アニカテに登録してるので、アニメの話も書かないとな。
デデデデ、アニメ版全話見終わりました。
劇場版も見てみたい。
漫画も知らないし、何の情報もなく適当に見始めて。きっと今どきでフワフワした、無駄にオシャレな薄い内容(酷い偏見w)と思ってたから期待値ゼロスタートでした。
⭐️あらすじ
突然東京の上空に巨大なUFOが襲来し、中から出てきた謎の侵略者に襲撃される。アメリカ軍がUFOを攻撃して動きを止めたが、都内の一部は攻撃時に使用された新型爆弾で汚染され立ち入り禁止区域となり、地上一帯に甚大な被害が出る。
以降、自衛隊と侵略者の間で散発的な戦闘が続く中、女子高生のカドデやその友人達は高校生活を謳歌しているが、人類滅亡の日はすぐそこまでやってきていた。みたいな話。
お約束のタイムリープがあって、途中何度か主人公の視点や記憶や時間軸が変わったりします。
文章だと現実味のないストーリーですが、見てみるとこれが意外に現実的で、妙なリアリティに引き込まれて全話見てしまったと言っていいくらい。
⭐️面白かったところ
敗戦後、未だアメリカの支配下から脱せない日本の現状、主体のない政治家達の有様、お上の不甲斐なさに振り回される自衛隊の葛藤、不穏が増すほど活発化するデモ活動、陰謀論を盲信する人々、若者による過激派の台頭や内ゲバ、被災者補助金絡みの話、貧困問題やプロ市民、環境汚染を恐れてノイローゼになる人、都心を離れ田舎に疎開する人など、話中に出てくる多くのことが、いま日本で現実に起きてる事象そのまま。
社会派と言うにはやや軽すぎますが、あぁこういう人いるいるとか、〇〇の比喩だなぁとか、だいたい察しがつく。
日本の戦後史、全共闘や極左、SNSや陰謀論起因の分断思考化など、知らないと描けないようなことも多々散見されます。
いつ軍事衝突や戦争が起きてもおかしくない今の日本を、デデデデというフィルターを通して見ているようで、考えさせられる部分もあり。
もちろん普通にエンタメとしても楽しめるけど、アニメとかあまり見ない大人世代や男性にも、こういう切り口があると偏見を持たれず楽しく話題にできるし、オススメもしやすいので見て良かった。
⭐️少女にしかわからないもの
主人公は自分と親友の関係性を「絶対」で定義していて、作品のモチーフになってます。
理屈としては、あなたがいるからわたしがいる。わたしがいるからあなたがいる。だからあなたの存在は絶対で、わたしもあなたの絶対的存在。私たちズッ友だょ…!!✨ってやつ😅
こちらは大人目線なので若干引きますけどね💧
しかし、あの年頃でしかわからないものって確実にあるので否定はしません(笑)
少女同士の友情というか共依存の関係性は、きっと男性から見たら究極かつ永遠の萌えなんだろうねえ。
随分昔、ソフィア・コッポラが「バージン・スーサイド」(原題は「蛇蜻蛉の季節に○殺した5人姉妹」)で、少女という生き物とは何か?を描いていたのを思い出しました。あの全くリアリティのないフワフワした世界観こそ、少女にとってのリアリティなんですよね。
夢みる少女たちも歳を取るにつれ精神的に自立し、ライフステージも変わり、結婚したりちらほら子どもが生まれたりと、いつしかみな逞しいおばさんになっていく😂
こんなふうに何かがきっかけでふと記憶に思い起こされて、そんな時もあったなぁって思い出すのもたまには甘酸っぱいです。
今週から年明け以降はかなり継続的に忙しくなるので、続きものはちょっとキツくなりそうですが、また折を見て。