10月の応用科 ”サントノーレ”
1849年(又は1860年頃)、パリのサントノーレ通りのお菓子屋さんの
シブーストさんが考案したお菓子。
日本では、ほぼ見かけませんが大好きなフランスの伝統菓子です。
(日本は、湿気があるからでしょうか・・)
パリではよく目にします。
勿論、スタージュしていたパリの5つ星ホテル・ブリストルホテルでも毎朝仕上げてサロンドテでお出ししていました。
Bristol Hotelは、サントノーレ通りから続く高級ブティクの並ぶフォーブル・サントノーレにありエリゼ宮の直ぐ側にある素晴らしい立地。元々、クラシックなお菓子を現代風にアレンジして様々なお菓子をお出ししていましたが発祥地の通りですもの。。やっぱりさりげなくお出ししますよね。
さて、作り方は複雑。
立体的に行程を得て建築のように組み立てて行きますが作りがいのあるお菓子です。
①パイ生地に、シュー生地を絞って焼きます。
(元々は、ブリゼ生地だったそうですが、上のクリームから湿気てしまうので途中からパイ生地に変わったとか。。レッスンではブリゼ生地に致しました。)
②シュー生地をカラメリゼして周りに組み立て行きます。
なんと、シューの中にもクレームディプロマット(カスタードクリームと生クリームを合わせたクリーム)を詰めて。。カリカリのカレメリゼしたあめとシューとクリームなんて最高に美味しい組み合わせです。
③カスタードクリームにイタリアンメレンゲを混ぜたシブーストをのせます。
④サントノーレ型で生クリームを絞っていきます。
立体的に組み立てていくお菓子は、
まるで建築の様。。作りがいのあるお菓子作りの醍醐味です。
生クリームの絞りが、仕上がりの美しさの秘密。
1つ1つの行程を体験する事により、それぞれの行程に意味があり
何が大切か、どの行程での作業が美しく仕上がるかが分かり、
応用科ならではのアントルメの組み立て方を勉強出来ます。
実際に作って体験して頂かないと分からないから
Les Fraisesでは実習形式で生徒様に作って頂いています。
皆様の感想は、”楽しい”
そして、”美味しい”。。
幾つもの層がハーモニーとなった素晴らしいお菓子です。
考案したシブーストさん。素晴らしいですよね。
大変だったとおっしゃるかなと思いましたが
醍醐味を体験し楽しく感動して下さったようです。
お教室では、語り継がれてきた伝統菓子を
ストーリーを大切にレッスンをしています。