●職場7)不幸な物語 | 潰瘍性大腸炎 & クローン病&過敏性腸症候群の改善・完治・根治

潰瘍性大腸炎 & クローン病&過敏性腸症候群の改善・完治・根治

                               ★ 仲間同士の情報交換サイト! ★

職場でお世話になっている兄貴分のレジ係は、話しやすいこと、経験が豊かなことから、同僚たちの相談役です。でも、気の毒なことに社員苦情受付係も兼任。

 

苦情のナンバーワンは、当然ながらあの女子社員です。兄貴のストレスは高く、いつもこう聞かされていました。

「いいか、彼女には決して手を出すな。

彼女は、個人的な問題が山積みだ。

母親は、皮膚がんの手術で何度も入院している。彼女も、顔に皮膚がんがあり、手術を何度も受けている。親戚は、がんで入退院している。

 

シングルマザーで、母親の面倒を見ながら、自殺を何度も試み家出も何度もしているティーンの娘が二人もいる。

彼女の頭のことは、そのことでいっぱいで、なにがどうなっているのかわからなくなっている。

 

来年の9月になれば、A支店の改築工事は終了し、彼女はそこへ戻っていく。だから、それまでの辛抱だ」

 

この話は、彼だけでなく他の同僚たちもお経のように正確に暗唱していて、次にどのセリフが続くのか決まっています。つまり、彼女の悲惨な物語は、社員の間で台本化している。

 

台本は、必ずこう続きます。

 

彼女のことは嫌いだ。でも、個人的な問題が山積みになっていて、彼女は、支離滅裂になっている。実に気の毒だ。

 

その女子社員は、自分の不幸を職場に持ち込み、それを使って注目を集め、自分がしていることを正当化している。そう思う自分は、冷たい人間。そう、この後ろめたさが、彼女への批判をすっぽり包んでしまい、迷惑を受けている人たちは、自分を責める。この台本はこのような形で、みんなの心の中で、完結していました。