたり騙したりしたら、それこそレイナールド大物です。
何事も無く支払いもすみ、ラテン姉さんは「彼女素晴らしいわ。ホントにゴージャス」とチカちゃんをほめまくりです。でもホント。チカちゃんとてもきれいです。
とはいえ、普段カットしてもらってるナオさんにかなう人なんて絶対いないと私たちは思っていますが、ちょっとした気分転換っていうか、ラテンぽい髪型っていうんですか?目先が変わって面白かったです。私の前髪はいただけないけど。これも自宅でシャンプーしたら、普通になったし。

さて。翌日チカちゃんが電話をくれました。

「えーん!髪の毛ぼさぼさでどうしようもないよー」

えっ?なんでっ?昨日あんなにツヤツヤだったじゃんっ。

「だって毛先がなんか全然まとまらないよー」

ヒーどうしてっ?

…と、ここで気がつきました。
チカちゃんは、絶対にブロードライもブラッシングもしない女。
何回スタイリストさんや私や周辺の友だちに
「せめてブラシぐらいしないと髪の毛痛むよ」
って言われても、なんか知らんけど絶対ブラッシングもブロードライもしないんです。

「ねえ…。またブロードライしてないんじゃないの…?」

「してなーい」

だからだよっっ!

「えーだってー。ナオさんだったら全然きれいにまとまるのにー」

だから、ナオさんは特別なんだってばっっ。
普通はブロードライとかブラシしないと毛先はばさばさになるのっっ!

「だってー。めんどくさいんだもーん」

じゃそのまま毛先ボサボサでいろっっ!

「いやーん。ひどーい」

あまりに嘆くので、翌日様子を見に行ってみました。
あれ。別に普通じゃん。それに髪の毛つやつやだよ。確かにカットの案配は、ブロードライしてないから、なんか毛束がかたまってバツンバツンって切れてる感じもするけど、チカちゃん髪の毛多くてゴージャスだから、なんかかっこいいよ?

「昨日はもっとボサボサだったけど、今日は落ち着いたかも…」とチカちゃん。
確かにブラッシングもブローもしない彼女には、ナオさんは救世主。よそでカットはしないほうがいいのかもしれないけど、ラテンぽいカットも似合っています。美人は何をしても似合うってことですかね?

一方私ですが、なんか、申し訳ないんですが、カラーもカットも何も文句無し…、なんです…。
カットはもちろんナオさんとは比べものになりませんが、ナオさん以外のカット経験からすると、わりと良いかも…?なぐらいですし、カラーも良い色具合を保ち、毎日シャンプーしても色あせなし、つやとリッチな質感も保っています。
あの地獄のシャンプーとカラリングの過程は本当にいただけませんが、そのあたりも相当アメリカ化している私にとって、その場が終わればまあいいか…って感じになっちゃって…。

でまあ、結論なんですが、ああいうVIPパッケージってやっぱり、よく知らないサロンにいきなり行く、っていう部分で女子的にまずNGなんですが、色んな理由で(私みたいなアホな理由の人はあまりおらんだろうけど)買ってしまった方、もしくは興味がある方は、

(1)どういうディールなのか、すみからすみまで確認してから支払う。売りつけようとしてるヤツを待たせちゃ悪いかも?なんて絶対思う必要無しです。せかすようなヤツだったら、買うのはやめましょう。
(2)買った後、行く前にサロンにまず電話して様子をうかがう。できれば店の前まで行ってみる。
(3)パッケージを買う時、値切る。値切り倒す。半額ぐらいまで値切ってみる。そして友だちの分をただにしてもらう。
(4)できれば友だちと同行する。
(5)どんなに早口であれこれ説明されても、前もって用意しておいた疑問点を全て質問して答えを明確にする。
(6)サロンでは、前もってすべてを明確にしてからサービスを受ける。『パッケージに含まれているサービス以外はぜったいに必要ない。初回サービスフィー以外は死んでも払いません』という意思を明確にして、これを百万回宣言する。呪われたように言い続ける。これでごちゃごちゃ言うようなら、『もういらんからお金を返して』と言う。
(7)実際のサービス中も、絶対してほしくないことは死んでも断る気合いで臨む。

これらを実践してくださーい。


髪の毛は女性の命ですからね(ホントにそう思ってるのかリンコよ)。
大切にしなくちゃ。(だからホントにそう思ってるのか?)
なんか、仕返しに行ったわりに仕上がりが気に入っちゃって申し訳ないような気分ですが、今後こういうパッケージの詐欺にひっかかる人が出ないように、とか、詐欺ではないけどうまいこと言われて法外な値段を支払わされて悔しい思いをする人がもう出ないように、と心から願います。
自分の意思は明確に伝え、絶対負けない勢いで臨めば、それなりの結果が得られるかも?

そうそう。
レイナールドのサロンは、意外に常連客が大勢いて、その大半が私の見た限りではカラーのお客でした。ハイライトとかカラーとか。カラー関連のお客が9割、って感じでした。もしかして、あの地獄のカラリングは、アメリカのサロン(高級サロンは違うと思うけど)では、スタンダードなんでしょうかね?

帰り際、お友達にっていってVIPパッケージを一つずつただでもらいました。
カラーかセロフェインかハイライトかを受ければ、パッケージをただにしますという条件。
「是非お友達を紹介してね。次からもカラーやセロフェインは今回のディスカウントプライスにするよ」
って言われました。
外に出てチカちゃんに
「どう?次も行く?」
って訊いたら
「うーん。行かない」
って言ってました。ははははは。
どなたか、このパッケージ欲しい方、いますかー?(いらんか…)



チカリン
↑最後に二人で。