へ・・貴女の中の豊饒の泉とのリコネクト・・追記
その三
きゅう
「子宮」の「宮」は
みや、神聖の居るところ、みたまや、いえ、すまい
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いよいよ令和元年も残りわずか・・
それでも、まだもう一件・・つづきます・・
己亥の年の最後にしたためますのは・・「宮」・・・「大嘗宮」
再び、大嘗祭に触れますね・・・
穀神・・天地神霊への豊饒の祈り・・
国土・・・大地への、神聖な祈り
即位を終えたばかりの天皇による一代に一度のまつりごと、
大嘗祭は、11月・・・(亥の月)の
第二の卯の日から、翌、辰の日にかけて行われました。
これは、前のページを受けて解きますれば、
物忌み潔斎をして、神田でその年の秋に収穫された新穀を・・・
亥の月・・・草木が枯れ、生命が閉じて、籾種となり
生命の力が種子の中に閉蔵された状態の 月 の
卯の日・・・春の(3月)の草木の芽が出て大地を覆いだす
生命の力が活発に動き出して茂るようになった状態の 日 から
辰の日・・・春(4月)の草木が育ち栄えて形状が整った
生命の力が強く盛んになった状態の 日 まで ・・
と・・・
これからどんどん陽の力が衰え、
一年のうちで昼の時間が一番短くなる、冬至へと向かいながら、
春分を挟んだ、春の緑の蘇り、芽吹きの力強さを彷彿とさせて、
収穫された穀物を、神と一体になって味わい、感謝し、
再び春の種米の、新しい芽ぶき・・再生を祈り願う・・・
「亥」であるがゆえに・・「亥」が 、「子」と同じ
「水」気 で 「黒」・・ であるがゆえに、
「黒木」(皮を剥いていない木材)で建てられた大嘗宮内にて・・・
「黒」に通じ、「水」に通じ・・・太陽が「酉」に沈み、「卯」に昇るまでの間、
夜・・・秘めやかに・・・おこなわれる・・
微に入り、細に入り、天地宇宙一体になって、
天の時間を計り、地の時間を区切って作られた暦と一体に、
徹底して・・・再生と繁栄の祈りに、最高 最善を尽くして
しめやかに・・まつりがおこなわれていることを・・察するのです。
この、毎年の祭儀が、新嘗祭。
天皇の、一代一度の祭儀が、大嘗祭。
今年は己亥(つちのとい)年・・・
「亥」(とづる)・・・がありますね。
《 十干 》
甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
きのえ きのと ひのえ ひのと つちのえ つちのと かのえ かのと みずのえ みずのと
よろい きしる あきらか さかん しげる すじ あらたまる あたらし はらむ はかる
十干の中央にある、「つちのえ」・「つちのと」
は文字どおり中央を司り、
位置は 「中央」
五行は 「土」気
季節は 「土用」
数は 「五」
己亥・・は、五黄で、中央にあり、そして、閉じる・・・
一つの流れが終了することを示しています。
ですので・・
令和元己亥年 亥月 卯日から辰日 に執り行われた大嘗祭は、
大嘗祭の中の大嘗祭 だった・・とも言えるのです。
つづく「庚」は (あらたまる)・・・
そして「子」は・・・
大きな何かが閉じて、あらたまり、新しい何かが
種子の中に萌し始める・・・
迎える春。 令和二年「庚子(かのえね)」の年・・・
天の光賑々しく、地にあふれ、
五色の雲の空にたなびくが如く・・
あかときの光が大地に這うがごとく・・
尽きることのない太古の、玄の・・豊饒の水・・
潜めて潜めて静々と、大地に、人に、
生命ある・・全てに染み渡り・・
目覚めた種子を育み栄えますことを
お祈りして
亮 といたします。
一般公開されていました大嘗宮・・・皇居二の丸
・・・宮内庁楽部の真前に・・・
凛と・・美しく、繊細で優しい佇まいでした・・