アルカンシェルで盛り上がる東京宝塚劇場を横目に(柚香さまさようならーーーーー、泣泣)行ってまいりました、『クロスロード 〜悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ』。アッキーの舞台としては私史上2位の良席で(1位は『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』)思うさまアム様に見下ろされてきました。やたら高台に乗って見下ろしてくるのサイコーです!天から降ってくる神の歌声、いや悪魔の歌声を堪能しまくり ふりふりひらひらしまくりのお衣装もお帽子もとても似合ってて良かった。音楽オタクの悪魔とか、アッキーのためにあるかのようなお役で、やはり超人とか人じゃないくらいの役が似合うな!と鼻息の荒い信者はここです!おまわりさーーん!!


「実在の超絶技巧ヴァイオリニストの話なんだって〜」くらいの認識で観にいきましたがいいストーリーでしたね、泣ける泣ける。春野寿美礼さまの母親演技に泣かされる日が来るとは…!トート閣下やら不滅の棘やらを思い出しつつ、今やいい女優さんになられたのだなー、と感慨も深く。坂元健児氏も観るのいつぶりであろう、発声も歌声も相変わらずミュージカル!ミュージカル!!なパワー満載で素晴らしかったです。このお二方のガッチリ下支えパワーすごかった。安心感半端ない。


今回知った方だと元榮菜摘さんがキリッとした美しさで好きでしたー。木内健人氏も端正で緊張感をはらんだ美しさがあってラストの悲しさがググッと胸に迫ってきました…新しい方の今後に期待!


…と思ったらすでにいくつか出演舞台は観てるっぽい。お名前認識してなかった…申し訳なく。今回ばっちり覚えたわよ!!


名前といえば今回、トイレ待ちやら帰り際のご近所の会話で「あの悪魔の人、良かったよね」「誰なんだろう」的な会話をちらほら耳にしまして、なかなか衝撃でした。きゃーーーーーーー、アッキーの名前を知らない人がミュージカルを観る時代がやってきたか…、いやいやお互い様か…。ふふ



舞台を観ながら、気づけばベテランとして若手を支える側になっているアッキーにしみじみしましたね。『モーツァルト!』初演当時19〜20歳だったか、山口祐一郎はいくつだったのだろう、と思って調べてみると45歳くらい。今アッキーが40過ぎなので、そんな感じの年齢に差し掛かっているのだなと。(の割には主演のお二方とはさほど歳が変わらないのはデビューとブレイクが早かったゆえでありましょう…)気づけば春野さんやら坂元氏もガッチリ脇固めをされていて、時代が確実に移っていっていることを感じつつ。山口祐一郎、市村正親、松たか子等々錚々たるメンバーに支えられてミュージカル界にやってきたアッキーが、今はベテランとしてミュージカル界を引っ張り、支えている、そんな循環に目頭が熱くなるような(年寄りの感慨


といいますか、相葉裕樹、木内健人、坂元健児、の並びってつまりトリプルアンジョルラスでは⁉︎と思うとそれもまたアツいのであります。レミゼ新キャストの発表を待ちわびつつ。



今回のストーリー、「曲を1曲弾くごとに命が縮まる」というと一見、とても悲しく恐ろしい運命のように思えるけれど、私たちも不老不死でない以上、日を生きるごとに命が縮まっていると考えるのが自然でしょう。ご飯を食べるごと、眠るごと、舞台を観るごと、、、できる限りで良いので日々を大切に過ごしていきたいものだなー、と思うのでありました。