今日滝に入れば後1日で100日だと思うと朝からテンションが高い。
今日は久しぶりに般若の滝に入ろう。
明日の100日目は岩谷の滝だ。
気温もぐんぐん上がっているので、寒いなんてこともあり得ない。
何の心配もないと思いながら朝のアルバイトの後出発。

道中、磐船・白龍の滝に立ち寄ってみた。
驚いたことに倒木は既に撤去されていた。
ただ、以前の滝の水が流れていく水路が土砂で埋まっているので、水は滝に入る準備運動をする少し広まったところを流れている。
まだ、水量も少し多いようだ。
良く見ると水量の割に滝の水の飛沫の上がり方が小さい。
滝の水の落ちる辺りにかなりの土砂が溜まっているようだ。これは完全復旧まではもう少しかかりそうだな。
滝の神様に頭を下げて、般若の滝に向かった。

バイクの調子は悪くない。
いつもの坂道をぐんぐん上っていくのを見て私のテンションも上がってくる。

般若の滝に着くと、早速石碑のご神仏に挨拶をして回る。
やはり、般若の滝は少し怖い感じがする。
何故だろう。
怖いというのか畏れ多いという感じなのか。
とにかく、気軽に入ろうと言う気になれない。
挨拶をしている間に、もう逃げられ無いぞと言う空気を作っていく。
白龍大神の社に挨拶をしていると便意を催す。
この便意を催すのもこの滝の時だけなのだ。
かなり緊張しているのだろう。
滝のお不動さんに挨拶を済ませて、トイレを借りて用を済ませた。

お腹もスッキリして、気分ももう前に進むしかない状態なので、さっさと行衣に着替えた。
空気が暖かい。
これなら多少水が冷たくても平気だな。
そう思いながら、滝に入る準備をした。

滝の水は少し多いのだろうか、敷石に当たった飛沫の跳ね方がいつもより激しい。
ここも先日の大雨の影響があったようだ。
良く見ると滝行場の隅の方には砂が溜まっている。
滝行場に足を踏み入れるとようやく肝が据わった。
作法をして、手を滝の水にさらす。
久しぶりの般若の滝の水は勢いがあった。
でも、冷たくない。
生温い感じ。
少しほっとして、背中で水を受けた。
ばしばしばしと飛沫が跳ねる。
水の跳ねる音で周囲の音は何も聞こえなくなる。
滝に入っているなあとしみじみ思う。
跳ねる水しぶきがきれいだ。
今までそんなこと考えたこともなかったな。
飛沫を見ていると、角度によっては虹のように色が付いて見える。
こんな感じて、ゆっくりと周囲を見れるようになる時が来るなんて思ってなかったな。
今日は、滝に誉められているような気がする。

いつものメニューで不動妙王真言と般若心経を唱える。
水が温かく感じるので、全然焦る必要もない。
ゆっくりと唱えて、光明真言、トホカミエミタメに移る。
ばしばしと水が両肩を打つのだけど、全然痛くない。
水量的には多少はひりひりするような感じになるはずなのに、その気配は全くない。
勢いはあるのに優しく水に包まれているように感じる。

般若心経二巻目を唱えて、アジマリカンを唱え始めると、ここも滝のリズムが変わったように感じた。
バイブレーションを発するような感じで、どっどっどっと首の付け根に当たってくる。
こういうバイブレーションの感覚は白龍の滝以外では感じたことがなかったので少し嬉しかった。

般若心経三巻目と不動妙王真言を唱えて黙想。
ここまで頑張って来れたことに対して、ずっと見守ってくれていたご神仏に感謝の気持ちを抱いていた。
本当にありがたいという気持ちが沸いてくる。
そして、人の幸せを願う。
皆が幸せでありますように。
最後は心からありがとうございますと言う言葉が出てきた。
ここまで良く頑張ってきたな。
あとは明日、岩谷の滝で締めくくりだ。

滝から出ると、空気が暖かい。
なのに少し足が震えている。
冷えたのか?
何かの波動を受けていたのか?
分からないが、今日はそこから生駒の聖天さんに参った後、岩谷の滝に明日のお願いをして、毎月一日に行われる護摩行に参加した。
私の滝行はここの護摩行から始まったようなものだ。
100日の締めくくりの前日にこうやって参加できるのも、何かのご縁なのだろう。
明日も頑張ろう。