練馬区立小中学校給食費第二子以降無償化へ~令和5年4月から(予定)~

 

現在、練馬区議会第一定例会が開会中です。

3月1日に令和5年度の補正予算の議案が提出され、3月2日の予算委員会で質疑が行われました。

補正予算の内容の一つが

練馬区立小中学校多子世帯給食費無償化

というものです。

 

~詳細~

・区立の小中学校に通う第二子以降の給食費が無償化になります。

・多子世帯 → 第二子以降

・第一子が何歳までや、区内外の居住条件の制限はありません。

・親の所得制限もありません。

・令和5年4月から

 

 

23区ではすでに1月から第一子以降無償化を始めている台東区がありますが、

4月からは8区で給食費無償化をはじめます。

内容は区によって異なっており、小中学校や中学校のみ、第一子からなどとなっています。

 

練馬区では、今回第二子以降を無償化として令和5年4月から実施しますが、

第二子からの理由として、練馬区としては【少子化対策の一環として行う】

というものです。

区の考えとして、給食費は学校給食法に基づき保護者が費用するべきもの。

しかし、昨年の出生数が80万人を下回り、

想定を上回るペースで少子化が進んでおり、

特に経済的に負担が多い多子世帯に対し、第二子以降を無償化にすることは政策的に有意義であるとの考えです。

 

現在の物価上昇に伴い、給食費の材料費などが高騰しており

区として高騰した分が保護者負担とならないよう財政負担を実施しています。

これは状況をみつつということもあり単年度ごとに検討していくものですが、

給食費無償化は単年度だけではなく、継続的に行っていくとのことです。

 

今回、練馬区は区立小中学校の第二子以降無償化となりましたが、

中学校で第一子から無償化や、第一子から半額負担や第二子を半額、第三子以降を無償化であったりと、

選択肢として色々考えられたと思います。

 

その中で、練馬区として第二子以降としたのは、前述したように

少子化対策として、特に経済的に負担が多い多子世帯に対し、第二子以降を無償化にすることは政策的に有意義である

との説明がされました。

 

練馬区議会では、国に対し、子育て世帯への総合的な支援を求める意見書を提出しています。

少子化が加速している中、妊娠・出産・育児・教育・労働施策など総合的な観点から国全体で考えていくべきであり

給食費無償化だけでなく、教育費負担の在り方など、子育て支援については法改正も含めた従来の発想に捉われない大胆な議論が必要であると考えます。

 

第二子以降無償化による区民の方々のお声をお聞きし、

今後の子育て、教育施策に取り組んでいきたいと思っています。