🌿神護寺「高雄曼荼羅」開眼法要へ🌿
京都高雄山神護寺にて
修復期間6年を経て修復された
日本の曼荼羅の祖
国宝「紫綾金銀泥絵両界曼荼羅図」こと
「高雄曼荼羅」の開眼法要に
参列して参りました。
令和5年5月10日
爽やかな深緑の中晴天に恵まれて。
🌿
京都には前日入洛して
4月29日より公開中だった、
「金銀泥両界大曼荼羅
(高雄曼荼羅 江戸模写本)」
二幅も拝見しました。
神護寺の金堂に本来曼荼羅の
あるべき姿で
金堂の内陣の東面と西面に
胎蔵界 金剛界 が
向かい合って懸けられて
中央須弥壇の逗子内に
尊像の胎内側から
金色に輝いているように
御本尊さまの薬師如来立像が収まって。
金泥と銀泥だけで描かれた、
両界の曼荼羅の中で
映えていました。
「高雄曼荼羅 江戸模写本」は、江戸後期に
国宝「紫綾金銀泥絵両界曼荼羅図」が
修復された時に、模写複製されたもので、
230年ほど経っています。
銀泥は変色してしまっていましたが、
黒く、鉄線描や尊像の光背に熊取られた
銀が残っており、
金泥で描かれた尊像たちや、
宝相華や蓮の花の鉄線描は、
未だ鮮やかで、筆跡も見事です。
金剛界の涼やながら奥深い静けさ・・
黄金に輝く各尊像に、銀光りする日輪光背は
荘厳で、妖しく圧倒されながら
心から余分なものが抜け落ちて、
鎮まってゆく・・
対して、
胎蔵界は側に寄ると、
思いがけないことに 諸尊の光背が、
ぼうぼうと燃え盛っていて、
燃えるように・・
いろいろな意味で”あつい”のです。
神護寺貫主さまのお話を伺いながら、
両曼荼羅のエネルギーを浴びた後、
一度は神護寺を後にしたものの、
和気清麻呂公のお墓にも詣でたくて
午後に再入寺。
清麻呂公のお墓でお参りしていると、
“早く金堂へ行きなさい”と。
清麻呂公に促されたように、金堂へ。
金堂には、
午前中まで懸かっていた
「高雄曼荼羅 江戸模写本」は、しまわれて
230年ぶりに修復完成したばかりの
国宝「紫綾金銀泥絵両界曼荼羅図」が
内陣の東西に懸けられていました。
空海和尚が制作指揮を取っていた
であろうと伝えられる
1200年前に神護寺で作られ、
現存する最古の曼荼羅。
修復されて、金泥が浮き上がって、
尊像のお姿も浮かび上がって
見えてきていました。
それら目に見える尊像の姿よりも、
両曼荼羅に挟まれた内陣に立って浴びる
エネルギーが大変に凄くて、
キーンと耳鳴りと眩暈が起こりました。
溶けた銀を
頭から全身浴びせかけられるような、
高周波の銀の瀧に打たれているようで、
細胞の全てが、曼荼羅のエネルギーに
塗り替えられてしまうような感覚でした。
心から余分なものが抜け落ちて、
言葉や理論を超えて、
瞬く間に
宇宙や生命の全てをつぶさに
感知することができるような
宇宙の愛と叡智につながった空間。
空海和尚は
そんな聖なる空間を、この世に生み出して
私たちに体感させてくださろうと
したのではないかなあと、
感慨深く思うのです。
胎蔵界、金剛界の両曼荼羅が
神護寺金堂内に向かい合って懸けられ、
人の目に触れるのは
230年ぶりと伺いました。
神護寺の御本尊様
薬師如来様・・も・・
・・御本尊さまのことも、少しだけ。
金堂の須弥壇に収まる御本尊。
薬師如来立像。
薬師如来さんではあるのだけれど、
厳しく引き締まった存在感。
だけれど、一歩こちらに向かって、
いつでも救済に向かう、力強い姿。
こんな御本尊様に拝するなら、
正面なんて失礼・・。
センターをはずしてお参り・・。
としたいところなのですが、
神護寺のこの薬師如来様は、
真正面からお参り。
上から下へ、全身清められるような
暖かくて力強いお薬師様からのエネルギーが
通り抜けます。
あまり凄くて、立ち去り難くなります。
🌿
その普段お厳しく感じられる
神護寺の薬師如来様も、
「高雄曼荼羅」の誕生に
関わっておられたと思われる
弘法大師も、
境内の奥の山中に休まれる
物静かな和気清麻呂公も・・
「高雄曼荼羅」の修復開眼法要に
喜んでおられたように感じています。
