2023.9月第三定例会において会派で行った一般質問について掲載します。

正式な議事録は区議会HPからご覧になれます。

 

町会・自治会のデジタル活用について

 

  質問

 

各地域において町会・自治会の皆様には日頃からさまざまな地域の問題解決に取り組み地域のコミュニティーの基盤を強固するため御尽力いただいております。

しかしながら町会加入率が減少傾向にあることは全国的な課題となっています。

令和2年度の国勢調査によると練馬区では人口の約6割がマンション等の集合住宅の居住者であります。町会・自治会の加入率の低下はマンション等の居住者の増加が理由のひとつとして考えられます。区ではマンション等の施策として「町会・自治会加入促進に関する協定」を締結しています。

町会・自治会の存在がマンション等の居住者により伝わるよう工夫が必要と考えます。令和4年度から町会・自治会向けにSNSを活用した広報活動やオンライン上での加入案内・会議の開催を行うなどの町会・自治会活動への支援を目的としてモバイルルーター等のインターネット接続サービス利用料等の助成が開始されました。

各町会・自治会では助成金の開始の知らせを受け、利用方法について話し合い、Wi-Fiルーターの契約、インターネット電話の手続きなど手間や時間をかけ、やっと使用に慣れてきたと聞いています。

これからがSNS等を本格的に始めていく段階です。これまで区が実施してきた町会・自治会向けのデジタル活用支援の内容と成果についてお聞かせください。

この助成金には対象期間が設けられています。区は、こうした町会・自治会のデジタル活用が持続可能なものになるようきめ細かな支援をしていただきたいと考えます。

オンライン上での加入案内に力を入れることでマンション居住者等への周知の促進が期待されます。区として積極的に支援をしていくべきと考えますが、区の今後の展望についてお聞かせください。今月からやzoomやLINE、インスタグラムの活用方法について学ぶデジタル活用講習会が開催されると伺っています。

例えばインスタグラム情報発信コースでは、操作方法等の説明だけでなく、こうしたツールを活用することによる情報共有のメリットや町会・自治会の魅力を効果的にアピールできる投稿などのレクチャーをされると良いのではないでしょうか。せっかくの講習会ですので練馬区と各町会・自治会が成功事例を共有し、共に前進していけるようなサポートを目指していただきたいと考えます。

札幌市では、「あたらしい町会へ若い人を巻き込む町内会づくり読本」という冊子が発行されています。若い世代にランダムにアンケートを行い、その回答結果から、若い世代の声や町会・自治会に参加してもらうためのヒントが具体的に記載されているものです。若い世代の地域活動のイメージや参加意向など、絵や写真を取り入れながら、わかりやすく解説されており、若い世代の声を見える化することに成功しています。

こうした声を知った上でデジタル活用講習会に参加されたほうが町会加入率の向上に効果が期待されると考えます。練馬区でも札幌市のように町会・自治会へのさらなる支援を要望します。

 

  答弁

●地域文化部長

多くの町会・自治会では、加入率の減少、役員のなり手不足、高齢化による後継者不足、活動力の低下など、様々な課題を抱えています。
区は、デジタルを活用して、こうした課題の解決にチャレンジする町会・自治会の取り 組みを後押しし、支援しています。
平成29年度からホームページ作成支援を行い、現在41の町会・自治会がホームページによる情報発信を行っています。

令和4年度からは、インターネット接続サービス利用料等助成金制度を開始し、16団体が制度を活用してホームページ運営やSNSによる情報発信を行っています。 今月からはデジタル活用講習会を実施し、町会・自治会での活用を想定したSNSの使い方等について、講習を行います。

また、本年3月には、加入案内や広報活動にSNSを活用するなどの先進的な取り組をまとめた「練馬区町会・自治会デジタル活用事例集」を作成しました。 全町会・自治会に配布するとともに、デジタル活用講習会でも活用していきます。
引き続き、区民協働交流センターを相談窓ロとして、それぞれの町会・自治会に合った活用の仕方を提案するほか、専門知識を持ったアドバイザーを派遣するなど、きめ細かな支援に努めてまいります。