「今日も顔晴ろう!」
reimaruです。




孫の誕生日会の日から3週間後、
夫が計画した次男のお嫁さんのご実家がある
九州への旅行の日となりました。


とても気が重いものの、次男の気持ちを考え、
自分の気持ちに蓋をして出かけることにしました。


私以外の誰かが一緒だと違う顔を見せる夫は
終始ご機嫌で、観光も食事も目一杯楽しんでいる様子でした。


夫の頭の中はどうなっているの?

何故平然としていられるの?

私は不信感でいっぱいになりましたが
この頃から夫は機嫌の良い日が続きました。


旅行の帰り道、夫が
「今欲しい車があるんだよなー」
まるで子供のようにそう言うのです。


私は、「えーそうなの。じゃあ明日見に行ってみない?」


夫の気持ちを取り戻したい一心でそう答えていました。せっかくご機嫌な夫をそのままにしたいから…。


翌日には約束通りお目当ての車の試乗し契約をしました。
お気に入りのおもちゃを手にした子どもの様にはゃぐ夫をみていて私は

『女とは終わってくれたのかな、、』
そう思い始めていました。


しかし次男の結婚式を2ヶ月後に控えた頃。

夫は毎日自宅に帰ってはくるものの、
暗い顔でため息ばかりつく様になったのです。

何かがおかしい。

嫌な予感がしました。

次男の結婚式まで数週間という時に、
夫が私と女に同時送信のメールを送って来たのです。


『みんな自分がいけないのは分かっています。また勝手なことも。疲れました。少し休みます。』



疲れた⁉︎少し休むってなんなのよ!!

疲れてるのは私の方よ!

自分勝手もいい加減にしてよ!!


思わずソファーに携帯を投げつけました。

この時ばかりは不安よりも
激しい怒りでパニック状態でした。


「頑張っているんだ」
それしか言わない夫に任せておいては、
もうらちがあかない。


私は女と直接会う事にしたのです。



帰宅した夫に私は強く言いました。

「私が会って話しをするから今すぐあの女に電話して!」

強引に女に電話をさせたのです。


女は察知したのか
なかなか電話に出ないため

夫が同時送信して来たメールに
「3人で会って話がしたい」
とメールを入れ、どうにか会う
約束をとりつけたのです。


女の住む最寄り駅まで行き
3人で話せる場所を探しました。


周りを気にせず話せる場所は
カラオケボックスでした。


目の前に現れた女は、
いかにも暗そうで服装も地味。

「夫はこんな女に惹かれてるのか」
と虚しくなりました。


その女を前に、

「悪いのは自分だ、申し訳ない」

そう言うだけであとは無言の夫。



私は動揺を隠しながら
女に対して冷静に言いました。


私「夫が悪いのは良く分かっています。迷惑をかけて申し訳ありません。どうか夫とは別れて下さい」


女「〇〇さんと別れたくありません、ずっと一緒にいたいと思ってます」


私「夫はとても疲れています。数週間後には息子の結婚式も控えているんです。
どうか私たち家族を壊さないで下さい。」


そう言って頭を上げると、私の目に飛び込んで来たのは夫を見る女の鬼の形相でした。


以前に義兄が言っていた
「〇〇は(夫の事)女に洗脳されてるみたいな感じだな」
(夫は義兄にだけ女の話をしていたのです。)


その意味が良く分かりました。


夫は「彼女は弱くてほっておけない、そばにいてやらないとダメなんだ」

以前私にそう言ったのを思い出しました。

どこが弱い女なのよ!このくそ女が!


顎を突き出し狂った目で夫を睨みつけている女は、
「奥さんに何を言わせてるのよ!」と
無言の抗議をしている様でした。


この女は簡単には夫と別れない。

そう感じ得体の知れない恐怖に襲われました。

どうやったらこの女と離れられるのか。

強い怒りと恐怖で
息も荒くなっていたと思います。


夫はだんまり、時間だけが過ぎて行きました。

一時間が過ぎた頃フロントからの電話があり、
これ以上いても私の気分が悪くなるので帰る事にしました。



そして数週間後の次男の結婚式、
さらに悪夢のクリスマスがやってきます。

次回に続きます。