🍁宮城県石巻市雄勝町

“新山神社”の御社殿竣工報告祭へ🍁

 

 

🍁もう、はや11月となりました。

先月になりますが、10月22日は

東日本大震災の津波で

全ての御社殿が流されて、

大きな被害を受けた

宮城県石巻市雄勝町の

"新山神社"御社殿が再建され

神様への竣工のご報告のお祭りでした。

 

🍁

 

 

御神事から始まり、

湯立て神事ご祈祷

胴ばやし獅子舞”に続いて

雄勝法院神楽”が

御奉納されました。

 

🍁

 

震災の翌春、

新山神社には復興を祈念する

小さな祠が建てられていました。

 

神社前のお宅は硯を作っておられた。

津波で傷ついた

たくさんの硯や日用品たちが

まだ散在していました。

 

生いた草の中に、まだ使える硯や

日常で愛用されていた

食器たち・・

残された建物の基礎の上に

並べられて置かれていました。

 

捨ておけなくて

私もいくつか

一緒に並べてしまった。

それらは、春の日の

忘れられない光景でした。

 

その年、2012年の11月に

伊勢神宮からの

復興支援材をいただいて

新山神社の仮の御社殿が建てられましたが、

以前の御社殿よりとても小さなお社でした。

 

🍁2012年11月4日に伊勢神宮からの復興支援材で建てられた

御社殿の”新山神社奉祝祭”は

画像をクリックしてご覧ください。

 

🍁

 

🍁震災からコロナ禍を超えて

13年目の

令和5年10月22日

 

女川地区からお社を譲り受けて

もともと御社殿のあった高台に

新たな御社殿が再建されました。

 

代々 新山神社を守られてきた

宮司さまの悲願でもあられた。

 

現在の宮司さまから

この日の

新山神社の御社殿の竣工で

 

雄勝町の、震災で被害を受けた

神社の全ての再建が叶った

と伺いました。

 

🍁

 

植樹された木々が立派に根付いて

木の葉の舞い散る秋晴れの中の

竣工報告祭の様子を

写真と一緒にご覧ください。

 

🍁

 

 

🍁10月22日
"新山神社"御社殿が再建され
神様への竣工のご報告のお祭りに

晴天に神社の幟が映えます。

 

 

🍁植樹された木々が
しっかり根付いた
石段の上、一番奥に
新しい御社殿が。

石段の下、
向かって左側に
雄勝法印神楽の
神楽舞台。

 

 

🍁御神事と
湯立て神楽の御奉納の後、
胴ばやし獅子舞味噌作愛好連さんの
胴ばやし獅子舞の御奉納演奏が
はじまりました。
 

 

🍁胴ばやし獅子舞
子供たちがお獅子を招いて
飛び跳ねて可愛いの。

🍁もともとは、
雄勝法印神楽の演目の一つ
だったとのこと。
神楽と同じくらい古く、
約600年の歴史を持つそうです。

御社殿が完成して、
大人も子供も一緒に
獅子舞を御奉納されて、
本当によかったです。

 

 

🍁一段高いところに
竣工報告された
新しい御社殿です。

その下、
今までの仮の御社殿は、
幣帛や御奉納の品を捧げる
"幣殿"として。
幣殿の手前は
拝殿が建てられ、
元からの狛犬さんが
守っています。

 

 

🍁新しい御社殿です。
御祭神は
伊邪那岐命
伊邪那美命
天照大御神。

秋の日差しの中、
金色に照り輝いていました! 

 

 

🍁破風板の金の飾りが
美しく、
破風尻の飾りは
よく見ると
象嵌細工になっていて
上品な御社殿です。 

 

 

🍁津波は、
この高さまで到達して
かつての御社殿を
押し流したそうです。

神社の向かって右手隣には
かつては、
「雄勝小学校」がありました。

津波は校舎の屋上を越えましたが、
子供たちはこの新山神社の山、
さらに上に登って避難して
全員無事でした。

地元のおじさまが、
神社の山を慈しむように
その時の様子を
語ってくださいました。 

 

 

🍁左手奥に見えるのは、
震災後に建てられた
9mの防波堤です。

かつて・・
石巻雄勝町の中で
一番栄えていた雄勝町。
メインストリートが通って、
商店街や人家が立ち並んでいました。

防波堤の上、海を臨む高台に
"たなこ屋"商店街が建てられ、
今は道の駅"硯上の里おがつ"となって
この日は「おがつ海鮮まつり」も開かれて
雄勝町一体にたくさんの人が訪れて
盛り上がりました。

🍁

初めはなんだか違和感を感じた
防波堤でしたが、防波堤の上の
商店街が道の駅となって、
休日には見晴らしの良い防波堤の上で
イベントも行われ、

人工物も、自然も、
人の心も、寄り合って
馴染んできたように思えます。

さらに・・もっと商店が
増えたら良いのになあと
心の中で願っているのですが。
行政の方針で難しそうです。
本当はみんな故郷に
帰ってきたいはずだと
思うのです・・。
生き生きとした雄勝町の地も、
神様も、
待っているように思うのですが。 

 

 

🍁神楽舞台では
雄勝法印神楽が
御奉納されています。

コロナ禍があって、
新山神社で神楽が奉納されたのは、
とても久しぶりだったのでは
ないでしょうか。

次のお祭りでは
出店が出ると良いですね! 

