▼ 豆を食べた実験の結果について
なぜ、豆を食べた実験者の大腸の中には、窒素ではなく水素ガスが大量にあったのか?
実験では、腸の中のガスを十分に集めるため、普通食ではなく、ガスを発生しやすい豆だけを食べてもらっています。
研究者らは、事前に、他の研究者らの大腸の中のガスデータを集めていたはずです。なので、実験が終わった後、自分たちのデータを見た主催者らは、あれ?? なんでこんなにたくさんの水素が排出されたんだろう??っと、焦ったに違いありません。
本来ならば、もう一度、普通食で実験するのが本筋。でも、再度、協力してくれる人を探すのは困難だったのかもしれません。
▼ 豆食の結果
豆を食べた後、24時間内にひとりあたり、476ml から 1,490ml のガスが排出されました。最大でも、風船の半分以下の量。
1位) 水素ガス 55%
2位) 恐らく窒素 32%
3位) 二酸化炭素 10%
4位) メタンガス 3% (ただし発生したのは3人だけ)
水素ガスと二酸化炭素は、植物繊維を分解したときに発生します。
メタンガスは、豆の線維が腐って発生。
実験では、食べた後、1時間ぐらい後からガスが出始め、おならは平均8回。寝ている間は、起きている間の半分の量になりました。
つまり、今回の実験は、「水素を大量発生させる豆線維」を食べたことで、特殊な結果になったと予想されます。
▼ 結論
繊維質が多い物を食べると、1時間後に、ガスが出やすい。
おなかのガスは、食べ物に注意していても、同じ物を食べていても、量が増えることがある。ストレスが腸内細菌に影響し、活性化させることからガスが増えると考えられます。
結論としては、豆は食べ過ぎない。豆腐は、食物繊維を取り除いているので、安全圏に入ります。
以上
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以下、裏付けおまけのデータです。
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▼ 豆を食べると、水素が増え、窒素が減る不思議
データ: オーストラリア
1位) 水素ガス 55%
2位) 恐らく窒素 32%
3位) 二酸化炭素 10%
4位) メタンガス 3% (ただし発生したのは3人だけ)
豆だけを食べなかった他のデータはどうなのでしょう?
▼ 大腸内のガスの窒素割合
データB
こちらは、別の海外のデータです。
データ B
1位) 窒素: 59%
2位) 水素: 21%
3位) 二酸化炭素: 9%
4位) メタンガス: 7%
5位) 酸素: 4%
豆実験と比べると、窒素が多い。
▼ データC
▼ データ C
1位) 窒素49.5%
2位) 二酸化炭素 18%
3位) 水素 22.5%
4位) メタンガス 4.5%
5位) 酸素 4.5%
6位 イオウ 0.5%
豆実験の結果と比べると、データBと同じように窒素が一番多い。でも2位は、水素ではなく二酸化炭素です。
▼ データD
1位) 窒素 26-88%
2位) 水素 0.17-49%
3位) 二酸化炭素 5.5-27%
4位) 酸素 0.3-1.8%
5位) メタンガス 0-20%
これもやっぱり窒素が多い。水素は2位です。
▼ データ結果はばらばら
意外にも腸内ガスについてのデータは、少ししかありませんでした。
それぞれの結果は、たぶん、実験者たちが事前に何を食べたかにかなり左右されると予測されます。
標準的なのは、窒素55%、水素25%、二酸化炭素15%、酸素 3%、メタンガス0-2%かな・・・。