2022年6月第二定例会での会派の一般質問を掲載します。

正式な議事録は区議会HPからご覧になれます。

 

~社会活動支援について~

 

2019年中国武漢で発生した新型コロナウイルスはその後形を変えて全世界へ拡がりました。我が国においては2020年1月に最初の感染者が確認されて以降、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置など、政府からの発令が相次ぎ、過去例のない社会の混乱が発生しました。

 

3年目にしてコロナ禍における生活様式の定着やワクチン接種の向上等、区民の努力のお陰様で、4月は練馬区二大祭りと称されている照姫祭りが開催されました。さらに5月は区内最大級の動物福祉を考えるイベント「すまいるフェス」の開催、昨日は地域住民の連携を図る「東京ホームタウンプロジェクト」の開催など、着実に社会活動が活発化しています。こうした社会活動への支援について区の考えをお伺いします。

 

まず一点目、社会活動が再び活発化するにあたり、PCR検査による陰性証明が求められる機会が増えています。

私自身も先日、里親認定前研修の一環である児童養護施設への実地研修時に陰性証明を求められました。また、東京都は都内観光の促進に繋げるため観光支援事業「もっとTOKYO」を試験的開始しましたが、ここでも陰性証明が参加条件とされています。現在区内では、民間医療機関でのPCR自費検査に13,000円から33,000円程度がかかっている一方で、東京都はPCR検査無料化事業を実施しています。

 

しかし、5月の大型連休中に実施されていた石神井公園駅前のPCR無料検査場では陰性証明が出せないと事前周知が行き届いていないのか、現場職員と利用者が言い合っているところを見かけました。事実、無料であれば自費検査はしなかったという声を聞くことが多いため、東京都の事業周知が不十分であるのではと推察しています。ここは、都事業ではありますが、練馬区も積極的にコミットし、このPCR無料検査事業について、区のHPや区報での積極的周知を行い、区民の社会活動のための支援を行って頂きたいと思いますが、ご所見をお伺いします。

 

2点目は朝活支援です。朝活は12・3年前から流行語に挙げられるほど認知が進みましたので説明を省きますが、この活動がコロナ禍では感染予防の一環として取り挙げられるようになっています。

 

昨年、三密を防ぐため重傷化リスクの高い高齢者の皆さんが早朝公園清掃を行い、200日を超えたという「光が丘ボランティアの会」の様子が取材されていました。これはフレイル予防の一環にもなっているようです。また、区内における朝活は、異業種交流会など屋内活動も毎週のように行われています。しかし残念な事に練馬区内で屋内活動が出来る場所がレンタルスペースやホテルカデンツァ程度しかなく、不便であるというご意見が寄せられております。

本庁舎地下の多目的スペースをはじめとした、区の公共施設での早朝利用をご検討頂き、区民が行う社会活動のバックアップを求めますが、区のご所見をお伺いします。

 

 

===答弁===

●副区長

・都のPCR等検査無料化事業について

この事業は、感染リスクを引き下げ、感染対策と経済社会活動の両立に寄与するもので
す。

陰性の検査結果を確認する必要がある無症状の方や感染している可能性に不安を抱える方、高齢者施設を訪問する予定があり感染不安を解消しておきたい方などを対象に、区内約50か所の薬局等で検査行っています。

区民が広く活用できるよう、現在、区ホームページで紹介しています。 さらに、検索し やすくするなど、今後も周知に協力してまいります。

 

●区政改革担当部長

・区の施設の早朝利用について
施設の利用時間は、条例等で定めており、多くの施設で午前9時から午後9時または10 なっています。 早朝利用のための時間延長は、施設の維持管理費が増加することや管理する人の確保が困難といった課題があります。 また早朝に開館するためには、施設に隣接する方の理解が必要です。

施設の早朝利用については、石神井松の風文化公園の多目的広場を季節によって利用で きるようにする など屋外施設では、例外的に実施していますが、屋内施設では、現在、区として行う考えはありません。 利用者のニーズを踏まえ、施設サービスの充実に努めてまいります。