セブンイレブンの会長の本を読みました。
「お客様のために」というのは禁止。
なかなか斬新です。その代わり、
「お客様の立場に立って」
だそうです。
考えてみたら、まあ子育てでもそうなのでしょうけれど、あなたのため、て主体と客体に分離してますね。
その人の立場に立って、だと一体化しています。
例えば食品など、まとめ買いで安ければ、お客様のためになっているように見えますが、自分がお客様だったらどうなのか?使い切れなくて余らせるくらいなら、安くなくても小分けパックの方がありがたかったりします。
もっと言うとお客様自身、何がほしいのかわからなかったりします。
そこを自分がお客様だとしたらどうなのか?ずずーっと掘り下げていき、
「こういうものがほしいんじゃないですか?」
と店舗で提示する。本には地下水脈でつながる、とあり、とてもわもんチックだなと思いました。
しかしお客様の欲しがるものは目まぐるしく変わる。常につながっていないといけないわけです。
商品発注も大変だと思うのですが、
「近所でああいう行事があったから弁当が売れるだろう」とか
いろいろ予測して発注するのだそう。その計画はパートさんやバイトさんもするのだとか。
うちの近所のセブン、中国人らしき学生が多いのですが、彼らもやってるわけですかね。外国にきて勉強したり働いてるだけでもすごいのにそんなことまで…?すごいですね。
でも中長期の計画はないそうです。
目標○万店!とかはない。
逆に過去の成功したからと言って同じことをしたりもしない。
一つ一つ、自分がお客様としてこうあってほしいという形にしていく。
いいですね、こういうの。わたし好みです。
他にもそうだったのか!と思うようなセブンイレブンの仕掛けなども語られていて、興味深い一冊でした。