ヨーロッパの患者の研究報告の続きです。タイトルは、「患者の満たされていない必要性」。わかりにくい表現なので、「患者の不満」と訳しました。
▼ 生活の質に影響する要因
潰瘍性大腸炎 は、患者が通常の生活を送る能力に影響を与えます 。 患者は、一般集団における標準と同等の生活レベルを達成できます。 しかし、進行中の症状があったり、ステロイドの影響、失業、女性であること、喫煙は、生活の質の低下と関連している可能性があります。
一般に、潰瘍性大腸炎は、疲労の高さ(44%)、重度のうつ症状 (14.9%)、性機能障害 (20.6%) と関連しています。
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同じ病気を抱えているのに、症状の違いや、使っている薬、学業や仕事、性差、タバコを吸っているかどうかで生活の質が変わってしまう。
こうもはっきりずばりと言葉で指摘されると、あらためて患者の置かれている状況が鮮明に見えてくることに気がつきました。大切なので、生活の質を下げる要因をひとつひとつ確認していきます。
▼ 進行中の症状がある
薬を使っているのに、
- トイレ通いがきつい
- 痛みがきつい
- 出したいのに出ない
- 出ないと思ったら、いきなり出た
- トイレに間に合わない
- おちおち、お風呂にも入っていられない
- 外出中、トイレの場所のことが心配
- においが・・。
- 周囲の目が気になる
- おむつをしていることに周りが気がつかないか心配
- 寝付けない、深く眠れない、目が覚める、トイレで起こされる
- 疲れる
- 周りを心配させる、迷惑をかける
- 病院通いが疲れる
- 自分のやりたいことができない
▼ ステロイド
ステロイドの薬を飲んだり、注腸に使うと、次のような症状が心配になります。
- からだの抵抗力(免疫力)が低下するために、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなる。ストレス時には要注意 .
- 動脈硬化
- 高脂血症
- 骨粗しょう症
- 糖尿病
- 消化性潰瘍
- 血栓症 ...
- 精神症状
- 不眠
- 満月様顔貌(ムーンフェイス)肥満 ...
- 多毛
- にきび
<コメント>
薬を飲んでいるのに、症状がある。
薬のせいで他の病気になる。
患者の不満は尽きない・・・。ちゃんと、すべてが治る方法を知りたい。
◎ 君たちには、難病はないんだよね? うらやましい。 北海道 湯の川温泉