最近デジタル一眼レフカメラが欲しくなって、あれこれ迷っています。
お友達のカメラマントミー(バリバリ日本人)に相談して、始めはNIKON D80というやつにしようかと思っていたんです。ところがお友達のチカちゃんのハズバンド、トモがもっていたNIKON D300という最近発売されて大人気の機種が素晴らしくて、俄然そちらが欲しくなりました。
もちろんお値段は倍以上ですが、こういうものって後からお金を足しても変えられないじゃないですか。だから無茶苦茶無理してD300にしようかなあ、と思い始め、とにかく市場価格調査をはじめました。

ネットで検索すると、色々なオンラインショップのお値段比較サイトが出てきます。
それを見ていると、なんとなんと市場価格の半額近いお値段のお店があるじゃないですか!
ググっと心ひかれましたとも。もちろん。
色んなレンズやらカードリーダーなんかがセットになったパッケージがずらずらと並んでいますが、何が何やらド素人の私にはさっぱりちんぷんかんぷん。
再びトミーに助けを求めました。
速攻で返事をくれたトミー。セットの中の一つをとりあげて、「これなんか使いやすいと思うよ」とアドバイスをしてくれました。そして続けて「でもこの店、大丈夫なん?信用できるのかな?色々見てみたら、Canon最高峰のカメラでも普通$8000するのにここでは$5600。考えられない値段だけど。もし誰かこの店で買ったことのある人がいたら教えて」と。
う。
と来ました。
そういえば、カスタマーレビューが5つ星なのに目がくらみましたが、こんなもんいくらでもでっち上げられるはず。どうなんだろう。よし。調べてみよう。

そう思って、このお店の名前で検索してみると…。
どひゃーと出てきました出てきました。
曰く
『この店で買い物をするな』
『この店には近寄るな』
『二度とかかわり合いになりたくない店ナンバーワン』
『最低のネットショッピング体験だった』
『こいつらは泥棒だ、詐欺師だ、ペテンだ』
『同じ被害者集まれ。みんなで訴えを起こそう』

あーびっくりした。
みなさん長々と悲惨な体験談を書き込まれていましたが、どれもこれもヒドいの一言です。
ネットで購入手続きをしたら、すぐさま『確認のため、以下の番号に電話をください』というメールが来た。電話をかけると、『注文した品は現在品切れで入荷までに3~4週間かかります。かわりに別の商品でお薦めのものがあります。同じスペックというよりは、こちらの方がベターなものでお値段は同じですよ』と言われ、仕方なくそちらを購入したら、古い型の安物が送られて来て、しかも数百ドル多くチャージされていたとか、『この製品にはバッテリーが付属していませんがよろしいですか?』とHPには『バッテリー含む』と明記してあるのに堂々と言われ、HPに付属と載っていたと言い返すと『それはあなたの間違いです』とさらに堂々と言い放ち、よその店で10ドルぐらいで買えるバッテリーを300ドルで売りつけようとしたとか、HDテレビを購入申し込みしたら、やはり同じ経緯で電話での会話となり『このテレビにはスタンドがついていません』と言われ、スタンドのないテレビなんかどうやって置いて見るんじゃ!と怒ったら、『ついていないものはついていないんだから仕方ありません。スタンドは別売りで650ドルです』と言われたとか、もうそんなんばっかり。

そしてどの人も『じゃあもうそんなものはいらないからキャンセルするっ』と言ったら『キャンセルはできません』と、はいー? なことを言われ、客の方が文句を言い出すと。電話を切ったり怒鳴り返して来たりすると…。その後はキャンル客をブラックリスト扱いし、何度電話しても電話をとらない、メッセージを残しても絶対コールバックしてこない、たまたまカスタマーサービスに繋がっても、キャンセルと言った途端長時間ホールドされ、あげくの果てに切られる…。

ていうか、これ、犯罪ですよ犯罪。
なんでそんなネットショップが野放しになっているんでしょう?
なぜ未だにそんなショップが検索サイトでひっかかり、未だに堂々と店開きしているんでしょう?
そして、人々はなぜ、こんな店で買い物をしてしまうんでしょう?(お前も買おうとしたくせにな)

こりゃすごいわ、と思って、他のディスカウントネットショップ(電気製品ショップね)も検索してみました。
そうしたらもう、これまた出るわ出るわ。
どこもかしこも詐欺師だらけかというぐらい、あそこもここも全部ダメダメレビューだらけです。ほとんどの体験談が上に書いたような内容でした。
そして面白かったのが、こういったネットショップの実際の住所をしらみつぶしに調べた人がいたんです。その人のサイトを見てみると、電気製品詐欺ネットショップのほとんどがブルックリンの住所になっていると書かれていました。さらにこの人は、なんと実際にその住所を全て訪ね歩き、住所先の写真を撮影しその全てを掲載していました。
そしてもちろん、全ての住所は電気製品ショップなどではなく、洗濯屋だったりパン屋だったり靴修理屋だったり鍵屋だったり…、全部全部、全て始めから最後まで、大嘘だったことが判明暴露されていました。
素晴らしい!
と思わずパソコンのスクリーンに向かって拍手しましたとも。
すごい根性と根気と粘りと執念深さです。
きっとこのHPを作った人は、過去こういったネットショップにすごくすごく騙されたんだろうなと思います。
はあ。騙されなくてよかった。
神様、ネットの主さま、本当にありがとう。

かめら
↑こんなヤツ。ああ欲しいなあ…。