「今日も顔晴ろう!」

     reimaruです



あの女と3人で直接話した悪夢の日からも、

ろくな結論が出せない夫にイライラしていました。


そんな状況のなか2週間後には、

次男の結婚式という晴れの日を

私たちは控えていました。



そこで、煮え切らない夫に

私はこう言ったのです。


「こんな状況で結婚式に出て、

あなた平気で親族代表の挨拶出来るの?

私は嫌!」


この言葉に対し夫は


「お前が出るなと言うなら出なくても俺はいいんだぞ!

でも◯◯(息子の名前)が恥をかいてもお前はいいのか?!」


開き直りとも言える威圧的な答えに

私は何も言い返す事ができませんでした。


次男にそのやり取りを伝えると


「結婚式はもうすぐなんだ。

◯◯(次男のお嫁さん)や、◯◯のご両親に何て言うんだよ!俺はそれは出来ない」


とても辛そうに答えました。



人生で大切な日を前に、

家族を苦しめる夫に強い怒りが湧きます。


息子を傷つけてしまい、

母親として情け無い気持ちと

夫に対する憎しみが襲いました。




それでも迎えた結婚式当日、

私は不安や怒りを必死に抑えこみ

円満な夫婦を装うことに決めました。


母として息子へ思いだけでなんとか

必死に私は装い続けたかったのです。



親族代表の挨拶をした夫は

とても満足げにしていました。



「なんなんだろうこの人。

どうしてこんなにも平然と出来るのだろう」


外に女を作り我が子まで平気で傷つける夫を

軽蔑し睨みつけていたと思います。



その一方で夫が帰宅すれば顔色を伺い、

どうしたら夫の気持ちを取り戻せるのか、

そればかり考え混乱と迷いに苦しみ続ける日々。



そして…


あの悪夢のクリスマスの夜を迎えたのです。



その日は夫の機嫌も良く

2人で軽くお酒を飲みながら

撮り溜めていたビデオを観ていた時でした…



「ふざけるなー!!」


突然夫が大声で叫んだのです。



テーブルの上の物をばら撒き、

横にあった本棚をひっくり返し、

拳で叩き壊していったのです。


まるで気が狂った様な夫の姿。



あまりの衝撃に混乱した私は

咄嗟に姉に電話をしました。


「お姉ちゃんどうしよう、◯◯が怒鳴りながら本棚をひっくり返してるの!」


姉は驚きながら

「危ないから早く逃げなさい!」

そう言いました。



私は夢中で二階に駆け上がりました。


咄嗟に、これ以上夫を刺激しない方が良いと思い(どこか私に対して暴力を振るう事はないと言う思いもあり)二階の寝室で息を潜めた私。


「『ふざけるな!』は、こっちのセリフよ!」


恐怖で夫に言えなかった言葉を

何度もつぶやいていました。



数時間後夫が寝静まったのを確認しリビングに降りると、そこは本や割れたグラスなどが

散乱していました。

そのリビングを片付けながら

悔しくて悲しくて涙が止まりません。



ふざけるな!ふざけるな!


私の中で繰り返されます。



案の定翌日から夫は家に帰らなくなりました。

当然LINEも既読無視です。



この苦しみからどうしたら私は解放されるのか…



苦しむ様子を見かねた姉の勧めで、

私は専門のカウンセリングを受ける事になりました。



壊れていきそうな私の心を、

どうにか守るために。。



次回に続きます。