●ステロイド1)自家製ステロイドと工場製ステロイド | 潰瘍性大腸炎 & クローン病&過敏性腸症候群の改善・完治・根治

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▼ わたしたちの命を守る体内で生産されるステロイド

薬のステロイドは、アトピーのような皮膚炎、潰瘍性大腸炎/クローン病のように大腸の中の炎症、リウマチのような関節の中の炎症というように、炎症性の症状を抑えるために使われます。

 

そんなステロイドですが、副作用というイメージがある。

 

ステロイドは、工場で製造される薬のことだと、多くの人が思って言いますが、実は、本来のステロイドは、ヒトやサル、イヌ、ネズミのからだの中で作られるホルモン物質のことをさします。

 

その証拠に、今、このブログを読んでいるみなさんのからだの中でも、自家製のステロイドが、副腎皮質という内臓の中で着々と生産されています。そして、血流に入り体中を周っている。

ヒトのからだの中には、数えきれないほどのウイルスやばい菌が生息していて、隙あらば、繁殖しようとすることから、小さな炎症をあちこちで起こしています。

自家製ステロイドは、そんな炎症がひどくならないように抑えている。

 

もしも、体内でステロイドが作られなくなったら、わたしたちは、小さな炎症が広がることで病気になってしまいます。

 

▼ なぜ自家製ステロイドがあるのに、病気になるの?

ならば、なんで自家製ステロイドは、潰瘍性大腸炎/クローン病、アトピーをやっつけてくれないのか?

炎症のほんの初期のころは、ステロイドもがんばっていた。でも、炎症の勢いの方が強くて、ステロイドの量が追い付けなくなってしまった。

 

患者は、そんなとんでもないことが大腸の中や皮膚の中でで起きているとは、まったく気がつかなかった。そして、ある日、症状は、目に見える形で起きた。

 

▼ 命名の仕方が良くなかった

科学者たちは、炎症を抑える自家製ステロイドの働きに注目し、構造を調べて、工場での生産に成功します。薬として販売するときにステロイドと命名したため、ステロイドは、薬品製造が作る薬というイメージが広がってしまいました。

 

ぜんぜん違う名前にしてくれたら良かったのに。たとえば、炎症抑制剤のラテン語は、anti-inflammatione agente。頭文字を取って、アイア。

 

アイアの説明:

潰瘍性大腸炎/クローン病やアトピーの治療には、アイアを使うことがあります。アイアは、人のからだの中で作られるステロイドという物質の構造をまねて作った薬のことで、抗炎症作用があります。

 

これなら誤解なく理解できる。

世界で初めてステロイドを製造販売した会社は、工場製のステロイドが、自家製ステロイドと同じどころか、効力がうんと強かったことから、嬉しくてステロイドと命名してしまったのかも。

 

▼ ローマ人の発祥の地

ラテン語の発祥の地は、イタリアの首都ローマに近いラティウムという小さな村落。ここに住んでいた人たちの子孫が、ローマ大帝国を建国した。