 

 

🍁最初の演目は、
道開きの神、サルタヒコ神の舞う
道祖」の舞でした。
 

 

🍁邪気を祓う散米が
舞われます。 

 

 

🍁四方を刀で
清め祓います。 

 

 

🍁刀を納める
サルタヒコ神。

幕屋の中から先輩神楽師が
じっと見守っています。 

 

 

🍁演目は「五矢」。
素戔嗚尊の登場です。 

 

 

🍁風に木の葉が舞って
秋の光にキラキラ反射する中
舞われる秋祭りの神楽は、

満開の花の下での春祭りとは
また違った
深い趣があります。 

 

 

🍁素戔嗚尊の舞を
太鼓を担当する
雄勝法院神楽神楽
保存会の会長さんが
見守ります。 

 

 

🍁一夜の宿を乞う
素戔嗚尊に
宿を提供するのは、
蘇民将来こと、今貞。 

 

 

🍁捧げられた
三献の酒のお礼に
蘇民将来に
様々な知恵を授ける
素戔嗚尊。 

 

 

🍁爽やかな鈴の音と共に
調和の舞が舞われます。 

 

 

🍁悪さをする"五鬼大神"を
退治せんと、追う"田中明神"。

二神が、神楽舞台から降りて、
地域中を舞いながら巡る
子供たちに人気の「笹結」。

必ず地区の港へ行って、
海の神様に参拝感謝し、
海上安全、大漁充満を祈念します。
この日は道の駅"硯上の里おがつ"の
"おがつ海鮮まつり"へも見参!

二神が帰ってこない間に
舞台の上では
3演目が舞われました! 

 

 

同じく、海上安全大漁充満の神様
蛭児」の舞。

こちらも地域の観客を巻き込んで、
悪戯もののタコとの
ユーモラスな駆け引きが見もの。

釣り上げた金や紅白の切り子のお魚は、
大漁充満の縁起物。
舞の後、皆に分けてもらえます。 

 

 

🍁最後は「産屋
彦火火出見尊の登場です。 

 

 

🍁豊玉姫
玉依姫

鸕鷀草葺不合尊こと
"地元の赤ちゃん"たちを
抱っこして
母子の別れの舞が
舞われます。 

 

 

🍁豊玉姫命 

 

 

🍁我が子を
玉依姫に託す
豊玉姫。 

 

 

🍁豊玉姫は
鬼女となって
彦火火出見尊と対決。

鬼女となって
神楽舞台の十文字
天の浮き橋に立ち上った
新人神楽師さん。

神楽の見せ場に
歓声が上がりました。 

 

 

🍁会長さんや
先輩神楽師に
見守られて、

彦火火出見尊の
神楽面を外して、

二振の剣で舞う
チラシの舞を
舞い終えた
神楽師さん。

🍁震災以来のお付き合いとなった
笛と、神楽の演目の解説を
担当していらっしゃる神楽師さんの
サイトをシェア致します🍁

雄勝法印神楽保存会公認サイト
http://houinkagura.sakura.ne.jp

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🍁
新山神社の神様のもとに
また人々が集まり
太鼓や獅子舞や
神楽が奉納され
賑わいますように🍁 

 

 

🍁🍁🍁🍁🍁

 

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ユニークな演目”魔王退治”の動画が

上がっていましたので、

シェアいたします。

2023雄勝法印神楽(新山神社竣工祭)魔王退治

 

 

雄勝法印神楽保存会

 

 

道の駅硯上の里おがつ

 

 

🍁

 

 

🍁2012年11月4日に伊勢神宮からの復興支援材で

建てられた御社殿の”新山神社奉祝祭”の様子は

旧OGDOADサイトにて公開しています

 

 

作品執筆のための雄勝石の"硯"がご縁で

"雄勝法印神楽"に魅了されて14年。

震災直後からの雄勝法印神楽の復興の様子は

こちらに残しています。

🍁雄勝法印神楽と東日本の鼓動の記事

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 Reiko Okano

 

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