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 これは、前回の「実家から半端ない食料が出て来た件」の続きです。

 



85歳一人暮らし...



 2015年か16年だったと思うが、実家の父の箪笥を整理整頓した時に、まだ袋も開いていない下着類(昔の男性が着るような下着)と、靴下がハンパなくあるのを見つけて驚愕した。(はっきり言って、毎年新しい下着や靴下を下ろして使わないと、死ぬまで使いきれない数。靴下は60足以上!)

 

 なのに、よれよれの下着類を捨てようとすると怒る。(「新しいのが山ほどあるから、それを使って!」と、よれよれの下着は捨てた)

 

 なので、恐らく父の買った箪笥満杯の下着類、靴下の殆どは、あのまま封も開けられずに一終わるだろうな...と、私は思っている。

 


 買い物を必要以上にする人は、基本的に心が病んでいる。

 

 物のない時代に育ったから、お金で物を買って心を満足させようとするのかも知れないが、この物質主義的な思考がもたらすのが、自己中心的な態度や行動を当たり前のように考え、人に対する感謝の気持ちを持たない「不寛容」だ。

(不寛容:心がせまく、人の言動を受け入れないこと。他の罪や欠点などをきびしくとがめだてすること。また、そのさま。)

 

 正しくうちの家族に当てはまる。(私のパーソナリティ障害の元夫の家族も不寛容だった)

 

 物質主義の申し子である現代社会の子供達の中でも、感謝の気持ちをより強く持つ子供の方が、物質主義ではない傾向が見られるという。

 そしてこの「不寛容」は、日常生活において、人や物事に対する感謝の気持ちを育てる事によって、解消する事が可能なのだそうだ。

 

 

 実は我が父は、家族に対して「ありがとう」を言った事が無かった。

 

父:「家族同士で『ありがとう』を言う事なんて、誰も教えてくれなかった。」

 

と言った。(学べよ!と思うのだが、教えてもらわないと学べないのは、未だ精神が未発達の小学生低学年位の子供の特徴ではある)

 

 2013年から掃除に帰るようになった私にも、2014年から別居していたにも関わらず掃除に行くようになった母にも、最初の頃は、父は感謝の気持ちである「ありがとう」を言わなかった。(なので、ありがとうを教え始めた。言えるようになるのに3年かかった)

 

 戦後は、お金を持っている事、物を持っている事が『人間の価値』と考えられてきたのだろう。

 その考え方が、今の時代、自己中心な人間を増加させてしまった事は否めないように思う。

 

 


 さて、ここから、前回の続きに入る。(前置き長くてごめんなさいあせる

 納戸、冷蔵庫、冷凍庫内の食料品を全部出して置いたら、台所は食料品で完全に埋まった。

 

 そして、父に見てもらった。

 若干、唖然とした表情で、言葉は出なかった。

 私は、しょうゆやサラダオイル、はちみつやジャムなどを、台所の目に見えるところに並べて、

 

私:「片付けると、あるのを忘れて買うから溜まるんでしょ?このままにしておけばこれ以上買わないでしょう?」

 

父:「ここに誰かが来てこんなのを見たら、気違いだと思われるじゃないかむかっむかっ!」

 

私:「😅せやから、気違いなんだってば!いつも私はおかしいって言ってるやんか!!これ全部お父さんが自分で買ったんよ!」

 

父:「...」(いつものように、貝になった)

 

 

そこで、私はいちいち父に聞いくことにした。

 


私:「一週間に何回買い物に行くの?」

 

父:「1回」

 

私:「卵は一日何個食べるの?」

 

父:「2個かな」

 

私:「じゃあ一週間で何個必要?」

 

父:「...」(答えない)

 

私:「単純な掛け算で、小学生でも分かるよ。何個必要?」

 

父:「...14個」

 

私:「じゃあ2パックで十分だよね?」

 

父:「買い物に行けない週もある」

 

私:「じゃあ、余裕もっても3パック。紙に書き入れてね。

 

 

と、冷蔵庫、冷凍庫に入っていた全ての食料の一週間の消費量を全て父に聞き、答えてもらい、必要な食べ物の数と今現在ある数を照らし合わせて、全て父自身に紙に書き込んでもらった。(本当に、一品ごとに食べる量を聞いて、全部書いてもらった)

 

 滅茶苦茶時間がかかった。あせるあせるあせる

 

 

 父は全部記入が終わった紙を冷蔵庫に張って、

 

 

父:「これなら分かり易いな」

 

私:「じゃあ来年帰って来た時は、ここに書き入れてる必要量まで食べ物減っている筈だよね?」

 

父:「そうだな」

 

私:「期待してるわ(本当はしてなかったけどあせる。じゃあ、また来年。」

 

父:「うん。」

 

私:「お父さん、何か忘れてない?私、3日間掃除したんだけど。」

 

父:「?」

 

私:「ありがとう、でしょう?」 


 家族にありがとうを言う事を、祖母から教わってなかったので、私が前年から教え始めた。

 

父:「あぁ、ありがとう」(ちょっとスムースに言えるようになった)

 

私:「お母さんが来た時にもちゃんとありがとう言ってね。私が頼んで来てもらってるんだから。文句があったら、私に言って」

 

父:「...わかった」

 

 

 翌年2016年。

 冷蔵庫は変わっていなかった。(予想通りで、がっかりは全くしなかった)

 

 

私:「あれ?食品リストの紙はどうしたの?」

 

父:「一回達成したから、紙は捨てた。」(バレバレや。小学生の言い訳やんか?)

 

私:「また同じようになったら意味ないでしょ?」

 

父:「鉛筆で書いてあったから、見えにくかった。」(自分で鉛筆使ったんやないか?)

 

 なので、もう一回、(ペンで見えやすいように)紙に書いて張り直した。(しつこいと思ったようだが、問題は父にある事に気付いてもらうために、あえて2年続けた)

 

私:「半年あったら冷蔵庫の物全部食べられる筈だから、このリスト通りに減らせるよね?」

 

父:「あぁ」

 

 

 翌2017年の5月に(続く)