2023年6月13日の区議会定例会で会派の一般質問が行われましたので質問と区の答弁について掲載します。

正式な議事録は区議会HPからご覧になれます。

 

 

 

ワーナーブラザーズ・スタジオツアー東京について

  質問

 

としまえん遊園地がコロナの中、94年の歴史に幕を閉じて3年弱、今月いよいよ、ワーナーブラザーズによるハリーポッターシリーズの世界観を再現したスタジオツアー東京がオープンします。

 練馬区には、これまで観光地のような有名な観光資源がありませんでしたが、当施設が開園することにより区民はもとより、国内外から観光客が集まる日本国内でも有数の観光施設となる事が期待されております。

 区におかれましては、この機会を逃すことなく、地域が潤う観光地経営に全力で力を入れて頂きたいと考えています。

その一つとして海外からの観光客が日本の文化を触れる事ができる機会や食を楽しんで頂く事などを練馬区で創出していく取り組みとして、我が会派は観光案内所の設置を要望してまいりました。

 訪日観光の目的の調査では、桜の魅力、紅葉の魅力、雪の魅力などがSNS等を通じて海外で拡散され、外国人需要を生み出したとされています。我が区でも石神井川両岸の桜をはじめ魅力的なスポットもたくさんあり、日本の花見文化を知って頂く為の情報提供なども必要であると感じております。

 また、ハード面だけではなく、国が進めているクールジャパン戦略でも示されているように、日本食やアニメ文化など、世界の関心の変化を反映させることにより、無限に拡大させていく事の出来る力を秘めているソフト分野についても区として、訪日観光客に発信する場所を設けることが必要であると考えております。

 スタジオツアー東京がオープンを控えるなか、改めて豊島園駅周辺への観光案内所設置について区の考えをお伺いします。

 また、スタジオツアー東京開園について連日テレビなどで取り上げられている事により、商店街などの機運も高まっていることを感じております。

 今後、外国人対応の為のメニュー表記や、我が会派が取り挙げている宗教と食の問題など、商店街の皆さまと外国人観光客の皆さま双方が安心して区内で過ごすことのできる環境整備を区として示していく事が必要であると考えておりますが、区のご所見をお伺いします。

 

 

  答弁

区長:

今週金曜日に、練馬区の世界デビューと言っても過言ではない、ハリー・ポッターのスタジオツアー東京がオープンします。

スタジオツアー東京のオープンは、練馬区にとって更なる発展の絶好のチャンスとなります。

 練馬区が選ばれたのは、巨大な東京大都市圏の都心近くに立地し、交通至便でしかも緑豊かである事が、ハリー・ポッターの世界と完全に一致すると、高く評価されたからだと伺っています。

 リニューアルされた豊島園駅と練馬城址公園の豊かな緑が、魔法の世界へと誘う空間を実現しています。 

これは当に、私が進めるまちづくりのコンセプト 「みどりの風吹くなかで優れた文化芸術を楽しめるまち」そのものだと考えます。我が意を得たりとはこの事であり、こんなに嬉しい事はありません。

 スタジオツアー東京を成功させるために、まちづくり、交通、周辺環境整備などに、協力を惜しまないつもりです。

 区議会の皆様、地元商店会をはじめとする地域の皆様、広く区民の皆様と力を合わせて、全力を尽くしてまいります。

 

 

産業経済部長:

いよいよ十六日、としまえん跡地にワーナーブラザーススタジオツアー東京メイキング・オブ・ハリー ・ポッターがオープンします。年間二百万から三百万人の来場が想定されており、今後区の魅力発信を充実することが重要です。

 区は、地元商店会等と連携して、豊島園駅周辺の飲食店や周遊スポットなどを紹介したガイドブック「豊島園通りの歩き方」を発行しました。

観光案内所や豊島園駅周辺の飲食店等で配布を行っており、英語・中国語・韓国語にも対応しています。

 また、外国人観光客をスムーズに受け入れられるよう、先月19日、「観光客受入準備セミナー」を開催し、47店舗が参加しました。セミナーでは、電子決済の導入、ベジタリアンやヴィーガンの対応やインバウンド対応を行っている飲食店の取組事例などを紹介したところです。セミナーの様子を、ユーチューブで配信するなど、引き続き、地元商店会等と連携し、インバウンドへの対応に取り組んでまいります。
観光案内所整備の在り方についても、 産業振興公社と連携して、検討してまいります。