看護師になりたくなかった私、パート3 | reikoganbareのブログ

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私の2つ目の職場は大学病院でした。私立医大の付属です。私は肝臓治療の専門病棟配属になりました。肝硬変の患者様が大半、肝癌の方もいらっしゃいました。膵臓癌の患者様も数人いました。癌って死を連想させる怖い病気ですが、肝硬変ってのも癌と変わらない印象の病気なんですよ。肝臓の組織は本来、水をたっぷり含んだ柔らかい組織なんですが肝硬変になると線維化して組織が硬くなるんです。そして一旦そうなると、ほぼ元には戻らない。そして厄介なのは血液を壊して再生させる機能が働かなくなることと食道に静脈瘤ができるんです。静脈瘤が破裂すると大量に吐血して死に繋がります。それを防ぐために硬化療法と言って内視鏡を使って静脈瘤に直接アルコールを注入する治療が行われます。また、血液の成分が減ってしまい、急に内臓などで出血してしまうと止血できずにそのまま亡くなるということもたびたび起こるんです。さっきまで普通に話していた人が急に意識がなくなり腹腔内出血で帰らぬ人になるってことが結構な頻度で起こっていましたし、食道静脈瘤の破裂ってことも良くありました。癌よりもたちの悪い病気じゃないかと思ったりもします。肝硬変の原因はアルコールの過剰摂取によるところが大きいです。お酒は飲みすぎなければ百薬の長と言われますが飲みすぎないようにしましょうね。こんな病気を扱っている病棟でしたから、いつも緊張感が漂って忙しい職場でした。時間外の手当がついて給料は高かったけど、職場の中ではとてもハード、そして大学病院ってところは人が亡くなると一例でも多く解剖をさせていただくお願いをするところで、夜中でも、解剖が行われていました。解剖が終わるとお迎えに行くのですが病院の中でも外れにありお迎えの道のりが遠く、長い廊下を一人でお迎えに行くのがホントに怖かったです。お迎えに行き、解剖室で待っていてくださる当直の婦長さんと2人で体をきれいにしたりしてから霊安室までお連れしていました。夜中の解剖とかはホントに苦手でした。無念な思いもたくさん漂っているのか、大学病院の夜勤でも不思議なことがたびたびありましたね。夜勤は看護師2人で働きます。患者様は寝ていらっしゃる時間なので急変とか亡くなるとかがない限りは平和です。ナースステーションの真ん前にエレベーターがありました。ガラス張りなのでナースステーションにいるとよく見えます。真夜中にそのエレベーターがよく動くんですよ。誰も乗るはずがないのに😥そしてたまに自分の病棟でいきなりドアが開いて、もちろん誰も乗ってないし誰も降りてこない。その度に身の凍るような感じですかね、ただ一人での勤務では無かったのでそれが救いだったかも知れません。一般の病院に比べて亡くなる人は多かったと思うので人の念がたくさん残っていたのかもしれませんね。私はこんな体験を通して霊の存在は否定しません。怖い思いもたくさんあったけど今となれば懐かしい思い出です。