●ステロイド5)薬:小腸→肝臓→体外に排出 | 潰瘍性大腸炎 & クローン病&過敏性腸症候群の改善・完治・根治

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▼ 血中濃度

飲んだ薬は、どのぐらいの時間、効果が続くのでしょうか?

体内にどのぐらい薬があるのかは、血液中の薬の量を測ることでわかります。

 

▼ 小腸での吸収

飲み薬である粉、錠剤、カプセルは、胃に入ると水分に溶けて小さいな成分になります。

一部の成分は、胃の表面から吸収されて血管に送られます。胃薬は、この時点で初動です。

残りは小腸に送られます。小腸はの表面はじゅうたんのようになっていて、表面積は胃に比べられないほど広い。このため、薬のほとんどは、小腸の、それも胃に近い部分で吸収されます。

 

薬成分のすべてが小腸で吸収されるのか?ですが、年齢、性別、ストレスなどに影響されるとのこと。100%ではないような気がしますが、データがみつかりませんでした。もしみかけたら、ぜひ知らせてください。

 

▼ 肝臓での運命

小腸に入った薬成分は、肝臓に送られます。ここで薬は、運不運なのかわかりませんが、次のように分かれます。

A)何事もなく肝臓を通過して、炎症部位を含む体中に送られる。

B)毒とみなされ、薬としての働きを抑えるため変化が施される。

毒扱いされた成分は、肝臓から追い出され、腎臓で尿の中に混ぜられ、体外に捨てられる。

C)炎症に役立つように変化させられ、活躍する。

D)炎症部位で活躍した成分が、再び肝臓に戻ってきたとき、形が変形したためか毒と認定され、腎臓送りになり体外に排出される。

E)活躍するチャンスがなく、肝臓に戻ってきたら毒とみなされ、腎臓送りになり体外に排出される。

 

肝臓次第で、役立つ、あるいは毒扱いされる薬。ということは、血液中の薬は、すべてが炎症の改善に結び付くというわけではないということです。

 

それを見越して、薬の量は多めに錠剤の中に入っているのか?ですが、多すぎると副作用が出てしまう。副作用が出ない程度にできるだけ多めに薬の成分を錠剤に詰める。研究者が懸命になってその量を決めています。

 

▼ 薬は20分で血管の中に全部入る

◎図

青線の薬物(未変化体)は、未使用、使用中の成分のこと。

紫線の代謝物は、使用済みで体外に捨てられるのを待っている成分。

 

青線のピークは、薬飲用後、20分ぐらいで最高になっています。つまり、小腸の壁を通過した薬のすべての成分の血管流入作戦は20分で完了したということです。

そのあと、薬は炎症箇所で使われてしまったり、肝臓で毒扱いされて(代謝物)徐々に減っていき、最後には、ゼロになる。このグラフだと、代謝物ゼロになっていないのは、ゼロになるまで時間がかかりすぎることから、グラフ用紙の端が省略されてしまったから。