今年も又M1を拝見しました。年末の行事の一つに位置取り私たちに大きな笑いを提供しています。私がM1を見始めたのは2007年のサンドウィッチマンさんが優勝してからです。もともとお笑いは好きだけど、仕事の関係で休みが重ならず見る機会がなかったのです。2007年はたまたま休みで何気なく敗者復活戦をみていたのです。それまでM1がお笑いの世界で重要視されているのを知りませんでした。ですからお笑いが好きだから何気に敗者復活戦を見ていて、釘付けになってしまいました。えぇっ、何でこんなに面白いの、目から鱗でした。サンドウィッチマンさんの緻密に計算された言葉の数々、そして展開、もうサンドウィッチマンさんが復活するのが当たり前に思われました。昼の3時か4時から夜遅くまで、ず~っとテレビはつけぱなしで、M1三昧の日でした。今、ユーチューブで活躍しているカジサックさんもキングコングで出ていました。その時はあまり知りませんでしたがカジサックさんのユーチューブを毎日のように拝見していると、もう身内のような感覚になっています。あの当時はサンドウィッチマンさんが群を抜いてすばらしかったのです。それから一回も欠かさずM1を見ています。もう完全にはまっています。2019年のミルクボーイさんの漫才は圧巻でした。同じパターンなのに大爆笑してしまいます。宴が終わりアフターのエピソードも何一つ聞き漏らさずにと思い、眠い疲れた目をこらえ、必死にみていました。2020年のマジカルラブリーさんのは頭がついて行けなくて漫才も時代が変わったんだと、一抹の寂しさを感じました。2021年の錦鯉さんは漫才というよりも、彼たちのストリーにお客様が優勝させてあげたいと強い気持ちが大きなうねりとなり、優勝したのだと思いました。漫才は見る側も登場人物の中の一人であるから、お互いが気持ちが一つになったとき、爆発的な盛り上がりが生まれるのを感じました。そして2022年のウエストランドさんの優勝、世の中がコンプライアンスで囲まれ、うんともすんとも言えない状況があり、どこかで気持ちを吐き出さなかったら日本の景気もじり貧になってしまう危機感がありました。そんな時に、大きな声で毒舌を堂々と吐き、私たちは自分の思いをウエストランドさんに重ねていたような気がします。よくぞ言ってくれました。おかげさまですっきり致しました。日本の国民の代表としてウエストランドさんにエールを送ったのではないでしょうか。そして今年の優勝者は令和ロマンさん、一番年少者の割には、堂々としてひょうひょうとした漫才のスタイルは年少者には見えませんでした。一番くじをひき、緊張をしているはずなのに声も大きく、解りやすい漫才でした。息子が様子を見に来たので思わずいいました。令和ロマンさん、いいやん、面白い。一番やのに点数高いかもと、案の定高い点数になりました。個人的に応援していたモグライダさん単調で普通でした。ともしげさんのいいところは一つもでず、印象的だったのは目がバキバキでロボットのような感じでした。芝さんの色気も発揮されず残念でした。最後の順番でしたがネタに魅力がなかったので順番は関係ないと思いました。

 たかが漫才、されど漫才、今年一年の世相を浮き彫りにして、一世一代の命をかけて勝負をしている姿を見たら、中毒になってしまいますね。優勝した方々は180度人生が変わり、その人生を私たちも側で見させてもらえている恩恵に預かっています。今更ながらこのシステムを作ってくださった島田紳助さんに心から感謝申し上げたいです。そしてこれを自分の責任として引き続けていらっしゃる松本人志さんに心から感謝申し上げます。そして審査を引き受けてくださっている皆様方に感謝申し上げます。
 お笑いは一筋の光、大いなる笑いは健康ではない私にも愛を与えてくれています。 ありがとうございます。