🌿
高雄山にお寺を建立され
当時新鋭だった密教を庇護した和気氏、
曼荼羅を制作指揮された空海和尚
仏画氏、技術者たち、頭脳者たち
歴史が紡がれた過去の全てに・・
全ての存在と出来事に
歴史の中のそれぞれの時代で
修復に関わられた全てに・・
230年ぶりの修復に関わられた全て
この瞬間にここにいさせていただける全て
大きに大きにありがたく思います。
ありがとうございました。
神護寺さま
高雄曼荼羅さま
空海さま
関わられた皆さま
おめでとうございました。
国宝「紫綾金銀泥絵両界曼荼羅図」は
来年4月から
「空海 KUKAI－密教のルーツとマンダラ世界」
（奈良国立博物館）で
一般公開されます。
奈良国立博物館 特別展
https://www.narahaku.go.jp/.../special.../202404_kukai/
🌿🌿🌿🌿🌿🌿🌿🌿🌿🌿
堂内のお写真は撮れませんでしたので、
報道に挙がっていた記事のリンクを
シェア致します。
金堂に国宝『紫綾金銀泥絵両界曼荼羅図』の
かけられた様子が素晴らしく
解説もありますので、ぜひご覧ください。
日本美を守り伝える「紡ぐプロジェクト」公式サイト
https://tsumugu.yomiuri.co.jp/feature/jingoji-mandara230510/
6年間の修復が終わった国宝「高雄曼荼羅」の
開眼法要行われる。
「空海 KUKAI－密教のルーツとマンダラ世界」
（奈良国立博物館）で一般公開
https://artexhibition.jp/topics/news/20230510-AEJ1369491/
高津商会さんの記事で・・
国宝『紫綾金銀泥絵両界曼荼羅図（高雄曼荼羅）』の開眼供養
https://creators.yahoo.co.jp/kozushokairica/0100467654
「高雄大曼荼羅（江戸模写本）」特別公開
https://creators.yahoo.co.jp/kozushokairica/0100455195
空海ゆかりの曼荼羅公開 京都・高雄山 神護寺
https://jocr.jp/raditopi/2023/05/02/501330/?detail-page=2
高雄山神護寺公式サイト
高雄山 神護寺 公式instagram
https://www.instagram.com/jingo_ji/
【京都市】右京区 空海ゆかりの『神護寺』で
国宝『紫綾金銀泥絵両界曼荼羅図（高雄曼荼羅）』の
開眼供養
高津商会さんの記事シェアさせていただきます。
https://creators.yahoo.co.jp/kozushokairica/0100467654...
🌿神護寺山門前の新緑
🌿山門を振り返って
🌿明王堂
🌿五大堂と毘沙門堂
🌿毘沙門堂
🌿五大堂
🌿金堂への石段
🌿「高雄曼荼羅 江戸模写本」を観に
参詣者が
🌿新緑の中にまるで紅葉したように
真っ赤な紅葉の新芽たち
🌿鹿さんに新芽を食べられて
禿(おかっぱ)になってしまった
枝垂れ桜さんと、ミセラさん
🌿午後は和気清麻呂公のお墓へ。
🌿公のお墓へ向かう山道は、
モミジの新緑と
苔の新緑に導かれて。
🌿公のお墓の前でミセラさんが
ライアーを奏ででくだいました。
🌿苔がふわふわで絨毯のようです。
🌿戻ってくると金堂の曼荼羅は
国宝の「紫綾金銀泥絵両界曼荼羅図」が
懸かっていました。
🌿貴重な神護寺での一日
ご一緒して、何度も車で
連れてきてくださった
ミセラさんと
同行してくださった洋子さん💗
どうもありがとうございました💗
🌿翌日の開眼法要の日も
眩い新緑と 空は快晴。
🌿法要が終わって
ほっと石段を降りてゆかれる
和尚さまたちと 参列の方々
🌿毘沙門堂の上の空
蜘蛛の遊糸か
蓮の糸のような雲・・。
方丈さまご夫妻と。
方丈さま
おめでとうございました。
どうもありがとうございました。
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