大汝峰側から見た白山山頂

 

 

🌼泰澄和尚と白山のこと
泰澄和尚伝より
🌼


🌼泰澄和尚の、生前も入滅後も
不思議徳行異相権化の言い伝えが
数限りなくあって、
一貫してまとまっていないので、

天徳元年三月十四日に
(実際は天徳元年二、三月はないので、
天徳二年のことではないかと

思うのですが)

門跡の首老、浄蔵貴所
面談、口筆を以って

門徒の神與(しんよ)聖人が記し、
後代の亀鑑(手本)として備えた”

と、「泰澄和尚伝」の末尾に
「伝記」成立の所以が
記されています。

読んでみると、奇異のことに
(微細な周波数に現れ視えるもの)
たくさん触れて、興味深いので、

🌼泰澄和尚と白山開山までの経緯、

泰澄和尚伝」より、

奇異霊験、
他のサイトでは、無下にもバッサリ
切り捨てられてる微細なところ

選んで記していきます💗


🌼 🌼 🌼



🌼”越の大徳”とも呼ばれる
泰澄和尚は、

幼い頃は、泥で仏像を作り
草木でお堂を建てる童子で、
普通の幼児とは
一緒に遊ばない子供でした。

🌼11歳の時、道照和尚が見るに、

頭に”円光”を現し、頂に”天蓋”があり

それは、道照和尚だけに見えて、
他の人には見えなかったので、
驚いて、父母に、

「あなた方のお子は”神童”ですから
大事にお育てください」
と伝えた。

🌼14歳の時に、
夢の中で

八葉の蓮華の上に座っていて、
傍に高層がいて

その僧がいうことには、

「私は汝の本師なり、
汝が座っている蓮花は、
聖観世音の持つ花です。
汝は僧形を持って、
十一面観音の
世界をあまねく照らし出す
光と恵の徳を広く行き渡らせなさい」


言葉が終わらないうちに、
姿はかき消えて、このことを泰澄は
親にも誰にも言わなかった。

🌼(中略します)


🌼泰澄和尚が、越智の峰で、
そこからよく見える、
白山の高嶺雪峯を仰いで
常々、”あの雪嶺によじ登って
末世衆生のご利益のために行って
霊神を顕わにお祀りしたい”
と思っていたところ、

🌼霊亀二年に、再び夢に、
天の衣に金銀貴石の瓔珞で
身を飾った貴女が
紫色に曇る虚空の中から
かすむように顕れて、

「我が霊感時至れり
 早く来るべし」


と。

🌼さらに行を続けていると、
同じ貴女が現れて泰澄に
命じて
「この地の東の”林泉”に居りますから
早く来なさい」と。

🌼そうして、
泰澄が”林泉”に臨んで
日夜  大音声で礼拝念誦して

🌼心の月輪の阿字空門の
八葉蓮華の白い光の中に
速やかに霊質を垂れたまえ、
との 祈念していると
貴女が現れて

「我れ、天領に有りと言えども、
いつもこの林中に御遊して
ここを持って中居とする
上、上皇を護り
下、下民を慈しんでいる」

🌼「(越の)大徳よ、
よく聴きなさい、

日本秋津嶋は本は是
神国也・・・・云々

(この後神代七代の神名が続きます。)

🌼・・吾が身はすなわち
伊弉冊尊なり。

今は妙理大菩薩と呼ばれます。

そもそも吾が本地真の身は
天領(山頂)にあるゆえ、
往きて、敬い拝みなさい。」

再び言葉が終わらぬうちに
神女は消えてしまった。

和尚は、今こそ霊感奇異を顕して
いよいよ仏徳著しいことを仰いで、

🌼白山の頂き・・天領禅定に登り、
緑碧池(みどりがいけ)の傍で、

一心不乱に礼念加持したところ、

池の中より”九頭竜王”が姿を表した

和尚は、

「これは(竜王は)方便の姿であり
本地の真の身ではありますまい」と

さらに追い詰めると、
たちまちに

十一面自在尊の慈悲の姿に現じて
眩いばかりの 絶えなる姿は
視覚を遮り、光明の身を輝かせた。

泰澄和尚は悲喜胸に満ちて
感涙は面を洗った。

🌼身を伏し仏足を頂礼して
「釈迦亡き後の人々を
必ず恵みへ導き、苦悩を無くします」

と、言挙げすると

観世音は金冠を揺かし
慈愛の眼を瞬き、それを受け取った

再拝の間も無く妙躰は隠れた。

歓喜の涙はいかばかりか。

🌼和尚は左の岳に巡って
一人の宰官人に遭った。
「我れは 妙理大菩薩の
神務補佐の行事貫主なり
名は小白山別山大行事という」
和尚はそれこそ、聖観音現身と知る

🌼和尚は右の孤峰に登る。
一人の奇眼老翁に逢う。
神彩が大変雅だった。
「我れは妙理大菩薩の
神勢清謐敬沃補弼なり、
名を太己貴という」

🌼 🌼 🌼

🌼つい口語訳してみましたが、
案外大変でした。💦

🌼けれども、
とても奥深くて、
このような霊験のことを
よく識って、
実際に体験したり
目撃しないと、つぶさには
記せない表現の
細かいことまで
明確に記してあって
読み飛ばせないものが
あります。

浄蔵の言葉なのでしょうか。
後の時代の加筆が
繰り返されたでしょうか。

こんな完璧な
霊験譚が現存しているなんて

瞠目の場面が
いっぱいでした。

というところで・・・

🌼霊夢の中に現れた
女神に招かれて、

人がまだ足を踏み入れられない
霊山であった、
白山山頂に登拝し、

霊峰白山を開いた
「泰澄和尚伝」の
ハイライト、でした。

🌼🌼🌼

🌼写真は1997年に
登拝した時のショット。

中央の池が
“翠が池”
すぐ右は剣ヶ峰
その右に、御前峰。

大汝峰側から見た
山頂です。

   🌼

白山でのワークショップに向けて

私も追い詰められて
絞られている感じです😀

🌼🌼🌼🌼🌼🌼🌼


白山信仰ゆかりの地を
巡りながら、深く自分の内側の豊かさへも
繋がってゆくワークショップ。

WSの案内など
お目通しくださいました皆さん、
ありがとうございました。

🌼🌼🌼🌼🌼🌼🌼

貸切バスが満席となり、
チケット販売を一度締めておりましたが、
自家用車でのご参加でしたら、
受け付けられますので、
再度販売ページを開けています。

バスのお席の方も、
キャンセルが出た場合、再開しますので、
参加ご希望で漏れてしまった方は、
チェックしてみてください🌼

■ WSお申し込みはこちら


🌼引き続き
白山でのWSに向けて
漫画「陰陽師」中の
白山及び泰澄和尚
ゆかりのシーン、

解説して参ります。

🌼

😀そうでした
「泰澄和尚伝」口語訳ハイライト、
オリジナルですので
無断で転載しないでくださいね❣😀

一睡して、いくつかの箇所、
サラリと流したところも
もう少し追い詰めて
手を入れました💗

 

🌼

 

🌼

 

 

 

 Reiko Okano

 

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