●自己免疫疾患)合格率2%の難関 | 潰瘍性大腸炎 & クローン病&過敏性腸症候群の改善・完治・根治

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▼ 白血球が原因

潰瘍性大腸炎/クローン病、リウマチ、アトピー、花粉症・・・。どの病気も、自分のからだが自分のからだを攻撃していることから、自己免疫疾患と称されています。

 

根本的な原因は不明です。ですが、根本的な原因が引き起こす2次的原因については、白血球が炎症の要因との指摘あり。このため、次のような療法が実施されています。

 

1) 増え過ぎた白血球を機械で取り除く。

2) 炎症を起こす物質をつくる細胞の動きを止める薬を使う(免疫抑制剤 : レミケード®、ヒュミラ®など)

3) 白血球が血管の外に出ないようにブロックする薬を使う(エンタイビオ®)

 

▼ 白血球のひとつT細胞に課せられた試練

別の2次的原因は、免疫細胞のひとつT細胞(ニックネーム:若殿:将来は将軍)とされています。この細胞の母は、大きな骨の中(骨髄)で誕生します。

 

 

骨の中で誕生した若殿は、あばら骨の真ん中にある胸骨の裏側で心臓と隣り合わせにある胸腺という握りこぶし大の臓器へ移動します。そして、分裂し、数を増やしながら成長し、からだのあちこちに派遣されます。

 

が、その前に、プロとしての仕事ができるかどうかを判定する将軍としての素質を持つかどうかの適性審査があります。

 

どんな審査なのか?

 

◎ 第一関門

審査官Aが、登場。お互い、目がないので、触ることで相手がだれかを察しなければなりません。

審査官AとT細胞君の手が触れたとき、T細胞君が、「あなたは、審査官ですね」とわかったら合格。わからなかったら不合格。

 

◎ 第二関門

審査官Bが、すい臓や胆のうなどの臓器で作られるたんぱく質をにぎって登場。T細胞君は、誰がそれをにぎっていて、何を持っているのかを感じなければなりません。審査官が握っている物が、臓器で作られたと当てることができたら、合格。できなかったら不合格。

 

簡単そうですが、ふたつの試験に合格できるのは、たった2%です。

試験に落ちた98%のT細胞君たちは、不適切ということで、破棄されてしまいます。恐ろしいほどに過酷な審査・・・。

 

なぜそこまで厳しいのか?

 

▼ 真剣勝負の世界

からだの中には、外から害のある細菌やウイルス、毒物、寄生虫、ときには、輸血による他人の血液や、移植による他人の臓器が入ってきます。どれもが、からだにとっては危険な存在です。やっつけないと!

そんなものが入ってきたとき、すぐさま、実施すべきは、敵かどうかを判断すること。できなければ、命を失うという事態も起きえるので、もたもたなんてしていられない。

 

▼ 資質の条件

将軍に求められる資質は、敵を見分けるということもあるのですが、それ以上に重要なのは、自分のからだの中の細胞を味方だと判断できること。たとえば、腸の細胞を触ったとき、

「あれ? 味方かな? 敵かな? わからないから敵にしておこう」は、絶対にダメです。なぜかというと、将軍が、「これ、敵かも」と判断すると、周りの軍隊が、攻撃を始め、炎症を起こしてしまうから。

 

花粉の細胞は、本来は、敵でも味方でもない。でも、将軍が触ったとき、

「これ、敵! 敵だよ!」と騒げば、周りが攻撃を開始。それで目がかゆくなる、鼻水が出る。

 

敵の中には、ずるがしこいのもいて、将軍の細胞の一部をにぎって、

「わたしも、あなたの仲間よ。仲良くしてね」と差し出すなりすましもいる。それに気が付けないと、敵は将軍の目をすり抜けて、感染を引き起こしたりします。

 

近年、自己免疫疾患が増えているのは、将軍たちに何か問題が起きているからだと指摘する研究者らがいます。驚くことに、だいぶ前から知られていたとのこと。でも、解明が難しくて研究が進まなかった。

 

いったい将軍たちに何が起きているのか。問題の根本的原因は何なのか。一日も早く、答えを知りたい!