2024年6月の第二定例会において会派で行った一般質問について掲載します。

正式な議事録は区議会HPから後日ご覧になれます。

 

障害者雇用について

 

  質問

 

我が国の雇用環境については、就業者数として20ヵ月連続して増加傾向にあるものの、もともとが減少し続ける生産年齢人口の現状のなか、区内の各経済団体からも人手不足の声は後を絶たない状況が続いています。このような人材不足に対して区として今年度、私たちが提案してきた区内雇用の創出をしていく取り組みを新たに進められることを高く評価するところであります。 

しかしながら一方で、このような経済対策の取り組みのなかでも、なかなか区内就労や区内事業者からの作業受注件数に結びつかないのが障害者のみなさまたちです。 

障害者のみなさまはそれぞれ障害特性はあるものの、働くことに対する意欲と、高い能力をお持ちの方も多くいらっしゃるのですが、区内事業者のみなさまが自体が、障害者のみなさまがどのような仕事ができて、どのような環境で働けて、どこにお願いをすれば関われるのか、その知見が少ないことで、区内で活躍できる優秀な人材を見過ごしてしまっている現状にあるのではないかと考えます。 

現在、区内の障害者雇用の状況としては、法定雇用率の義務が課せられている事業所数は225箇所ありそのうち43.6%がその目標値を達成しているものの、法定雇用率が課せられていない、大半を占める企業や事業者や商店では、障害者のみなさまを雇用したり、福祉作業所や福祉園をビジネスパートナーとして、仕事に取り組んでいる状況は数少ない状況にあるのではないかと考えます。 

そこでお伺いいたします、現在障害者のみなさまが区内で就労されている状況と区内事業者からの福祉作業所の作業受注状況について、区として把握されている状況についてお聞かせください。

 

一方で障害者のみなさまとしては、極力自宅から移動の少ない区内で働くことを希望されている方も多くいるものの、区内の求人が少ないため、電車やバスを利用して区外で働いている状況が数多く見受けられます。 

先に申し上げたように、このような要因としては、区内事業者のみなさまと障害者のみなさまそれぞれが、お互いの求めるニーズや高い能力を知らないことで、うまく仕事のマッチングに至っていないのではないかと考えられ、このような状況は農作業の手助けを求める農福連係の作業についても同様の傾向がみられています。 

このような状況が続くと、区として新たに今年度から取り組む重度障害者就労支援のサポートも将来的に仕事が無いから活躍できないということにも繋がってしまうのではないでしょうか。 

障害者のみなさまが区内で活躍できて、区内事業者のみなさまの人手不足を少しでも改善していくためにも、レインボーワークや産業振興公社、区内各経済団体、ハローワーク、区内にある特別支援学校、民間の就労移行事業所などとも連携して、新たに区内事業者や農家のみなさまのニーズに合わせた障害者就労や作業のマッチングの取り組みを強化していく必要があると考えますがいかがでしょうか。区のご所見をおきかせください。

 

また、このような就労支援を強化していくうえで最も大切なことは当たり前ではありますが、障害者のみなさまと事業者のみなさま双方の就労に対する思いや、仕事の内容や、環境を継続的に確認し、仕事に対する意見を伝えあい、お互いが理解しやりがいを持って働ける環境を構築していくことが、大切であると考えます。 

残念ながらこのような環境が十分に行き届いていないことにより、せっかく就労できた障害者のみなさまも職場環境や仕事が合わずに離職してしまったり、心を痛めてしまい、継続した就労に繋がっていないケースや、転職がしづらい環境や、能力や作業に応じた適正賃金が受け取れていない現状があるのではないかと懸念されます。 

障害者のみなさまと区内の事業者のみなさま双方が安心して働けて仕事を依頼できる環境を構築していくうえで区として、就労後や作業受注後、双方のサポートを強化していくことが必要であると考えますが合わせて。区のご所見をお聞かせください。

 

 

  答弁

 

●福祉部長

障害者の就労を促進するためには、障害特性や個々の能力に応じた、多様な働き方のできる場を身近な地域に確保することが重要です 。
昨年10月に実施した障害者基礎調査では、一般就労している障害者のうち、職場の所在地が練馬区内の方は、身体障害者では22%、知的障害者では22.1%、精神障害者では23.2%、難病患者では18.1%でした。区の障害者就労支援センターであるレインボーワークでは、障害者の希望を伺いながら、勤務場所も含め、一人ひとりに合った企業等に就労できるようマッチングを行っています。
また、レインボーワークでは、就労継続支援事業所を対象に共同受注の支援をしており、昨年度の共同受注の件数は243件でした。そのうち、約9割の216件が区内企業からの受注です。引き続き、区内事業所と連携しながら、共同受注を進めてまいります。


企業や農家等との連携について。
現在、レインボーワークでは、練馬産業連合会や東京商工会議所練馬支部などの産業団体、区内の特例子会社と定期的に情報交換を実施するとともに、就労支援事業所や特別支援学校、企業等をメンバーとする障害者就労支援ネットワーク会議を開催しています。
また、農福連携については、レインボーワークによる農家と就労支援事業所のマッチングに加え、ビジネスチャンス交流会においては、農業と商業、農業と福祉の連携をテーマに実施しています。交流会を通じ、農家が人手不足のため課題となっていた、収穫等の作業を定期的に就労支援事業所が担うようになるなど、新たな取組が行われています。
引き続き、様々な方策により、障害者や就労支援事業所と企業や農家とのマッチングに取り組んでまいります。

就労後のサポートについて。
障害者の法定雇用率の上昇に伴い、就労する障害者が増加する一方、就労の定着が大きな課題となっています。 レインボーワークでは、職場を訪問し、課題の把握や相談を行っています。 離職を防止するためには、本人に対する就労面、生活面の支援や、企業に対する障害理解の促進に向けた支援等を一層充実することが必要です。今後、レインボーワークの支援体制の強化を図ってまいります。