「今日も顔晴ろう!」
reimaruです
苦しみのトンネルから出たくて
私はカウセラーさんを訪ねました。
初めて会うカウンセラーの方は
真剣に私の苦しい気持ちを聞いてくれ
丁寧にアドバイスをくれました。
「あなたがご主人の気持ちを変える事は
夫婦であっても出来ないんですよ。
でもあなたが変わればどんな結果であろうとも
あなたは幸せになれますよ。
ご主人があなたに必要な人であれば必ず戻って来ます。でも必要な人でなければ、その手を握りしめず離しましょう」
この言葉の意味が、その時はイマイチ分からずにいました。
けれど回を重ねて行くうちに、少しずつ自分の中に落とし込まれで行くのを感じました。
いつも『私は正しい!』と思って発していた言葉や態度が、実は無意識に夫に押し付けていたこと。
そして、自分の思い通りにいかない事は、全て夫が悪いと決めつけていた自分に気づいていきました。
「こんなに苦しんでいるんだから分かってよ!」
そうやって夫をコントロールしようとしていた自分に気付き始めたのです。
夫が家に帰らなくなってから2ヶ月が過ぎた頃、次男から驚きの連絡がきました。
近々、夫と長男の3人で会うことになったと言うのです!
「え!なに!?どうしてそんな事になったの?」
夫が息子2人に連絡をして来たそうです。
自分の知らないところで、夫が息子達に連絡をとっていた事に私は動揺しました。
「お父さんは何て言って来たの?」
「あなた達は何て返事したの?」
次男に矢継ぎ早に質問していました。
「『お前達2人に話しがあるから
時間作ってくれ』だって。
だから兄貴と相談して会う事にしたよ。」
男同士の簡潔なやり取りだけだったそうです。
「どう言うつもり?何を話すと言うのよ!」
以前の私なら直ぐ、
こう夫にLINEを送っていたはず…
でも今回は息子2人に託す事にしたのです。
既に息子2人には
私から全て話しはしてありました。
もちろん私は離婚するつもりがない事も。
3人は平日の夕方、都内で会う事になっていました。
普段はお酒を呑む3人ですが
お酒を呑みながらする話しではないと
あえて一切口にしなかっと言う息子達。
夫は息子達にこう言ったそうです。
夫「お母さんとはもうやって行けない、離婚しようと思っている」
その言葉に対して2人は
「何がやって行けないんだよ!
ちゃんと分かる様に説明してくれよ!」
何度も聞いたそうです。
息子達は父親と会う前に、
父親本人の口から女のことを言うまで
自分達からは絶対女の事は言わず
本人の口から言わせる!と、決めていたそうです。
けれど夫は結局、女のことは口に出さず
「お母さんとは合わない」
の繰り返しだったそう。
なにも発展しない会話の繰り返しに
「お母さんも含めて4人できちんと話をしよう」と提案し、その日は父親と別れたそうです。
私は実家で姉と一緒に
息子達の帰りを待っていました。
帰って来るなり次男が
「お父さんは変わってしまったな。
以前の顔つきじゃなかった」
そう呟きました。
息子たちを親のこんな事に巻き込んでしまい
申し訳なさでいっぱいになりました。
そして1ヶ月後、夫は家族4人で会う事を渋々承諾しその当日となりました。
…が、長男が突然の発熱というハプニングが。
"これは2人で会いなさい"という
チャンスを貰ったと…
夫に2人で会う事を提案してみたのです。
カウンセリングで気づきを得た私は
アドバイスされていた事に気をつけました。
・先ずは自分の伝えたい事は伝えること。
但し、そのあと相手がどう考えるかは自分にはどうにも出来ないこと。
・起こってもいない事で不安にならないこと。
・その都度どうしたいか、どうするかを考えれば良いこと。
これらを胸に置き夫に声をかけました。
渋々ではあるものの、夫は待ち合わせに現れました。相変わらずの不機嫌顔でした。
「お前とは無理だ。別れてくれ」
「私は絶対に別れません」
それまで散々苦しんでいたにも関わらず
やっぱり私は夫を愛していました。
けれど私を見る夫の目はとても冷たく
きっと私への愛はないと分かります。
それでも
「絶対に絶対にこの人と別れたくない」
そう思ってしまうのです。
でもいくら伝えても、話しは結局堂々巡り。。
夫はついに
「これ以上話しても無駄だな、
もう弁護士なり第三者をいれた方がいいかもな」
そう言って会計を済ませお店を出たのでした。
弁護士…
本気で言ってるの…?
私は事態は更に悪化して行く予感を
感じずにはいられませんでした。
次回に続きます。