●グレース・ケリー11)女優かプリンセスか | 潰瘍性大腸炎 & クローン病&過敏性腸症候群の改善・完治・根治

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1950年代を代表する女優のグレース・ケリーは、ヨーロッパの景勝地にあるモナコの王子と恋に陥ります。

出会って半年ほどでプロポーズされ、興奮の日々。

が、思いもがけなかった難題に直面し続けます。

 

▼ グレースの想い

高校を卒業した後、グレースは、家を出て、ニューヨークの演劇学校でブロードウェーの舞台俳優を目指して演技の勉強に没頭します。

なぜ、舞台俳優の女優を目指したのかは、彼女のことを書いた本には説明がありませんでした。

想像するに、彼女のことを子ども時代から低評価し続けてきた父親に振り向いてもらいたかったのだと思います。女優としての訓練を受けることで自分を変えて、父親に少しでも認めてもらえる自分になりたかった。

そんなこともあり、王子からのプロポーズの発表をしたとき、親友や交際していた人たちから、父親を喜ばすためにしたんだろ!と言われ続けました。王子を愛する気持ちよりも、父親に愛されたい気持ちがあったから婚約したんだろうと。

 

そのときのグレースのこころの中は、王子のことだけでいっぱいでした。

父親が「よくぞやった。でかした!」と言ったとき、自分のことにやっと振り向いてくれたと、解釈した。

父親ほどに彼女のことをうとんではいなかった母親は、「これでわたしは、一躍、この地の社交界のトップだわ!」だったけれど、グレースは、母が喜んでくれたことで嬉しかった。

 

両親の目を自分にやっと、そして、とうとう向けさせることができた女優という仕事は、グレースにとっては、自分の命と同様に重要でした。

 

▼ 王子の想い

そんな事情を知らない王子は、グレースが女優を引退することを結婚の条件としていました。プリンセスとしての職務をまっとうしてほしい、という理由のほかに、こんなプライベートなことも。

 

王子がアメリカの滞在中に見学した「白鳥」という映画の撮影が開始されていました。グレースは主演女優で、ハンサムな若い男性との熱烈なキスシーンがありました。

当時は、ベッドでのシーンはまだ解禁されていませんでしたが、愛する妻が、映画とはいえ、ほかの男性とキスしたり抱き合ったりする姿を見たくない、観客にも見られたくない。

 

男として当然です。

 

▼ グレースの想い

王子にとっては、グレースの女優業は、ただの仕事としてしか思えなかった。でも、グレースにとっては、命綱に等しかった。残念なことに、当時、グレースは、女優業が自分の命綱であるということを認識していなかった。ただただ熱意をもって役作りに没頭していた。

 

▼ 駆け引き

ふたりは、何度も、グレースの仕事について話し合っています。でも、モナコとアメリカの遠距離恋愛という難しい状況下で。会ってこのことを話し合うのだって難しいのに、電話と手紙だけでは不可能でした、

 

王子には、モナコを存続させるためには遂行以外の選択はなかった。

そのため、王子は、グレースに女優業を止めるようにと言えた。

グレースは、王子に、女優業は自分の命綱であり魂だと伝えられるほど成熟していなかった。

王子に、モナコ王子を辞めて庶民としての夫になってほしいとは到底、言えなかった。(そう思ったかどうかは不明)

 

星占いが予知する「ふたりの星座の相性は不和」よりも、ずっと深い悩みでした。

 

◎ アカデミーアワード女優賞受賞の時のドレス姿

 

 

続く・・・。