毎日心にいろいろな感情が勝手に溢れだしてしんどい。本当にしんどい。

良い感情も悪い感情も、ごちゃ混ぜの濁流となって押し寄せる。

声に出したり、雑多に書き綴るだけでも少し軽くなりそうな気もするのだけど、

それすらもできず、毎日2時間も眠れれば良いほう。

ああ、今すぐやりたいことがたくさんあるというのに!これじゃ何もできやしない。

 

不自然に冴えた頭でぼんやりわかるのは、良い感情が主体になって

それを引き起こしているので、心底キツイけど今はただ見ているしかない。

通り過ぎていく感情を眺めていると、置かれていた環境は

自分が思っていたよりも酷く深刻な状況だったことが良く分かってきた。

数年間死んでいたと解釈するか、学んでいたと取るか…。

同じ苦しみで生きる力を奪われている女性は本当にたくさんいて、

この数日間、眠れない夜の間中、経験者の方のアメブロを読み漁っていた。

 

そんな鎖、簡単にブチ切れるよ。見えているものは全部嘘だから。

「故意の悪意によって見させられている」虚構の世界だよと、

今目の前にそんな女性がいたら鼓膜が割れるほど絶叫して差しあげたい。

そうなった時に周囲はほとんど見抜くことが出来ないのがこの問題の一番厄介な部分だ。

もし見つけたら全力で引きずり出してあげなきゃいけないし、そうするつもりだ。

なぜって、そうなったらもう一人ではどうにもならなくなってしまうし、

もともと快活で優しく、善良な人ほど骨の髄までしゃぶられてしまう。

執着と自己愛の怪物を救い出そうと思ったその時から悲劇が始まる。

自己愛の怪物の多くは、極端な劣等感を持っているから、

見分けるのはピーマンと人参を目視で振り分けるくらいのレベルで簡単だ。

そんな部分を見て、辛い過去があったんだろうか、など間違っても思わないことだ。

安易な憐憫はその瞬間から命取りとなり、彼らの恰好の餌になる。

生きている人間であっても、成長を拒んだ人間ほど怖ろしい存在はないと思う。

 

同じ問題に苦しんだ人の経験談を読むと、その呪縛から運よく逃れて少し経つと、

死んでいた感情が一気にぶり返して爆発することが、良くあるらしい。

私も感情の揺れが激しくなる前まで、やたらとこのカードばかりひいていた。

スローダウンして、急くことなく過ごし、己という存在をただ見つめなさいというカード。

急激な変化の波に乗って、鎖など一瞬でブチ切る気満々な自分の心との温度差に、

なんで今、こんなカードが出るのだろう?と妙な気分になったものだが、

多分、こういうことだったのだ。

 

 

ただ、人生はそんなに辛く、厳しい試練ばかりじゃないみたいだ。

どす黒い感情を通りすぎた後に始まる新しい希望を

先に見せてくれるといった粋な計らいも用意してくれていた。

ひとつは夏に出逢った、二人のチャーミングな天使に。

この瓜二つの天使たちは、出会ってまだ半年もたっていないが

ずっと温かく続いていくような不思議な縁を感じてやまない。

もうひとつは、その天使のいる場所へ繋がるライン上に突然浮上した。

偶然じゃないのかもしれない、と考えると途端に面白くなってくる。

 

混乱の中、サカナの新譜が発売されていた。

寝不足でこみ上げる吐き気と頭痛をこらえつつ、

通勤中に毎日聴いているこの新譜は

今抱えている苦痛をふっと忘れ、

新しい始まりを後押ししてくれる爽やかな風、そのものだ。